【特集3】「純5号機」と「かけこみ5号機」の機種紹介

2014/11/28

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  • 警察庁による規制によって、高純増タイプのAT・ART機が事実上の開発不可能となった。そして、この規制によってAT/ART時代は終焉を迎え、今後スロットは大きく変わっていく。そこで、今後はどのような機種がホールに導入されていくのか?前回、「純5号機」「かけこみ5号機」がホールの主流になっていくと述べたが、この「純5号機」「かけこみ5号機」にはどのような機種があるのか紹介していきたいと思う。

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     【特集2】これからリリースされていく5号機の特徴とは?でも述べたが、今後のスロットは来年の11月まで以下の4つに分類された機種がリリースされていくと予想がされる。

    ①「純5号機」規制前の正統派の高純増AT/ART機

    ②「かけこみ5号機」規制を受ける9月16日直前に適合試験に駆け込み、演出やスペックを落としたAT/ART機

    ③「すべりこみ5号機」9月16日以降の規制を反映し2014年11月末までに適合する、現行の押し順ペナルティーを搭載したAT/ART機

    ④「新5号機」2014年11月末以降に、新しい押し順ペナルティー方式を採用し、AT/ART等出玉制御にかかわるすべての機能をサブ基盤ではなくメイン基板で管理する機種。

    恐らく、この「純5号機」「かけこみ5号機」「すべりこみ5号機」を経て、最終的には今年の11月末以降からこれまでの5号機に代わる「新5号機」がリリースされていき、AT機全盛の時代は終焉を迎えることが予想される。「すべりこみ5号機」に関してはまだ試験中で詳細は不明のだが「純5号機」「かけこみ5号機」にはどのような機種があるのか?すでに検定を通過している機種の中から代表的なものをピックアップしていく。

    「純5号機」となる機種

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    8月23日までに検定を通過した「純5号機」は、黄門ちゃま喝(平和オリンピア)、ブラックラグーン2(スパイキー)、ああ女神さま(Dlight)、サラリーマン金太郎(ロデオ)、シーマスター(山佐)、ゴッドイーター(山佐)、ニューパルサー(山佐 ※こちらはノーマル機)といった機種が該当する。黄門ちゃま、ブラックラグーン2のスペックをみると、以下のようになっている。(金太郎については次回に詳しく述べたいと思う)

    AT機 黄門ちゃま喝

    設定 AT初当たり確率 機械割
    1 1/285.3 96.5%
    2 1/271.9 97.9%
    3 1/256.6 100.2%
    4 1/221.6 104.6%
    5 1/196.1 108.5%
    6 1/168.5 113.3%

    ボーナス+ART機 ブラックラグーン2

      BIG REG ART 全合算 機械割
    設定1 1/385.5 1/555.4 1/596.0 1/164.7 97.0%
    設定2 1/376.6 1/537.2 1/553.3 1/158.1 98.7%
    設定3 1/368.2 1/520.1 1/531.3 1/153.4 100.7%
    設定4 1/360.1 1/504.1 1/477.0 1/145.8 104.8%
    設定5 1/352.3 1/461.5 1/437.5 1/137.2 108.0%
    設定6 1/344.9 1/448.9 1/370.1 1/127.2 112.1%

    「純5号機」だけあってAT機の黄門ちゃまは相応しいスペックをもっている。因みに黄門ちゃまの目標販売台数は、50,000台という噂もあり、メーカーの力のいれようがうかがえる。ちなみにゲームフローは「やじきた」に似た仕様になっている模様。ブラックラグーン2は検定中にバグが発生し試験に持ち込み直しとなり、調整中に規制が入り間に合わなかったのではないだろうかと言われていたが来年1月導入との噂も流れている。スペックだけをみればボーナス+ART機として優秀なスペックを秘めているようだ。

    やはり「純5号機」はそれ相応に作り込まれているということがいえるのではないだろうか。今後のホールを牽引するのはやはり「純5号機」なのだろう。

    「かけこみ5号機」となる機種

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    検定通過日から逆算して8月28日から9月16日までに試験を適合したと思われる「かけこみ5号機」となるのが濃厚なのは、アラジンA2(サミー)、ミリオンゴッド(ユニバーサル)、薄桜鬼(Dlight)、ベルセルク(七匠)など。

    詳細なスペックなどは今後の情報公開をまちたいところであるが、アラジンA2は純増2.7枚、ミリオンゴッドは純増3枚という仕様になっているという噂もある。

    また、”おそらく”駆け込み5号機であろうと思われるのが。もぐもぐ風林火山(ネット)、蒼穹のファフナー(SANKYO)、シーマスター(山佐)、トラッドザレジェンド(岡崎)、戦国コレクション2(KPE)、萌えよ剣(北電子)といった機種。北斗の拳(サミー)に関しては落ちたとの噂もあり今だ情報は錯綜中だ。

    「駆け込み5号機」は「純5号機」に比べて台数が多く、ビックネームもあり期待したところではあるのだが、絶対に落とせない試験であっただけに全体的に演出やスペックを下げて駆け込んだことは容易に予想できる。常に前作よりもパワーアップを望むユーザーが満足する出来になっているかは実際に打たないとわからない。しかし「純5号機」と比較すると遊技台としてスロットファンの期待に応えるだけのパフォーマンスを疑問符がつきそうだ。なぜなら一回のチャンスしかない今回の保通協の表面張力ゲームに何枚もコインを入れて勝負はしないのだから。

    すべりこみ5号機と新5号機

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    上記の「純5号機」「かけこみ5号機」以外の「すべりこみ5号機」「新5号機」は今だ適合数情報すら無いため今後の続報をまつしかない、しかし確実に言えることは一つである「作りこめているわけがない」のである。もちろんこれまで保通協の目をかいくぐって開発を続けたメーカーにも問題はあるが、現行主流機種を根本から否定した一連の規制で開発中止や方向転換でおそらく何百億という開発費が泡と消えたと予想される。短期間で駈け込んだり滑り込めたメーカーもあったが、そうでないメーカーの方が多いだろう。そしてメーカーはこれから消えた開発費を補う人気機種を作らなけれならないのである。その開発には最低でも1〜2年はかかるのだ。途方に暮れていると言っても過言ではない。とはいえユーザーは待っていられない、そもそも待つ気がない。一刻も早く「面白くて」「出る」機種を打ちたいのである、それがスロットにないのならばユーザーはもっと刺激的なものをネットで見つけて何処かへ言ってしまうだろう。パチスロがユーザーをつなぎとめておくことができるか否かは、この一年が正念場である。

    その救世主はどの機種なのか?

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    編集部の大本命は、4号機で華々しく登場しAT時代の幕開けを告げたあの風雲児「サラリーマン金太郎」である。出来過ぎた話だがこの危機に原作の金太郎よろしく、何かしてくれる気がするのだ。特集最終回は「純5号機」サラリーマン金太郎の謎に迫っていく。

     

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