【取材】ひげ紳士の2号店!?レトロ台の聖地「ゲームセンタータンポポ」で遊んできた

2020/10/22

特集

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    2020年7月、東京都福生市にパチンコ・パチスロゲームセンタータンポポがオープン! P-Summa編集部では以前、チャレンジャー幸手店オーナーのひげ紳士さんより「2号店の構想がある」とお伺いしていましたが、この度「チームタンポポ」の共同運営という形でめでたく結実したようです。

    今回は「タンポポ」の店内を見せていただくと共に、編集部員がレトロ台を実戦!
    さらにチームタンポポから、中古パチンコ機・パチスロ機を販売する「JAC IN」のおやびんさん、タンポポの店頭に立つ若きリーダーはざま氏、そしてひげ紳士さんに、立ち上げの経緯や思い入れのある設置機種などをインタビューさせて頂きました!

    ゲームセンタータンポポに到着!

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    お店のすぐ横にあるコインパーキングに停車して、いざ入店! 青梅線福生駅の西口からも徒歩5分の距離です。いやはやこの佇まい、なんという香ばしさでしょうか……!

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    平日の昼間であるにもかかわらず、店内はなかなかの盛況ぶり! ちょうどひげ紳士さんのマイクパフォーマンスを聞くことができました。【パチンコ店買い取ってみた】の動画でも拝聴していましたが、現場で聴いてその滑らかさに改めて感動! マイクの持ち方もかっこいいです。

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    システムは打ち放題・時間制で、1時間1000円・2時間2000円・終日で3000円となっています。チケットを買うと、はざま氏が首に提げられるカードケースを渡してくださいました。

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    最初の持ち玉やおかわりは自分で棚から持っていく方式。ドル箱の上げ下げや移動もユーザーが全部自分で行うという昭和スタイルです!

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    チームタンポポの皆さんのお手が空くまで、はざま氏がこそっと教えてくれたご推薦機種「サン・ダッシュ」を軽く実戦。しばし打っていると大げさな演出などなく、しれっと7が揃って、大きなドル箱があっという間に満タンに! ひげ紳士さんが「左下のストップボタンで出目攻略できた機種」と教えてくれましたが、どんなに目を凝らしてもまったく見えませんでした(笑)。
    こんな感じで遊んでいたら、いよいよ準備が整ったようです。ということで、チームタンポポへのインタビューをはじめます!

    「チームタンポポ」にオープンまでの道のりをインタビュー!


    ――本日はお忙しい中、ご対応ありがとうございます! まず、オープンまでの道のりのなかで、苦労したことや楽しかったことをお聞かせください。

    おやびん:基本、苦労したことだらけです(笑)。とにかく営業許可が取れませんでしたので……。

    ――というのは、5号営業(ゲームセンター)のですよね。

    おやびん:そうです。パチンコ台・パチスロ台のみの設置ということで、世の中には良からぬ店もありますから、そういうところとの違いをなかなか分かってもらえませんでした。あと、候補の物件が挙がっても、近くに病院や学校があって、許可が取れないというケースもありました。

    ひげ紳士:元々は、2018年1月末に幸チャレを一時休業(※5月にリニューアルオープン)した後、「幸チャレをゲームセンターに改装する」という構想があって、それをおやびんさんと相談していたんですが……許可が取れなくて諦めていました。

    はざま氏:僕は元々、機械の代理店の営業マンで、ひげ紳士さんが幸チャレのオーナーになる前から面識がありました。その後、ホールの本社に移って、YouTubeでひげ紳士さんを見つけた時は驚きましたね。「知ってる人がいる!」と。それですぐ挨拶に行って、「いつか何か一緒にやろうよ」という話になりました。
    僕はひげ紳士さんが機械を一台一台とても大事にしているのを見ていたので、休業時の大量廃棄を請け負った時、なんとかひげ紳士さんの力になりたいと思って、古い台をアミューズメント用として取り扱っているおやびんさんに連絡を取りました。その後、お2人で幸チャレのゲームセンター化を狙っていたけれど許可が降りず頓挫したという話を聴いて、「もう一回やりましょうよ!」と(笑)。「その時俺いなかったじゃないですか!」と。

    ――熱い……!

