最近のパチンコ・パチスロは人気のマンガ・アニメとタイアップしたものが多い。となれば、ホールでその作品で使われている「音楽」が頻繁に流れることになる。
JASRACの方々はそもそも自分達はなんのためにいるのかということを御自分のサイトでお読みになられた方がよろしいかと存じます pic.twitter.com/6z8vOe6JVl
— 上山道郎 (@ueyamamichiro) 2017年2月2日
「音楽」の著作権はもちろん作曲家・作詞家にある。しかし、使用されるたびに本人がいちいち対応していてはキリがない。そこで、著作者に代わって著作権を守っているのがJASRAC(日本音楽著作権協会)である。
JASRAC正会員の一人として。私は「営利を目的とする場」での演奏であるなら、当然楽曲の著作権使用料は払うべきものだと思う。だけど、音楽教室で「練習のために」弾いたり歌ったりするものから、使用料をもらいたいと思ったことなどない。https://t.co/ituJlOo0yY
— 及川眠子 (@oikawaneko) 2017年2月2日
「葬式で曲を流すとJASRACに金を取られる?主役はこの棺の中の親父なんだからこいつから徴収しろよ」
葬儀の最中、突然故人が蘇った。
「親父?!生き返ったのか!」
「それがよぉ、JASRACに三途の川の渡し賃取られて、川渡れなくなって追い返されちまってさ…」— ユリア・クソリプニツカヤ (@teracy) 2017年2月2日
ある男が無人島に漂着した。
男は浜辺に大きくSOSと書いたが、何日経っても助けは来なかった。
あるとき男はSOSの隣でいつ帰れるとも知れない故郷を思って鼻歌を口ずさんだ。
一時間後、JASRACが著作権料を取りに来た。— 小迎ちゃんパパ18歳 (@nakamukae) 2017年2月2日
取り立ての凄まじさから「合法ヤクザ」などと呼ばれることもあるJASRAC。最近は「音楽教室」での演奏からも著作権料を徴収する方針を示し、各方面からブーイングを食らっている。
スロ板-RUSH : JASRAC対パチンコ業界の全面戦争勃発!!どっちを応援すればいいんだ http://t.co/ajTkjCBseV pic.twitter.com/iKcYrtbAVH
— スロ板-RUSH管理人 (@Fiveslot777) 2015年5月2日
パチンコ店等における、パチンコ、パチスロ機などの遊技機を用いた上映、演奏について、2017年1月から管理を開始しました。
手続きは、パチンコ店等のご経営者に代わり遊技機の製造事業者が行います。
出典:一般社団法人日本音楽著作権協会 JASRAC
遊技機メーカーはこれまでもJASRACに対し、使用楽曲の「複製権」の使用料を支払ってきた。ところが、2015年3月頃から、ホールにおける「上映権」に関しても別途支払いが必要だとJASRACが主張してきた。そして、2017年1月から、メーカーがホールに代わって、上映権を支払うこととなった。
JASRACさん調べてたらパチスロ関係で取り決めしてたみたいで、こんな主張してたようなのだけど、なかなかにすごい理屈でありますな。
「…ホールが遊技機を設置し楽曲を流している以上、上映権の使用料を支払うことが原則である」https://t.co/CjFQ97FnP9
— みこと@次はsideM2ndだよー (@mikoto_imas) 2017年2月2日
上映権は1曲・1台あたり80円(3年間は経過措置として50円・60円・70円)。およそ40万円もするパチンコ機・パチスロ機に対して80円ぐらいなら大した額ではないように思えるが、10曲搭載した機種を1万台販売したら800万円。それも解釈の問題だけで新たに取れるようになったわけだから、JASRACはウハウハである。
JASRAC一極支配に挑むエイベックスの勝算 – 東洋経済オンライン https://t.co/swLab16DxB pic.twitter.com/0oCMCRgWkI
— NewsPaper (@OnlineNewsPaper) 2016年1月24日
JASRACは長年にわたり国内唯一の音楽著作権管理団体だったが、エイベックスが2016年2月に新会社ネクストーンを設立、JASRACに委託していた楽曲の移行を開始した。一極支配体制が崩れ始めた焦りが、新たに音楽教室やパチンコ・パチスロから取り立てを始めた背景となっているのかもしれない。
新たに「上映権」が発生することとなったパチンコ・パチスロにおける音楽使用。遊技中に好きな曲が流れたら、改めて作曲家・作詞家に感謝しよう――JASRACにではなく。