【取材】パチ屋が原則屋内禁煙に!?室内でタバコが吸える「喫煙ルーム」の重要性を調査してきた

2018/12/20

特集

  • comany00
    タバコは1日10本程度、1日中ホールに居るときは1箱吸ってしまうP-Summa編集部員です。
    皆様は遊技中、タバコを吸われますか? 確変大当たりを引いて、至福の一服。激アツ外しからの鎮静の一服など、パチ&スロをするうえでタバコは欠かせないという方も多いかと思います。
     
    かくいう私もその1人。とはいえ至福の一服よりも、激アツ外しを連発してチェーンスモーキングということが多いのですが……。
     
    今年7月に「受動喫煙防止法案」(健康増進法の一部を改正する法律案)が可決されてからしばらくたちますが、愛煙家としては、結局パチ屋でタバコが吸えるのか、吸うためにはどうしたらいいのか、ということが気になって仕方ありません。禁煙? ムリムリ……。
     
    しかし、聞くところによると、ホール内に「喫煙ルーム」を設置すれば、室内でもタバコが吸えるというじゃありませんか! ならば、餅は餅屋ということで、パチ屋に特化した最新鋭の「喫煙ルーム」を開発しているというコマニー株式会社様に取材を申し込み、今後のパチ屋の喫煙事情について、調査してきました!

    「受動喫煙防止法案」のおさらい

    comany01
    取材に応じて頂いたのは、コマニー株式会社の小松さんと林さん。
    お二人いわく、2020年4月1日からは、遊技中の「紙タバコ」は、ほぼ確実に吸えなくなるとのこと。
     
    今はGOD揃いしたあととかに「ドヤタバコ」を決め込むわけですが、今後は「ドヤ離席タバコ」になるわけですね! ……滅多にないことなので、どうかご容赦くださいませ。
    遊技中にタバコが吸えなくなるのは少し悲しい、でも店内で吸えるのであれば、さほど問題はございません!
     
    一方、「電子タバコ」については未だ未確定。例えば、遊技フロア全体での電子タバコ喫煙がOKになると、20歳未満の方は入場すらできなくなるといいます。
    つまり、お客様もホールスタッフも20歳以上、なおかつ喫煙者しか働けなくなるということです。最近はホールも人手不足のところが多いと聞きますし、これはマズイのではないでしょうか……。
     
    しかし、フロアを禁煙にし、店内に「喫煙ルーム」を設置すれば、今までどおり未成年や非喫煙者も入場&勤務が可能。店内を完全禁煙にして、外に喫煙スペースを設けるという選択肢もあるそうですが、正直、タバコを吸うために外まで行くのは、めんどうくさいです……。
    冬は寒いし、夏は暑いし、雨も降るし、場所によっては虫も寄ってくる。禁煙? ムリムリ……。
     
    それでも、設備投資ができないホールは、外に喫煙スペースを設けるしかないそうですが、それも相応の広さがあって成り立つ手段。都内や駅前のホールは、立地的に野外喫煙スペース設置もかなり厳しいようです。
     
    そもそもとして、「受動喫煙防止法案」は東京オリンピックを意識したものなので、都内のホールやコンビニの外に今ある喫煙スペースも、ほぼすべて撤去しなければならないと言います。現在、パチ&スロ1台1台に備わっている灰皿も撤去が必要。上記諸々のルールを破ったら、罰則もアリ……厳しい……。
     
    ちなみに海外では、外での喫煙はOK、室内はNGという国が多く、日本も海外を模範に室内を禁煙にするわけですが……。2002年から各自治体が「路上喫煙禁止条例」という、海外にはほとんどないルールを事前に適用しちゃったから、さあ大変。
    外でも内でも喫煙不可という、がんじがらめの状況に陥ったそうです。でも、非喫煙者にとっては喜ばしいことなのですよね!

    2020年までにパチンコホールがすべき事は?

    comany02
    「受動喫煙防止法案」について、さらに詳しく聞いたところ、2020年4月までに完全禁煙ホール以外のほとんどのお店は、以下の選択をする必要があると言います。
     
    ・遊技フロアを禁煙にして、厚生労働省が認めた「喫煙ルーム」を店内に設置する
     
    ・全面禁煙ホールとして生まれ変わる
     
    そして、未だ未確定ではありますが、以下の選択肢もありえるとのこと。
     
    ・電子タバコ限定の成人喫煙者専用ホールに生まれ変わる
     
    ・条件的に可能であれば、店内を完全禁煙にして、野外に喫煙スペースを設ける

     
    今は店内でタバコを吸いまくれるホールですが、およそ1年半後には、ほとんどのホールが今のかたちで営業できなくなる。実感は沸かないですが、Xデーは着実に迫っているわけです……。パチンカー&スロッターも自分の喫煙事情に応じて、ホールを選ぶ時代が訪れるということでしょう。
     
    現在、ホールのお客様のおよそ55%は喫煙者だと言われています。タバコが吸えなきゃ他店に行くという方も多そうですし、今後ほとんどのホールが「喫煙ルーム」を設置することになるのでしょうか。
     
    今でも喫煙ルームのあるホールは多少なりともありますが、ぶっちゃけあそこって、受動喫煙しまくりで、タバコの匂いつきまくりですよね。自分の出す煙はいいけど、他人の出す煙はちょっと……という方は、抵抗を感じるかもしれません。
     
    しかし、その点に関しては秘策がある模様!