    はざま氏:僕はおふたりと世代が違うので、昭和のパチンコ屋をほとんど知りません。そこで、ひげ紳士さんも感銘を受けたという「岐阜レトロミュージアム」に行ってレトロ台を体験して、「関東で、玉で遊べる古い店」という構想を3人で共有しました。

    ひげ紳士:ですが……とにかく許可が降りず、今年1月の時点では3人とも諦めていたんです。

    おやびん:その時、2月末にこの「タンポポ」が閉店するという話を聞きつけて、閉店わずか3日前にアポなし・ダメ元で飛び込みました。聞けば「明日にはシマを壊す」とおっしゃるので、「ちょっと待ってくれ!」と(笑)。それで、運よく交渉が成立したんです。

    ひげ紳士:本当にラッキーでしたね。当初はシマや内装も含めて、全部イチから作る予定だったんですが、それだと昭和の空気感はここまで出せなかったはずです。古くから営業しているパチンコ店はたくさんありますけど、たいていは改装してしまっていて、これほどレトロな味わいを残している店はなかなかありません。

    チームタンポポのオススメ機種と見どころ

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    ――では、そんな味わい深い「タンポポ」の中でも見どころは?

    おやびん:入ってすぐのタイムスリップ感と、ひげ紳士さんのマイクパフォーマンス、それに「打ち止め」といった当時ならではのシステムですかね。昔のパチンコはこういう遊び方だった、というのを体験していただければ。

    ひげ紳士:各台に機種名や機種説明を貼っていないのはお気づきになりましたか?

    ――ええ、驚きました。

    ひげ紳士:当時は実際にこうだったんです。ドル箱の上げ下げもセルフですし、要するに不親切なんですよね。初めて打つ時は打ち方がわからずに損をしたりして……でもそんな中で覚えていくのが当たり前でした。そういう時代があったことをお伝えしたいんです。あと、各シマは羽根物やセブン機など、タイプ別に分けているんですが、シマごとの機種は基本的に入り口から古い順に並んでいます。比較してみると、枠や装飾がだんだん豪華になっていくのがわかると思います。その進化の果てが、今の「牙狼」なんですね(笑)。

    ――店内ルールで「動画撮影禁止」とされていましたが、これは空気感を壊さないためですか?

    ひげ紳士:そうです。本当はスマホの持ち込みも禁止にしてしまいたいぐらいです(笑)。ですが、さすがに今の時代そこまではできません。それでも、とにかく当時を再現することにこだわっていて、店内の音楽や細かい内装も工夫しています。岐阜レトロミュージアムに行って、いざ昔の台を目の前にした時、本当にタイムスリップしたような感じがあったんですよ。それも、パチンコそのものではなく、当時の自分の生活とかを思い出して、えらく感動しました。こういう体験って、家パチ・家スロではなかなかできなくて、ホールで台に向き合うからできることなんです。情報化社会でギスギスしている中、フッと昔を振り返れるような場にしたいと思っています。

    ――レトロ台のゲームセンターというと、激甘で運用するのがメジャーかと思いますが……。

    ひげ紳士:うちはそのあたりも当時の運用を再現しています。昔の釘を知っているお客様に、そのことを評価されると嬉しくなりますね。「そう! こういうことも再現したかったんだ!」と。

    ――では、当時を知らない若いユーザーにオススメの機種はありますか?


    ひげ紳士:やはり羽根物ですかね。セブン機は一見とっつきやすそうに見えますけど、仕組みがわからないと楽しめません。その点、羽根モノは今にも通じるところがありますし、羽根が開いてVに入れば当たりでわかりやすいです。玉の動きを楽しんでいただければと思います。

    おやびん:今の台はデジタル管理で、目をつぶっていても規定ラウンドを消化できますけど、古い羽根物は工夫次第で出玉を伸ばせるところも面白いんです。一回当てて終わりじゃなくて、打ち止めの声がかかるまで、出玉を増やす過程をじっくり楽しんでいただきたいですね。

    ひげ紳士:あとは電役コーナーがオススメですね。説明されないとわからないと思うんですけど、仕組みが単純なので、一度聞いていただければすぐ楽しめると思います。

    はざま氏:僕はまさに当時を知らないユーザーなので、タンポポの台は僕にとっては新台なんですよ。レトロな玉の動きを見てワクワクできるゲームセンターは、関東ではここだけです。それに、例えば吸い込み式やストック機が今の「周期抽選」に繋がっているように、過去と現在、現在と未来は繋がっています。タンポポはパチンコ・パチスロのルーツを感じられる体験型博物館なんです。

    ――なるほど! 「体験型博物館」という言葉はしっくりきますね! ちなみに、はざま氏にとってのオススメ機種とは?

