【取材】ひげ紳士がオンラインサロンを開設! 幸チャレに残された最後の希望とは?

2022/10/12

特集

  • higesalon1007
    チャレンジャー幸手のひげ紳士さんがホールでは初となるオンラインサロン【パチンコ店買い取ってみた】+Plusを開設!

    今ほどYouTubeが流行っていなかった頃から動画投稿を始めて話題となり、これまでに何度も閉店の危機を乗り越えてきた幸チャレ。ですが、最近はかつてないほど苦しそうな様子です……。有料のサロンに対してはネット上で批判的な声も聴かれましたが、それでも開設した理由とは? そして、幸チャレの行く末は……?

    P-Summa編集部員はひげ紳士さんの真意を探るべく、5度目の取材をさせていただきました!

    ひげ紳士が放つ起死回生の一手!? 【パチンコ店買い取ってみた】+Plus


     
    ――ご無沙汰しております! 早速ですが、オンラインサロンを始めたきっかけをお聞かせください。

    最近投稿した動画でも申し上げた通り、本当に経営が厳しい状態でして……。この状況を打開するためにオンラインサロンを開設させていただきました。

    ――動画の幸チャレPはあまり乗り気じゃない感じでしたが、それでも始めた理由があるんですね。

    理由は二つあります。今まではほぼYouTube一本でやってきたので、何か別のことを始めて新しい話題をつくりたいというのが一つ。そしてもう一つは、コミュニティをつくって、本気で経営の立て直しを図るためです。現状、人・物・金のすべてが不足しているんですが、中でも足りないのが「人」だと考えています。

    ――「人」ということは、一緒に幸チャレを経営して盛り上げるメンバー、言うなれば人材が欲しいということでしょうか?

    そうですね。ひげ紳士がやるオンラインサロンって聞くと、一種のファンクラブに見えるかもしれませんが、コンセプトを「リアルパチンコ店経営シミュレーション」としている通り、本当に人材を求めています。知恵を出し、実際に動いてくれる人々の輪をつくりたいんですよ。

    ――それでオンラインサロンという形にしたわけですね。ネット上では「集金行為では?」など、批判的な声もありますが……。

    そのように受け取られることは最初からある程度覚悟していましたが、僕が恐れていたよりは少なかったです。もっと批判されるかなと思っていました。でも、僕はファンをお金に換えたいわけじゃないんです。YouTubeにも「メンバーシップ」という機能がありますけど、あれはメンバー限定のコンテンツを有料で提供できるというだけで、それ以上のものがありません。でも、オンラインサロンなら、秘匿性がある中でアイディアを募り、実行して、フィードバックする場にできるはずです。

    ――サロン以外で、クローズドにアイディアを募る方法は検討されたんですか?

    検討しましたが、ほかの方法だとどんなに良い案をいただいても、実行する資金もなければ担い手もいないので、ジリ貧になってしまうんですよ……。

    ――アイディアだけでなく、実働部隊も欲しいということですね。

    そうです。しかし、タダで働いてもらうわけにはいきません。そこで、資金源となるのがサロンの会費です。

    ――! 人件費ということですか?

    実際のところは幸チャレの赤字補填もありますけど、採用されたアイディアを実行に移してくれたメンバーの方々には対価をお支払いする……というのが、サロンの理想です。

    ――それはもはや「会社」と言えそうですね。

    その通りです。僕はアイディアを採用・決済したり、人間関係をコントロールしたりといった「社長」みたいなことをしつつ、協力いただいた方々にいろいろな形での還元ができればな、と考えています。

    オンラインサロン開設! ひげ紳士の想いとは?


    ――現在、サロンメンバーはどのくらい集まりましたか?

    約200名様です。

    ――凄い!

    最初は「そんなに来てくれないだろう……」と、事前登録の上限を50名でスタートしたんですが、ありがたいことにたくさんの方々に興味を持っていただいて……。それで、様子を見ながら上限を増やしていき、最終的には開始から約20時間で150名もの人が集まってくれました。

    ――なかなか来店はできなくても、協力はしたいというファンも全国にいるでしょうしね。

    もちろん、ファンの方が入ってくださるのは大変ありがたいことですし、ROM専(発言せず、閲覧だけしている人)の方々にも感謝しています。ですが先ほども申し上げた通り、ファンクラブを作りたいわけじゃないんです。

    ――求めているのは、「幸チャレの現状を理解したうえでのアイディア」と「それを実行するための人手」、ということですね。

    理想はそうです。でも、ファンの方々に僕の考えをお伝えすることも大切だと思っています。そのうえでサロンの目的に賛同いただいて、一緒に幸チャレを立て直せたら、こんなに嬉しいことはないですね。

    ――メンバーをまだ募集していますが、もっと増やしたいということでしょうか?

    想定よりはずっと多くて、本当にありがたいんですが、幸チャレを本気で立て直すには、もっと多くの方々にご参加いただくことが必要だと感じています。
     


    ――サロンで売上報告などを行うそうですが、YouTubeでずっと続けてきた営業会議はやめてしまうのですか?