    ホール様のために考え抜かれた集客のための喫煙ルーム「SmartSmoking:O」(フィールズ製品名)

    comany03
    「SmartSmoking:O」(コマニー製品名はSMOT-Xになります)
     
    厚生労働省の「職場における受動喫煙防止対策のガイドライン」には、境界面風速0,2m以上とかなんとか、かなり厳しい審査があるらしく、現在出回っているほとんどの喫煙ルームは、その基準を満たすかどうか不透明だそうです。それらの喫煙ルームの設置は、2020年4月から罰則の対象になるとのこと……ホント厳しい。

     
    しかし、「SmartSmoking:O」は2018年12月時点における推定ですが、基準を満たしており、設置も従来のものに比べると、かなり簡単に行えるといいます。その設置時間、なんと約5時間! 夜間作業であれば、休店する必要もないそうです。さらに搭載されている高性能プラズマ脱臭機の力で、タバコの匂いや有害物質も98%以上除去できるのだとか!
     

    そこまで言うのなら……「見せてもらおうか、『SmartSmoking:O』の性能とやらを」。

    comany04

    ということで、社内にある「SmartSmoking:O」まで案内して頂きました。
    実はここ、コマニーの従業員の皆様が普段から使っている施設で、P-Summa編集部員が向かった際も、多くの方がタバコを満喫しておりました。
     
    ここで違和感。……煙がありません。
    正確に言うと、吐いた直後にプラズマ脱臭機が吸い込んでしまうのです。普通、このくらいの広さの喫煙ルームで数人がタバコを吸っていたら、すぐさまモクモクになります。でもルーム内はキレイなまま。
     
    ルームの中に入って、またビックリ。全然タバコの匂いがしないんです! 匂いだけでなく、目に見えない有害物質も除去されているようで、喫煙者同士の受動喫煙も大幅に防いでくれるとのこと。実際、深呼吸しても咳き込みませんでした! これさえあれば、今までの喫煙ルームよりも健康的にタバコを吸えると言っても過言ではないでしょう!
     
    「受動喫煙防止法案」が実施されたら、遊技中にタバコが吸えない、喫煙ルームに行ったら行ったでケムい……といったように、正直ネガティブな感情を抱いていましたが、「SmartSmoking:O」であればその心配はなさそうです。
     
    それに原則屋内禁煙になれば、遊技中の受動喫煙もなくなるので、より健康的にパチ&スロを楽しめるということでもあるのです! フロア内禁煙+優れた喫煙ルームの設置というコンボは、喫煙ユーザーはもとより、今までタバコの煙のせいで足が遠のいていた非喫煙ユーザーを呼び込むことにも効果を発揮しそうです。
     
    しかも、この「SmartSmoking:O」、ガラス面もかなり強いようで、ガラスに「割れ防止フィルム」を貼ることで、時速180キロで発射されたパチンコ玉が直撃しても割れないのだとか! 必殺“鉛星”にも多分耐えられます。
    まぁ、ホールで時速180キロの玉が飛んでくることは、まずないですが、何かの拍子で玉などがぶつかることは十分ありえます。そんなとき、割れずに済むというのは安心ですね!
     
    さらに頑強さと高品質を両立させることで、メンテナンスの回数も少なくて済む仕様。従来の喫煙ブースと比べても、ランニングコストの削減に成功したそうです。
     
    P-Summa編集部は喫煙者が多いのに、旧式の喫煙ルームなので、タバコを吸ったら、匂いで即バレます。パチンコホール向けの施設とのことですが、うちにも1台欲しいくらいです……!
     
    「SmartSmoking:O」やパチンコホールの禁煙化について、さらに詳しく知りたい方は、下記動画をご覧ください! 取材に応じて頂いた小松さんも出演されており、コマニーの技術力の高さも伺える内容になっております。

     

    そんなわけで、コマニー株式会社をあとにしたP-Summa編集部員。今回の取材を通じて、「受動喫煙防止法案」と今後のパチ屋の喫煙事情について、だいぶ理解を深めることができました! 喫煙ユーザーとホールにとってはネガティブなものだと思っていた法案も、ユーザーはより健康的な遊技が可能に、ホールは新たな客層の呼び込みに、といった感じで考え方を変えれば、割とすんなりと受け入れることができるかもしれません。

    P-Summa編集部

| TOP |