【取材】懐かしの遊技機が遊べる! 「スマートボール三松館」に行ってみた

2019/03/23

特集

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    A-gon様への取材やユニバカサミフェスでのJanQ体験を通じて、手打ち式のレトロ感に面白さを見出し始めたP-Summa編集部員です。

    レトロな遊技機と言えば、皆様は「スマートボール」をご存知でしょうか? パチスロが導入される以前は、ホールでパチンコと同じように設置されていた遊技機で、仕様的にはピンボールに近いものなのだとか。
    現在、日本各地を見回しても遊べるお店は少数ですが、調べてみたところ、都内で唯一のスマートボール遊技場が浅草にあるとのこと!

    ならば行ってみるしかあるまい! と意気込んだ編集部員。早速、スマートボール三松館様に取材を申し込んでみました!

    浅草の遊技場「スマートボール三松館」に行ってみた

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    スマートボール三松館は、つくばエクスプレス浅草駅から徒歩4分 or 銀座浅草駅から徒歩8分にあるレトロ感漂う遊技場。

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    店内の雰囲気はこんな感じで、お子様からお年寄りまで、様々な年代のお客様が、和気あいあいと遊んでおられました。あと、若いカップルも多かったです!……マジ羨ましい。ちなみに、遊技機は置いてありますが、営業形態の関係で入場時の年齢制限は特にないとのこと。
    遊ぶときは、店員さんに300円を支払うと、75玉貰えます。では早速……と思ってみたものの、まずは遊び方とかお店の歴史が知りたい! ということで、隙を見計らってオーナーの江川さんにインタビューをさせて頂きました!

    「スマートボール三松館」のことを色々聞いてみた

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    まずは、スマートボール三松館の歴史について。
    なんとこのお店、1947年頃に創業されており、およそ70年前! のスマートボールを今でも大切に使っているのだとか。設置されている台は全3種類で、販売していたメーカーはもう存在してないそうです。修理や部品交換もできないので、台パン、ダメ。ゼッタイ。

    スマートボールは、バネで玉をはじき、障害物をくぐり抜けて盤上の賞球口を狙うゲーム性。賞球口ごとに数字が記載されており、その数字に応じて5玉 or 15玉の払い出しが受けられるそうです。

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    各台に決められた名前は無いとのことですが、それぞれ特徴はあります!
    上記画像の台は、蝶の役物タイプ。中央の赤い入賞口に玉が入ると、盤面上部の蝶の羽根が開放され、15賞球口が狙えるようになるそうです。ただし、払い出しを受けられるのは1回だけで、再び羽根を開放させるには、同じ手順を踏む必要アリ!

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    こちらは15連勝タイプ。二重線で繋がれた2つの入賞口に玉を入れると、払い出しが受けられます。上記画像で言うと、どちらもあと1つずつ玉を入れれば良いわけです。

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    そして、最後の1種はチューリップタイプ。盤面下部の赤い入賞口に入れると、金属の蓋で塞がれた15賞球口が開放。さらに、中央の15賞球口にチューリップのような針金が出現し、入賞確率が大幅アップするのだとか。こちらも1回入賞するごとに、針金が引っ込んだり、蓋が塞がったりするそうです。

    では、これら3種のなかで最も勝率が高い=長く遊べるのは、どの台でしょうか!?
    鼻息荒く尋ねたところ、どれもあまり変わらない、との回答。
    う~ん……そうなんですね。
    しかし、どの台もできるだけ長く遊べるように調整されており、打ち方のコツは、強くよりは弱く、狙い過ぎるよりも連続で、とのこと!

    最初に受け取れる75個での遊技時間は、普通の人で5分~10分。しかし、上手い人だと1時間以上遊べることも。特に小さいお子様は絶妙に弱い力で打ち出すため、3時間以上遊んでいたケースもあるそうです!
    ちなみに、お子様も遊べるお店なので、景品交換は行っておりません。

    実際にスマートボールで遊んでみた!

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    オーナーの江川様から、色々お話を聞けたので、いよいよ実際にスマートボールで遊んでみたいと思います!
    300円支払うと、手動で75玉が流れ込んでくるわけですが、玉をストックするのは、なんと盤面の上!

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    このような状態になります。これって、払い出しを受けまくったら盤面が見えなくなりますよね。ただ、その光景は絶対に圧巻なので、見てみたい……!
    ちなみに、玉はビー玉を二回りくらい大きくした感じで、あの大玉キャンディーに見た目が似ています。ほら、あのザラメがついているヤツ!

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    打ち方は、レバーを引いて放すスタイル。コツは弱めに……とのことでしたが、弱すぎると玉が戻ってきてしまいます(笑)。絶妙な力加減を意識して……実際に打ち出してみます!


    おお! 盤面の障害物の数こそ少ないですが、古き良き玉の動きは十分楽しめます。それと、確かに力加減は難しいですが、慣れると狙い通りの場所に飛ばせる感じです。まぁ、狙ったところで、かなりの確率で障害物に弾かれますが(笑)。
    そして、払い出し時がとにかく気持ちいい! 盤面に玉が流れ込んでくる光景は、視覚的にも聴覚的にも快感ですね! 初のスマートボール遊技は、15分ほどで終了してしまいましたが、投資0.3Kでこれだけ遊べれば上出来です。

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    ちなみに店内には、「アレンジボール」という機種も設置されており、コチラはおよそ55年物! 100円でメダル2枚と交換でき、メダル1枚で1ゲーム(15玉)遊べます。

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    遊ぶ時は、レバーを引いて玉を発射。これまた力加減が難しいです。

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    狙うところは、盤面下部にある数字が記載された入賞口。たとえば、14の入賞口に入れば、中央の14ランプが点灯するわけです。あとはビンゴの要領で縦 or 横のラインを点灯させていき、完成したラインが多ければ多いほど、より多くのメダル払い出しを受けられるゲーム性。
    が! これまた年代物なので、入賞しても点灯しないランプが多数。つまり、どの数字の入賞口に入ったか、1ゲームが終わるまで覚えておく、というわけです(笑)。長い年月を経て、脳トレのようなゲーム性も追加されたと解釈しましょう!
    ちなみに、アレンジボールを打っていたら店員さんがラムネをくれました。どうやら遊技中のお客様全員にサービスされているようで、そういう気遣いも、このお店の魅力のひとつですね!

     

    ということで、スマートボール三松館に行って参りました! 店内だけじゃなく、オーナーの江川さんも店員さんも温かみがあって、非常に居心地の良い空間です。取材後もスマートボールやアレンジボールを打ちましたが、総投資1Kで1時間以上遊べるというリーズナブルさ! レトロなゲーム性は、今でも通用する面白さがありました。
    ただし、こちらのお店は土日祝日の13:00~19:00営業で、雪や大雨の際にはお休みになることも。天候が悪いときには、電話で確認してみるのも良いかもしれませんね!
     
    スマートボール三松館 電話番号
    03-3844-1735

    P-Summa編集部

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