    いえ、YouTubeは今までと変わりません。今まで「パチンコ店買い取ってみた」を応援してくださった方々を置いてけぼりにすることはしたくありませんので。サロンでは月一の営業会議動画よりずっと細かく、毎日の売上・利益・来店人数の数字を公開しています。

    ――YouTubeは今まで通りで、より突っ込んだことを知れるのがサロンというわけですね。

    はい。こんな細かい数字をメンバーに打ち明けるのは、ただ面白がってもらうためじゃなくて、「わかってもらう」ためです。サロンの「増客アイディアを募集」というトピックには、すでに多くの書き込みをいただいていて、熱量が高いのは嬉しいんですが、実現不可能なものも多いんですよね。幸チャレの利益などを見たうえで実現可能なアイディアを出してほしい……と思って、毎日の数字を発表しています。

    オンラインサロンは真面目8 : エンタメ2


    ――通常価格1980円という月額料金はどのように設定されましたか?

    DMMさんの他のパチンコ関係サロンの料金と、幸チャレ維持に必要な補填を考えて、この数字となりました。会費の使い方は、幸チャレの維持とサロン発企画の実行、主にこの二つとなります。

    ――サロンには、どんな人材を求めていますか?

    どなたも大歓迎ですが、強いて言うならビジネス思考の方ですね。すでに異業種の経営者の方にもご参加いただいて意見交換をしています。あとは、現在パチンコ業界に携わっている方や、今後この業界で働きたい方、将来的にホールを構えたい方でしょうか。実務としてホール経営の疑似体験ができるので、得るものは多いはずです。

    ――経営と言えば、幸チャレPは参加されているんですか?

    いえ、Pは外部という立ち位置です。僕とPって立場的にどちらが上ということもないので、Pが入るとトップが二人いるみたいな状態になってしまうんですよね。サロンでは僕がトップということで構造をわかりやすくして、やがて状況が落ち着いたらPにも協力してもらう予定です。

    ――みんなでワイワイやるというより、真面目に議論していく場なんですね。

    そうですね。とは言え、真面目なことばかりでは息が詰まるので、真面目8 : エンタメ2ぐらいのバランスで考えています。エンタメの具体例としては、先日ゲームセンタータンポポで釘調整のライブ配信をやりました。

    ――それは面白い(笑)。

    それから、僕自身の生活とか、パチンコと関係ない情報も発信していきます。以前、著書でも触れたんですが、僕には恩師と呼ぶべき方がいまして……。
     


    ――大きな影響を受けたと聞きました。

    師匠と出会う前の僕は本当に不真面目でしたからね(笑)。僕がそのとき学んだことは、パチンコホールの経営以外にも大いに活かせることだと思うので、同じ師匠のもとで学んだ弟弟子みたいな後輩に、サロン内で若い社会人向けのコラムを執筆してもらっています。

    ――サロン紹介のページには、オフラインコンテンツの提供予定もありましたね。

    まだ具体的な話は進んでいないんですが、既存のグッズと差別化したサロンメンバー限定のグッズを配布したり、オフ会を開いたりしたいと思っています。普段の議論・打ち合わせはサロンのトピックやZOOMでやって、オフ会は仕事帰りの飲み会みたいなイメージですかね。今後の時世次第ですが、3ヶ月に1度ぐらいのペースでやれたらいいかなあ、と。

    3年後も幸チャレを続けるのは8割方無理ってホント!? 今後の展望を聞いてみた


    ――先日の動画では「3年後も幸チャレを続けるのは8割方無理」とおっしゃっていましたが……。

    非常に厳しいのは事実で、タンポポのようなゲームセンターや民泊施設など、幸チャレという「ハコ」を最低限残すための方向性も模索しています。けれど、僕自身はあくまでもここをパチンコホールとして維持したいんですよ。これからスマパチ・スマスロ・新紙幣への移行があって、先行きは見通せませんが、ホール営業を続けるための前向きな施策としてサロンを運営しています。皆さんからお金を集める以上、単なる延命で終わらせたくありません。本気で幸チャレの継続を目指しています。

    ――動画でサロンのことを発表されたときは、本心では継続を諦めているんじゃ……? と少しばかし感じてしまいましたが、そうではなくて安心しました。

    正直、「もう閉めなよ」というお声をいただくこともありますが、それも一つの応援の形だと思っていますし、何より「頑張って続けてください」というお声の方が僕の耳に多く届いているんですよ。このハコには皆さんそれぞれ思い出があるに違いありませんし、僕自身いろいろな方々と出会えた場所ですし、どうにかして守りたいですね。

    ――サロン発のアイディアの具体化はまだこれからだと思いますが、他に何か準備していることはありますか?

    僕自身はしばらくサロンに注力しますが、チームタンポポで言うと「次」に向けて動き出しています。

    ――それは楽しみです!

    すでに何度か語ってきましたが、僕は皆さんにパチンコそのものの面白さを忘れないでほしいと思っているんですよ。それが伝わらないと、これからも業界は衰退していく一方です。幸チャレは現状、維持するのが精一杯ですが、タンポポで築いたゲームセンターのノウハウでも業界に恩返しできればと思っています。

    ――また奇跡の復活劇に期待しています! 本日はありがとうございました!!

     

    限界ギリギリの苦しい中でも、生き残りをかけてオンラインサロンを立ち上げたひげ紳士さん。求められているのはアイディアと実行力。幸チャレを愛する方はもちろん、これからパチ業界に関わりたい方も、異業種で新事業の立ち上げをお考えの方も、サロンに参加してみてはいかがでしょうか? リアルな数字を交えた学びがそこにあるかもしれません。

    【パチンコ店買い取ってみた】+Plus

    P-Summa編集部

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