業界人が認めた 優秀台オブ・ザ・イヤー2015

2015/12/31

特集

  • yuuhuudai2015
    2015年の今年は、パチンコもパチスロも共に新しい規制によって様々な変革が求められた年でもあった。そんな中でパチンコ&パチスロファンたちにとって今年一年はどんな年であっただろうか。
    年の瀬ならではということで、今年導入されたパチンコ&パチスロ機の中から業界人たちが座談会を開き『優秀台オブ・ザ・イヤー2015』を選出したのでご紹介したい。

    【パチンコ部門】
    1~4月期 記憶に残らない?

    この時期は、『CR真・花の慶次 L3-K』(ニューギン)、『CRモンキーターン 誰よりも速く! M』(西陣)、『CR燃える闘魂アントニオ猪木~格闘技世界一決定戦~ 399ver.』(平和)、『CRぱちんこウルトラバトル烈伝 戦えゼロ!若き最強戦士』(オッケー.)、『ぱちんこCR聖戦士ダンバイン 319ver.』(サミー)など、BIGネームや人気コンテンツが次々とリリースされた。

    だが、業界人たちの口からは「記憶に残るような台が……」「面白いと感じられる台がなかった」といったようなネガティブな発言が多く飛び交った。あえて優良台をあげるとすればパチンコファンたちから高い支持を集めた『ぱちんこCR聖戦士ダンバイン 319ver.』(サミー)と

    実際のホールでの台の稼働率から『CRデビルマン覚醒 L6-VE』(EXCITE)が選ばれた。

    5~8月期 人気コンテンツ台の大コケ

    この時期は『フィーバー宇宙戦艦ヤマト -マックス-』(SANKYO)、『CR吉宗3 越後屋らんどOPENの巻』(大都技研)、『CRリング 呪い再び FPK』(藤商事)、『CRルパン三世~I’m a super hero~ 394ver. 』(平和)といったBIGネームとともに、『CRキャプテン翼XX』(サンセイR&D)や『CR魁!!男塾』(Daiichi)のような世代の人たちにはたまらない人気コンテンツがリリースされた。

    しかしここでも「今年のBIGネームは大コケした」「販売台数が多かった台に限ってそうそうに撤去された」「期待ハズレだった」というような意見が業界人たちの口から多く聞かれた。

    ちなみに、1人の業界人がゴリ押しようとしていたのが『CR三國志~英雄集結~ L2-T』(ニューギン)であった。

    「リーチがシンプルで出玉が早い」「煽りが少ない」というのが高い評価の理由だというが、熱く三国志を語る姿に他の業界人たちからは「居酒屋で話せ」「そもそも三国志が好きなんじゃん」といったツッコミを入れられていた。

    9~12月期 パチンコ不作の年

    豊作があれば不作もある。残念ながら今年は全体を通して「本当にパチンコ不作の年だった」と業界人たちが語っているように、かんばしくない年だったようだ。
    この時期も、『CRヱヴァンゲリヲン10』(ビスティ)、『CR聖闘士星矢-BEYOND THE LIMIT- XLA』(三洋物産)、『CR牙狼 魔戒ノ花XX』(サンセイR&D)、『CRぱちんこ仮面ライダー フルスロットル』(京楽)、『CR真・花の慶次 N2-K』(ニューギン)に代表されるようにBIGネームの名を背負った台がホール導入された。

    だが、蓋をあけてみると期待を裏切らず順調に稼働しているのは「『CRヱヴァンゲリヲン10』(ビスティ)だけなのではないか?」という評価であった。

    また、新しい試みを行った『CRA-gon昭和物語』には「期待が持てるかもしれない」という評価が下された。

    今年は、「ホントにパチンコはダメだった」「残念だった」という声が多く聞こえてきてしまった年であった。

    【パチスロ部門】
    1~4月期 BIGネーム戦国時代

    この時期は『パチスロ黄門ちゃま 喝』(オリンピア)、『サラリーマン金太郎 出世回胴編』(ロデオ)、『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』(ユニバーサルブロス)といった台に代表されるようなBIGネームが新基準前の最後の高純増機として続々とリリースされた。

    また、『麻雀物語3 役満乱舞の究極大戦』(オリンピア)や『ブラックラグーン2』 (スパイキー)のように人気コンテンツが新基準を前に「差枚数管理型AT」といったような新しい試みをしてくるとともに、『HANABI(ハナビ)』(アクロス)にみられるような純粋にBONUSのみでメダルを増やすAタイプが登場した。

