アニメやゲームとタイアップしたパチンコ&パチスロは、原作を知らなくても楽しめるように作られている。だが、原作を知っていれば世界観や演出などをより深く楽しめるに違いない。そこで、ホールで根強い人気を誇る『バジリスク ~甲賀忍法帖~』シリーズにスポットを当て、原作の内容について調べてみた。
バジリスク
最終回でボロ泣きしたアニメ
原作は小説で日本での能力者バトル物の原点だそうです
#最低限観た方がいいアニメ紹介 pic.twitter.com/5UE7uMuYG4— 榊カオリ (@flute2233) 2016年6月26日
時は江戸。甲賀と伊賀、二つの忍び里があった。
それぞれは源平の昔より数百年の対立、更にはかつて伊賀を見舞った悲劇の際に起きた行き違いがもとで互いを憎しみ合う間柄であった。しかし二つの里の全面戦争を危惧した初代服部半蔵が取り持った「不戦の約定」により、互いの関係はとりあえずの平和に収まっていた。
甲賀・卍谷の里頭領、甲賀弾正の孫にして甲賀最強の瞳術使い、甲賀弦之介。
伊賀・鍔隠れの里頭領、お幻の孫にして、神秘の目を持って産まれた娘、朧。
危うげな平穏の中で二人は恋仲となり、互いの里の和睦を願い、祝言の準備を整えていた。時同じくして、徳川家では後継者問題が噴出。
愚鈍な兄・竹千代と聡明な弟・国千代を支持する者同士の争いが激化しつつあった。これを終息させるため、大御所・徳川家康は南光坊天海の発案により「伊賀と甲賀の忍同士を争わせ、その勝者の陣営により世継ぎを決定する」事を決める。
ここに、甲賀と伊賀の「不戦の約定」は解かれ、双方10名ずつ忍者を選出しての10対10の忍術による殺し合いの幕が切って落とされたのである。
出典:ニコニコ大百科
『バジリスク ~甲賀忍法帖~』は、およそ60年前に発行された山田風太郎氏の小説『甲賀忍法帖』(1959年発行)をもとにつくられた作品で、漫画化された後にアニメ化もされている。あらすじをざっくりまとめると、以下のとおり。
①甲賀と伊賀、二つの忍びの里は互いに憎しみ合っているが、それぞれの頭領の孫(弦之介と朧)が恋仲。
②弦之介と朧の祝言を間近に控えた頃、甲賀と伊賀が将軍家のゴタゴタに巻き込まれる。
③10対10の忍術合戦が開幕。1人、また1人と死んでいく。
簡単に言えば、男と女は愛し合っているのに互いの家が対立しているという、いわば忍者版「ロミオとジュリエット」と言えるだろう。
バジ3さん瞳術チャンス4回入ったのはいいけど、確定になった1回しかストック出来ないw
天膳に負けて真瞳術逃すしw
(まだ続いてて飯うまです) pic.twitter.com/0kWIFidYe1— 涼先生 (@ryo19957821) 2018年7月15日
甲賀 弦之介(こうが げんのすけ)
甲賀弾正の孫。甲賀弾正亡き後の甲賀組をまとめた。
≪性格≫
どこか知性の匂いすらある秀麗な青年。
伊賀と甲賀の争いをばかばかしく思っており、甲賀と伊賀を和睦しようとしていた。
≪能力≫
無敵の殺人忍法「瞳術」の使い手
自分に向けられた攻撃を全て相手に返す最強の忍法である。
朧(おぼろ)
お幻の孫。お幻亡き後の伊賀の首領になった。
甲賀の甲賀弦之介とは、恋仲である。
≪性格≫
温厚で、おっちょこちょいな性格。甲賀との忍法勝負に、猛反対していた。
≪能力≫
忍術は、どれ一つできないが、「破幻の瞳」という力を生まれつき使える。
「破幻の瞳」とは、相手の目を見るだけであらゆる忍法を破る最強忍術である。
出典:ホークの部屋
「瞳術チャンス」中、逆押しで赤バーを狙う演出の際、画面には瞳を閉じた弦之介や朧が登場。そして、バーが揃えば開眼。これは、二人の「瞳」を介した力を表現しているのである。
弦之介の「瞳術」は、自分に向けられた敵意を相手に跳ね返す。かたや、朧の「破幻の瞳」は、あらゆる忍術を無効化することができる。ちなみに「バジリスク」とは、ヨーロッパの想像上の生物でヘビの王と言われており、見ただけで死をもたらすor石化させる邪眼の持ち主。二人が瞳に絶大な力を宿す事から、このタイトルが付いたのだとか。
久々豹馬狙え来たけど、RT転落中の強チェ次ゲームだったから、ただの復帰演出。通常時に見たいぜ。 pic.twitter.com/0J4N4UdWJM
— DarkCell (@DarkCell298) 2015年6月28日
室賀豹馬(身体能力B・忍術能力S・謙虚力S)
弦ノ介の師匠で瞳術が使える。ただし豹馬の瞳術発動条件は夜間限定です。
ぶっちゃけ弦ちゃんが居るからこの人はいらないんじゃない?
