パチンコ・パチスロの依存症で苦しんでいる人は結構多いらしい。では、「適度に楽しむ」とは一体何なのだろうか?
相談件数が増えた。
一般的には増えたらNGなのだろうが、この場合、業界の取組みが少しづつ浸透してきたという事なので良い兆候!?https://t.co/WZ7u1Q41gD— オレンジ (@Orange_Three_7) 2017年5月1日
パチンコ依存問題に関して電話相談等の活動を行う認定特定非営利活動法人、リカバリーサポート・ネットワーク(RSN、西村直之代表)のレポートによると、2017年3月の電話相談件数は473件(沖縄RSN391件、全商協RSN支援室82件)で前月より125件増加した。前年同月比で224件の増加となり、1ヵ月の相談件数は過去最多件数を121件上回った。
出典:WEB Greenbelt グリーンべるとWeb版
パチンコ依存の電話相談を受けつけているリカバリーサポート・ネットワーク(RSN)では、2017年3月の相談件数が過去最多を記録した。ホールへのポスター掲示が強化されたことが一因と考えられている。
のめり込み防止!
借金してませんか?
毎日来てませんか?
家族に嘘ついてませんか?
ギャンブル依存の可能性本当にありませんか?
一日貯玉払い出し制限!
店舗内ATM!舐めとるんか此の組織は(怒)
パチの依存性を認めるならパチ屋を廃止する運動をしろよカス pic.twitter.com/HfrZ3EIAqa— 木村則夫 (@lOOzNOTKKrHY0KX) 2017年3月20日
新聞広告が多いと思ったらパチ屋が多いせい。チラシで宣伝しといてのめり込みに注意ってどっちやねん(キΦдΦ)
— エス兄 @ひたちなか (@es_aniki) 2017年4月28日
12:名無しさん@ドル箱いっぱい (アウアウカー Sa13-yxaE):2017/03/30(木) 23:17:17.45 ID:g96doV1/a.net
これ書いたポスターたまに
ホールにあるよね?
見るたびに笑える
中毒者がいるから経営成り立ってるのにw逆に言いたい
適度にボレよ
出典:スロパチ乱舞
RSNの「パチンコは、適度に楽しむ遊びです。」のポスター。ユーザーからは「のめり込みのおかげで儲かっているのにのめり込み防止のポスターを貼るなんて矛盾している」とか、「ボッタクリこそ適度にしろ」といった声も上がっている。
解決する気なんかないでしょ。廃人が大量生産されようと破産しようと、自分のところが儲かればいい。それが賭博なんだし。法で規制しないとどうにもならない。
宇佐美典也氏が指摘 不正が続くパチンコ業界は解決する気があるのか #ldnews https://t.co/gZSsPL5Oav
— みずたまり (@riy0a0a55) 2017年4月21日
俺の友達が最近パチンコで廃人になってしまった。友達は16歳でパチンコデビューして、大学に進学するもパチンコが辞められず中退する。借金を背負って田舎に帰ってきて工場で働きながら借金を返す。借金を返し終わった後も給料を全てパチンコに注ぎ込む。金が1000円でも残ってれば平台に手を出す始末。パチンコを辞めると言っておきながら競艇や競馬に手を出す。
競艇が休みの日は、やはりパチンコに行ってしまう。欝になり会社を辞めてヒキコモリになってしまう。ソイツは現在29歳で、久しぶりに会ったら20㌔も太ってて、もう働く気力も無いし、親の金をくすねては煙草を買って一日2箱も吸うスモーカーで、後は死を待つだけだと言ってた。
出典:依存症の悲劇
依存症問題を放置すると、その末路は悲惨。借金・失職・人間関係の崩壊……どうしようもない負のループに堕ちていく。「過度に楽しむ」のが危険なのは明白だが、RSNのポスターは「適度に楽しむ」の定義を伝えてはいない。
【ギャンブル依存症疑いの61.5%がパチンコ 問題を報じないメディア】 https://t.co/WrPDsvd80N ざっくり言うと
厚生労働省の調べによるとギャンブル依存症疑いの61%がパチンコによるもの
筆者はメディアがカジノに対する依存症の問題点ばかりを報じること…
— 松尾@いらっしゃい (@kachihou) 2017年4月8日
病的賭博(いわゆる、ギャンブル依存症)
この障害は、社会的、職業的、物質的および家庭的な価値と義務遂行を損なうまでに患者の生活を支配する、頻回で反復する賭博のエピソードから成り立っている。
この障害を有する人びとは、自分の仕事を危機に陥れ、多額の負債を負い、嘘をついたり法律を犯して金を得たり、あるいは負債の支払いを避けたりすることがある。患者たちは、賭博をしたいという強い衝動を抑えることが困難であり、それとともに賭博行為やそれを取り巻く状況の観念やイメージが頭から離れなくなると述べる。これらの没頭や衝動は、生活にストレスが多くなると、しばしば増強する。
(ICD-10 精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン、1993、(F63.0))
出典:厚生労働省
「依存症」の定義の逆を行けば「適度に楽しむ」の定義に辿り着くかもしれない。厚労省が示す「依存症」の定義をひっくり返すと、「仕事は真面目にやり、借金や犯罪をせず、嘘をつかず、パチンコに行きたいという衝動を抑えることができる」なら、「適度に楽しんでいる」と言えそうだ。
スロ板-RUSH : 妹の貯金をパチで溶かしたらサラ金で借金させられた… https://t.co/5GQeKAzY4o pic.twitter.com/DmDHX3ab9b
— スロ板-RUSH管理人 (@Fiveslot777) 2017年5月1日
RSNは上記9の項目を設置し、4~5個当てはまるなら軽度、6~7個なら中等度、8~9個なら重度の「のめり込みの可能性あり」としている。
1.望み通りの興奮を得たいがために、もっと金額を増やしてパチンコ・パチスロをしたい欲求があった。
2.パチンコ・パチスロをするのを減らしたり、または中止したりすると落ち着かなくなったり、またはいらだったりした。
3.パチンコ・パチスロをするのを制限したり、減らしたり、またはやめようとして、失敗を繰り返してきた。
4.しばしばパチンコ・パチスロをすることに心を奪われていることがあった(例えば、過去のパチンコ・パチスロの経験を思い起こしたり、次のパチンコ・パチスロでどうしたら勝てるかを考えたり計画を立て、パチンコ・パチスロをするための金銭を得る方法を絶えず考えたりした)。
5.悩ましい(例えば、救われない、罪悪感のある、不安な、ゆううつな)気分のときに、パチンコ・パチスロをすることがしばしばあった。
6.パチンコ・パチスロでお金をすった後、別の日にそれを取り返すためにパチンコ・パチスロをやりに戻ることがしばしばあった。
7.パチンコ・パチスロへののめり込みの深さを隠すために、嘘をつくことがあった。
8.パチンコ・パチスロのために、重要な人間関係、仕事、教育、または職業上の機会を危険にさらし、または失ったことがあった。
9.パチンコ・パチスロによって引き起こされる絶望的な経済状況から逃れるために、他人にお金を出してくれるよう頼んだ。
裏を返せば、「3個以内ならまだ大丈夫」。いくつか該当するからといって、焦ったり自暴自棄になったりすることはない。
同じ「100万使い込んだ」でも、月収200万の人と20万の人とでは同列に語ることはできない。すなわち、状況によって「適度」の線引きは変わってくる。それでもあえて一言で定義するなら、「行けるけど行かないという判断ができる」なら、それは「適度」に楽しめているということなのではないだろうか。