【取材】バジ絆やハーデスの穴を埋める「ダンボール」が爆誕!? 噂の真相を追ってみた

2019/12/27

特集

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    「バジ絆」や「ハーデス」、「モンハン月下」などのメイン・人気機種が一部地域を除いて撤去され、はや数日。P-Summa編集部員のマイホでは、まだベニヤは見かけませんが、台入れ替えの体力がないホールは、どうなのでしょうか……。そんなことを考えながらネットサーフィンしていると、なにやら気になるトピックスが!

    「台閉鎖から最大のコスパへ! 」という謳い文句で、「壁ダン」なる新商品がリリースされたそうです。パチンコのMAX撤去の頃、「攻めのベニヤ」というガセネタが話題になりましたが(笑)、こちらは本物の商品の様子。一体どんなアイテムなのでしょうか?
    ってか、なんでこんなのつくったの? 売れてんの!?

    謎が謎をよぶ!?「壁ダン」の真相を追求すべく、製造元に取材を申し込んだところ、なんと快くOK! ということで、有限会社友愛工業所の湯澤さんにお話を伺いました!

    「壁ダン」とは? ベニヤとなにが違うの!?

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    ――本日はよろしくお願いします! 早速ですが、「壁ダン」とはどういう商品なんですか?

    台が抜けて空いた穴を塞ぐアイテムです。パチンコ用とパチスロ用、それぞれぴったりのサイズで作ってあります。

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    ――穴を塞ぐのはベニヤが一般的かと思いますが、こちらはダンボール製なんですね。

    ベニヤだとちょっとした工事になるので、多くのホール様は専門業者の手を借りないといけません。しかしこの壁ダンは非常に軽いので、女性一人でも簡単に取り付け・取り外しが可能です。

    ――なるほど! ベニヤより安いだけでなく、人件費も節約できるんですね。

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    作業にかかる時間はほんの10分程度でしょうか。台の設置と同じように、嵌め込んでビスで止め、蓋を閉めれば完了です。ちなみに、一般的なダンボールの2倍の強度なので、耐久性も十分です。

    ――黒一色のシックなデザインなのは何か理由があるんでしょうか。

    ホールの設備は大抵モノトーンが基調なんですが、POP等を貼った時に映えるようにと考えて黒にしました。

    ――では、「壁ダン」を開発したきっかけとは?

    ご存知の通り、年末から来年までにかけて、約75万台のパチンコ・パチスロが撤去になります。

    ――はい。特にこの秋〜冬は人気の5号機が多数期限切れを迎えて話題になっていました。

    東京では今月(12月)、「バジ絆」や「ハーデス」などが撤去になるので、そのタイミングに合わせてこの「壁ダン」を開発しました。

    ――そりゃあ、そうですよね! 時期的に(笑)。ちなみに、ホール様からの反響はいかがですか?

    販売開始から半月ほど経ちましたが、おかげさまで毎日のように全国各地からお問い合わせをいただいています。もしかしたら、来年にはあなたの街のホールに登場するかもしれません。

    4号機→5号機移行時に3万台売れた「スロキャビ」とは!?

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    ――今回は5号機から6号機への移行ですが、4号機から5号機への移行の際は、なにか作ってたんですか?

    その当時は「スロキャビ」というものを作って販売してました。ホームセンターで売っているカラーボックスみたいなもので、ドル箱や漫画、インテリア等を置けるようになっています。このスロキャビは4号機撤去の際、3万台売れました。

    ――3万台も!

    スロキャビは現在も販売中なんですが、今は4号機から5号機の頃に比べて、残念ながらホールに体力がありません。そこで、スロキャビよりも低コストで穴を埋められる壁ダンを開発したわけです。ホール様によっては、数十台単位の撤去となるので、数千円の差も侮れません。

    ――たしかに……。そういえば、このスロキャビ、ホールで見たことありますね!

    一度買って頂ければ長く使える商品ですし、いまだにちょくちょくご購入頂いているので、見かける機会はあると思います。スロキャビも簡単に取り外しができるので、壁ダンとともにご検討いただければ幸いです。

    友愛工業所が誇るアイディア商品の数々!

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    ――ところで、御社のホームページを拝見しましたが、壁ダン以外にもユニークなアイテムをたくさん扱っていますね。

    もともと私はパチンコが好きで、物作りのノウハウがあったので、色々なものを作りましたね。2002年の創業時には、「研磨ボール」というものを世に送り出しています。

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    ――研磨ボール??

    これは、表面にゴルフボールのような凹凸がついていて、コインの汚れをこそぎ落とすというものです。一般にメダルの研磨(洗浄)には専用の機械を使うのですが、こちらは筐体の中のメダルホッパーに入れておくだけでOK、つまり遊技中に研磨して綺麗なメダルを排出できるのが特徴です。

    ――なるほど、それは便利ですね。これはどのぐらい売れたんですか?

    100万個は売れていますね。

    ――すごい……!

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    ユーザー様が快適になるのはもちろん、払い出しをスムーズにしてホッパーエラーを防ぐ効果もあります。実はこれ、元々はホール様ではなくメダルゲームを置いているゲームセンター様からの依頼を受けて作ったものなんですよ。

    ――なるほど! たしかに近年の大型ゲーセンって、メダルゲームが大量に置いてあるから、需要は多そうですね。

    ええ、そこから評判となって、今では数多くのホール様にもご利用いただいています。特にメダルが大きい沖スロの中には、かなりの数が入っているはず(笑)。

    ――この画期的なアイディアはどうやって生まれたんですか?

    洗濯機に入れる「クズ取りネット」を見ていて思いつきました。

    ――百円ショップでも売っているアレですよね? あんな身近なものからヒット商品が生まれたとは……!

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    ほかにも、メダル投入口専用の清掃ツール「ピッカ☆投入口」や微振動で釘の頭の汚れを落とす「釘ピッカ」などの商品も販売しています。釘の頭が綺麗になるだけで、ずいぶん印象が変わるんですよ。どちらも扱いやすさを重視して開発しました。

    ――メンテナンス系のアイテムをたくさん作ったんですね。

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    ほかにも、「ミニドル箱」というものも作りました。最初は箱だけで売っていたんですが、総付けや景品としてお菓子を入れて使われることが多かったので、お菓子の封入とラッピングもこちらでやるようにしたところ、とても喜ばれました。箱の側面にはホール様のロゴを印刷できるようになっています。

    ――便利なアイテムをたくさん開発されてきましたが、今後はどんなものを作ろうとお考えですか?

    アイディアはありますが、企業秘密です(笑)。

    ――で、ですよねーー! わかりました、本日はありがとうございました!!

     

    最後に、今後の目標について訪ねたところ、「台を大切にされるホール様の力になりたい」とのことでした。機械は毎日きちんとメンテナンスをしないと寿命が早まってしまうので、もっと便利なグッズを生み出したいそうです。過去に取材させていただいた、レア台を多く置いているホール・スロゲーセンでも、皆さんメンテナンスに力を入れている印象でした。全国のホール関係者様、撤去になった部分の穴埋めには「壁ダン」や「スロキャビ」を活用しつつ、メンテナンス用アイテムの導入も検討されてみてはいかがでしょうか? きっと気にいるはずですよ!

    P-Summa編集部

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