そう思っていたが弦ちゃんが戦力外になったので大活躍。
と言うか豹馬が居なければ弦ちゃんは2回死んでました。
出典:サミタをぶっ壊す
「瞳術チャンス」では、ごく稀に、弦之介や朧でなく「豹馬」が出てくることがある。こいつが出ると赤バー揃い濃厚。
豹馬は弦ノ介の師匠であり、多種多様な異能力バトルにおいてまさかの「能力かぶり」で、弦ノ介と同じ瞳術を使用可能。夜間限定という制約付きだが、原作では大活躍している。
何も知らずに来たら絆が増台してて1KでBC青青青がきて、天膳選んだら2Gで笑った。
BTで追想中強チェでBC当たり。青青赤でヘビメタ。
設定5あるかも。 pic.twitter.com/L1idgT6ARG— 一確青@ティロ・フィナーレ (@IKKAKU_AO) 2014年3月19日
200年以上生きてて、死にたくても死ねない天膳からしたらこの世こそが生き地獄らしいです。
それから、ちゃんとアニメを見ていたら天膳が死ぬときに天膳の過去の回想シーンがでてきて納得しました。天膳がまだ母親の腹の中にいる頃に伊賀の人間だった母親が甲賀の旦那のもとに向かった時、それはその旦那の罠で甲賀の忍者に惨殺されてしまいます。その時、腹を裂かれて生まれてきたのが天膳です。(死してこの世に生れ落ち云々)
出典:モバイルセンター
BC(バジリスクチャンス)の演出で選択できるのは主人公・弦ノ介とヒロイン・朧、そして伊賀の副首領・天膳。彼の能力は「不死」である。首をはねられても心臓をつぶされても蘇る。
しょっちゅう死ぬので、ファンの間ではネタキャラ扱いされる向きもあるが、本人は非常に重い過去を抱えている。
一昨日の念鬼への殺意が通じたのか念鬼を倒せ花火文字出た(笑) pic.twitter.com/Das3MEROMa
— 夜兎(ゝω・)@🍒🍒🍒 (@dmn_____) 2017年2月28日
・お胡夷 vs 小豆蝋斎
全身の皮膚を吸盤と化すことができるお胡夷が、蝋斎の武器である、自由自在に伸縮し、柔軟に折れ曲がる手足を見事に封じています。これもまた組合せの妙というべきでしょう。・お胡夷 vs 雨夜陣五郎
蝋斎に続いて倒される寸前、場所が塩蔵だったために命拾いした陣五郎。次の念鬼まで含めて、まったく同じ状況に陥りながら、少しずつ結末が違えてあるところが巧妙です。・お胡夷 vs 蓑念鬼
“吸盤攻撃”がまったく通用しない唯一の相手に当たってしまったのが、お胡夷にとっては不運でした。
出典:ネタバレ感想
脇役たちもそれぞれの忍術を持っている。さらに、忍術同士に「相性」があるのも『バジリスク ~甲賀忍法帖~』の面白いところ。
全身の皮膚から相手の血液を吸収できるお胡夷は、手足を自在に伸縮できる小豆蠟斎には強かったが、全身の毛を硬化できる蓑念鬼には負けてしまう。連続演出「念鬼を倒せ! 」の期待度がイマイチなのは、原作で負けているからである。
2ver
小四郎を倒せ!!
俺、キタ〜☻☻
吸息旋風 かまいたち
俺、はい!かまいたち頂きました
弦之介開眼
バジリスクタイム!!
結論バジリスクチャンスいらね
直当たりの気持ちよさがバジリスクのいい所でもあったんです pic.twitter.com/Gr4H0DMM5Q— カコ (@Kk0327Rm) 2014年1月31日
文字の背景が赤、花火柄なら熱いですが、青だと少し弱いようです。途中の演出で「その手で大鎌を・・・」、「激熱と申したか」ならほぼ間違いなくBC。また、朧ちゃんの「弦之介さま~」も強いです。この場面は、伊賀のお幻さまの屋敷から立ち去ろうとした弦之介様、刑部殿、左衛門殿に小四郎さんが挑みかかる場面ですが、ここで初めて弦之介様の瞳術が・・・。
出典:パチスロバジリスクをもっと楽しむ演出を深読みするとおもしろい
一方、期待度の高い連続演出と言えば、「小四郎を倒せ! 」。これは弦之介の瞳術が初めて披露されたシーンである。原作で勝っているので期待度も高いというわけだ。
小四郎の武器は両手の大鎌と、吐息からカマイタチを発生させる忍術。弦之介の瞳術に跳ね返されて自らにカマイタチを当ててしまい失明するが、目が塞がれたせいで瞳術が通用しないという意外な特性を身に付けた。
『バジリスク』のアニメ第1話は公式が無料で公開している。気になった人は見てみるといいだろう。
ホールでの遊技をきっかけに、『バジリスク ~甲賀忍法帖~』に興味を持ったユーザーも少なくないだろう。原作を知れば、天膳様をイジるのに少し抵抗が生まれるかも知れないが、より深く作品の世界観を楽しめるのは間違いない。山田風太郎氏による原作小説『甲賀忍法帖』は、その後登場した「能力者バトル物」の始祖として高く評価されている名作なので、アニメや漫画とともに読んでみるのもオススメだ。