パチンコでもパチスロでも勝てない、設定狙いでもボーダー理論でも勝てない……。あまりに負けが続いて、先月も今月もカツカツなP-Summa編集部員です。パチ&スロの確率は、いずれ収束するはずなのですが、ここまで負けが続くと、自分の運のなさに不安を覚えてきます。
※8連敗中、収支マイナス190K
どうにか勝負運がアップするような秘策はないかと、リサーチをしたところ、何やら興味深い記述を発見! なんと長野県の山奥に、パチンカー御用達の神社があるとのこと。
その名も「入登山神社(にゅうとうざんじんじゃ)」といい、古くは江戸時代から、博奕打ちが必勝祈願のために訪れていたそうです。
これはご利益がありそう! でも、なぜ勝負運がアップすると言われるようになったのか? そして、数あるギャンブルのなかで、なぜパチンカー御用達の神社になったのか?
疑問に思った編集部員は、その由来を探るという名目で上司を説得し、入登山神社へ取材を申し込んでみました!
もちろん、本当の目的は勝負運アップのためでございます。
入登山神社への取材アポを取り、早速、所在地である長野県下伊那郡下條村 陽皐3898に向かうP-Summa編集部員。カーナビで目的地設定をしたところ、なんと都内某所から高速道路を使って、片道4時間!
さらに長野県の山奥にあるということは、もしかして登山もする!? 日頃の運動不足を不安に思いながらも、勝負運アップを祈願するために、いざ出発!
車を運転すること約4時間、中央道天龍峡ICを降りてほどなくすると、入登山神社の看板を発見! あれ? なんかファンシー??イメージと違う……。でも、あと少しで着くということで、道案内に従って進んでいきます。
道中は、なかなかの山道だったので、同乗者に撮影を依頼してパシャリ。この険しい道のりを越えた先に、幸運が待っている、ということなのでしょう。安全運転で進むこと約15分。途中、軽く迷いましたが、念願の目的地に到着!
15台ほどの車を停められそうな駐車場を発見。ここからは、歩きになる訳ですが、ホームページを見ても、神社まで徒歩何分かはわからずじまい。とりあえず、気合を入れて道なりに歩いていくと……。
5分ほどで到着! 駐車場にさえ行ければ、ほとんど歩くことなく、入登山神社の入口に行くことができます。それにしても、なんと趣のある神社でしょう。心なしか、すでに勝負運がアップしている気がします!
目的地に着いた我々は、早速、勝負運アップの由来を調査するべく、神社を管理する氏子総代長の宮澤さんと神主の古田さんにお話を伺いました。
聞くところによると、入登山神社には、山の神様である「大山祇命(おおやまずみのみこと)」や、幸運を勝ち取る勝負の神様「建御名方命(たてみなかたのみこと)」などが祀られており、600年以上の歴史があるそうです!
江戸時代の頃には、近隣で盛んに博奕が打たれるようになり、近くの山は、博奕山と呼ばれていたのだとか。
博奕が盛んな地域に、幸運を勝ち取る勝負の神様が祀られている……そりゃあ、昔の人も必勝祈願に訪れたことでしょう! 現に我々も、ここまで足を運んでいる訳ですから。
当時の祭日は「博奕祭」とも言われ、静岡県や愛知県、岐阜県などからも大勢の博奕打ちが集まったそうです。現在で言うところの、三重県のオールナイト営業でしょうか。
さらに2007年には、トンデモナイ事実が発覚します!
なんと、入登山神社の標高が777メートルということが分かりました!
この事実は、当時の新聞でも取り上げられ、「大当たりにご利益がある神社」として話題になったそうで、口コミが広がり、パチンカー御用達の場所になったのだとか。
入登山神社の御神徳にも、「標高七七七メートル(スリーセブン)の地にあり、スポーツ・ゲーム事の勝運にも恵まれる」と書いてあります。ここまで偶然が重なると、ご利益があることは、ほぼ確実。虹保留なみの激アツと言っても過言ではないでしょう!?
おもむろに境内に入り、今までの人生でしたことがないほど、丁寧な二礼二拍手一礼をさせていただきました。
さらに話を聞いてみると、標高777メートルにちなんだ必勝祈願のお守りがあるとのこと! 天狗と炎がデザインされたこのお守りは「勝守(かちまもり)」と呼ばれ、多くのパチンカーや勝負に勝ちたい方が、遠方からも授かりにやって来るそうです。
それにしても、777で勝守という発想……もしやと思い誕生の経緯を聞いてみると、当時の氏子総代長が、かなりのパチンコ好きと判明! 急に親近感が湧いてきました!!
テンションが上がって、「ちなみに、『勝守』って『カチ盛り』とも読めるじゃないですか? これってやっぱり、パチスロでの必勝祈願も願ってのネーミングですか!?」と尋ねてみると、「いや、私はパチンコやらないので、言っていることがよく分からないです」との回答。
そうですか……。
気を取り直して、必勝祈願の勝守もバッチリ授かりました! 1体につき1Kお納めすることで、授かることができます。この勝守、1体1体丁寧に神主さんがご祈祷されており、年間1,000体出ることも!
天狗がデザインされている理由は、古くからこの神社では天狗信仰もあり、祭日には「天狗の舞」が奉納されるほど縁があるからとのこと。地方によっては、天狗の住む場所はパワースポットと呼ばれていたり、勝運の神様を守護するポジションにいたりするので、勝守のモチーフには、うってつけと言えるでしょう。
必勝祈願を終えたP-Summa編集部員は、ここでさらに興味深い話を聞きました。パチンカー御用達の神社だけあって、ここの賽銭箱には、パチンコの玉やパチスロのメダルが入れられることもあるそうです。
ホールのルール的には、まぁ、あれですが……きっと、たまたま玉やメダルがポケットやカバンに入ってしまっていた、ということなんでしょう!
しかも、玉やメダルを賽銭箱に入れるほどの信心深い!?方は、手水舎(ちょうずや)で手や口を清める際、玉などもしっかりと清めるそうです。神様は清潔好きと言いますもんね!
もしもこの神社で、玉の貸し出しが行われていたならば、我々も確実にやっていたことでしょう。
また、神社にある絵馬掛所にも、スポーツや試験の必勝祈願に混じって、ギャンブル関係の願掛けもしっかりありました! スロッターが願掛けするなら、「万枚達成! 」とかですかね。
毎年、この神社に訪れるパチンカーやスロッターも多く、1年毎に勝守を授かっては、役目を終えたものをここに返納するそうです。
ここまで信心深い方は、やはり勝利を掴みやすいのでしょうか。パチンコなら連戦連勝、競馬なら万馬券的中など、勝利報告の手紙が来ることもあるのだとか。いやー、羨ましい限りです!
日帰りでの弾丸旅行とはなりましたが、入登山神社での必勝祈願と勝守のご利益により、勝負運はかなり上がっているはずです! 今までの負けを取り返した暁には、いや、たとえ取り返せなかったとしても、再び訪れたいと思うような神秘的な雰囲気の場所でした。
ちなみに、この神社は普段無人なので、勝守を授かるために訪れる際には、前もって電話してから行くと良いそうです!
入登山神社
電話:0260-27-2570
P-Summa編集部