    まさにパチスロで一時代を築いてきたBIGネームたちによる戦国時代の様相をなしており、パチスロファンたちもホール導入前から想いを巡らせ期待していたのだが、実際にホールに導入されるとその明暗がはっきりと分かれてしまったようだ。

    業界人たちの口からこの時期の優秀台として名が挙がったのは、高純増機という特徴を最大限に生かしホールでも万枚獲得者が続出した功績と、複雑雑多になっている今のAT機の中でわかりやすいATに徹した『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』(ユニバーサルブロス)と、

    シンプルさとバランスの良い技術介入によって「純粋なリーチ目が気持ちいい」「連チャンが心地良い」と4号機時代を忠実に再現した『HANABI(ハナビ)』(アクロス)の名が挙がった。

    5~8月期 まさかの空白期?

    この時期は、『パチスロ ゴッドイーター』(山佐)、『吉宗 ~極~』(大都技研)、『ヱヴァンゲリヲン・希望の槍』(ビスティ)、『バイオハザード6 』(エンターライズ)といった台が新基準となってリリースされたが、業界人たちは口々に「記憶にない」「面白いのあったかな?」と回想すると「悪い台はなかったようだが、良台もなかった」と、この時期を「空白期」と呼んだ。

    敢えて、優良台を選ぶのであれば販売実績によってホールで多く稼働された『バイオハザード6 』(エンターライズ)ではないだろうかと、いうものであった。

    そして業界人たちは、この時期の台に対して「リリースされるサイクルが早い」ということを口々に指摘していた。台のサイクルが早いことで、ホールではファンが新台を触る前に他の新台が出てしまうため新台を知る機会を失わせているというのだ。
    そのため「わからない台を打つよりは……」と新しい台がファンに理解されないまま撤去されている現実があると語っていた。

    9~12月期 来年へ続く新たなウェーブを作ることができるか

    この時期は、『パチスロ 北斗の拳 強敵』(サミー)、『ルパン三世 ロイヤルロード~金海に染まる黄金神殿~』(オリンピア)、『花の慶次~戦極めし傾奇者の宴~』(EXCITE)、『ヱヴァンゲリヲン・魂を繋ぐもの』 (ビスティ)といった台がリリースされた。

    そうした中で業界人たちが「期待している」と口を揃えて言った台が、Aタイプに原点回帰した『ヱヴァンゲリヲン・魂を繋ぐもの』 (ビスティ)だ。

    今年は特に新基準の規制もあり、今まで以上にパチスロは「吸い込みは今までと同じなのにリターンが少なくなった」という感じがホール全体に漂っていると業界人たちは口にした。

    そしてリターンの少ない新台が次々にリリースされてしまうことで「新しい台に手がつけられなくなって、どうせ吸い込まれるならリターンの多いゴット。という選択肢になってしまうんですよ」と、語っていた。

    パチンコ&パチスロ『優秀台オブ・ザ・イヤー2015』

    それでは、栄えある今年の『優秀台オブ・ザ・イヤー2015』を発表しよう。

    【パチンコ部門のベスト・優秀台】は
    残念ながら第1位にノミネートされる台がなかった

    その代わり同率2位として、BIGネームで一番こけなかった『CRヱヴァンゲリヲン10』(ビスティ)『ぱちんこCR聖戦士ダンバイン 319ver.』(サミー)が選ばれた。
    また第3位は、ホールでの稼働率などの理由によって『CRデビルマン覚醒 L6-VE』(EXCITE)がランクイン。

    【スロット部門のベスト・優秀台】は
    第1位は文句なしに『HANABI(ハナビ)』(アクロス)が選ばれた。

    第2位はホールの稼働状況から『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』(ユニバーサルブロス)
    そして第3位は、Aタイプに原点回帰し、今後新しい流れを作ってくれるのでは……という期待をこめて『ヱヴァンゲリヲン・魂を繋ぐもの』 (ビスティ)となった。

    今回の業界人たちの話を総括すると、パチンコは不作、パチスロもイマイチといった感想が正直なところではないだろうか。
    来年こそはパチンコ&パチスロファンたちが満足する優秀台が登場してくれることを願わずにはいられない。

    P-Summa編集部

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