    はざま氏:いろんなエッセンスが詰まっているのは「チャンスメーカー」だと思っています。一発台風の役物と、現代のラウンド振り分けの原型となっているデジタル抽選、それに「パンク」の要素もあります。当たるまではオフェンスで、当たってからはパンクしないように素早くディフェンスに切り替えないといけないんですよ。良かったらあとでぜひ打ってみてください。

    ――オフェンスとディフェンス……気になりますね! 打ってみます!!
    続いての質問ですが、今の設置機種の中で、最も思い入れのある機種は何ですか?

    ひげ紳士:いや~難しい! (熟考)……うーん、月並みですけど「ローリングマシン」ですかね。クセが顕著に表れる台でしたから、真剣に研究して打ち込みました。当時、パチンコ必勝ガイドの田山さんが誌上の日記で「ローリングマシン」のことを書いていて、「かっこいいな」と憧れていたのもあります。僕にとっての青春の台ですね。

    おやびん:思い入れがあるのはダントツで「モスラ」です。私は元パチプロなんですが、勝てなかった時代によく打っていたのがこの機種です。ラウンドがなく、上手くやれば永遠に出続ける夢があります。ひげ紳士さんもはざま氏もこの台は未経験だったんですが、ちょっと打たせてみたら二人とも「めっちゃ面白い!」と言っていました。あとは「キングスター」もオススメですね。当時、羽根物と言えば戦闘機の羽根を模すのが一般的だったんですが、SANKYOがいきなり戦闘機じゃない羽根物を出してきたんです。しかも、一見Vに入りそうにない構造なのに、上手く入るようになっているんです。非常に斬新でしたね。

    はざま氏:実はチームタンポポって5人いまして、所属のハッキリしない、野武士みたいな集団なんです。JAC IN繋がりで凄腕のメカニックの方がいるんですが、その方がオープン前の準備期間、倉庫で「なんでこんな令和にサン・ダッシュ磨いてんだろうな」と言ったのがすごく心に残っていて、それで個人的に思い入れのある台と言えば「サン・ダッシュ」です。

    ――では、おやびんさんだけでなく、そのメカニックの方も機械担当ということですか?

    はざま氏:一応、名目上はそうなんですけど、チームタンポポは結局すべてにおいて、全員で取り掛かっています。僕は「店を開けてから閉めるまでの一切」を担当していますが、台のメンテナンスもやりますし、忙しい時はおやびんさんも店頭に立ってくださいます。

    レトロ台の収集方法とメンテナンスの仕方


    ――以前、【パチンコ店買い取ってみた】の動画内でひげ紳士さんがJAC INの倉庫を訪れていましたが、あそこにはどのぐらいのストックがあるんですか?

    おやびん:あの倉庫には2000台ほどですね。在庫は全部で4000台ぐらいあって、他に個人的なコレクションが1000台ほどあります。

    ――そんなにたくさんどうやって集めたんですか……?

    おやびん:元々はコレクション目的で集めていたんですが、ある時、台を並べたまま廃業したホールを見つけまして……。興味本位で覗いていたら、そこのおじいちゃんに「全部持っていくならあげるよ」と言われたんですね。

    ――全部……!

    おやびん:2~3件そんなことをやっていたら在庫が大変なことになりましたね。当時、パチプロをずっと続けていくのは厳しいかもしれないと感じ始めていた時期でもあったので、思い切って中古業者に転向したんです。それから、西へ東へ駆けずり回って、廃業した店から台を集めるということを繰り返していました。トレジャーハンター的な感じですね。ライバルの中古業者も現れて、国盗り合戦みたいなことにもなりました。

    ――今の設置機種で、入手に一番苦労したのはどの台ですか?


    おやびん:「エレックススペースライン」ですね。これ、一度津波に飲まれた台なんですよ。

    ――え!?

    おやびん:震災の時、とあるホールの納屋みたいなところにあったそうです。後片付けに行った業者が持ってきたんですが、トラックを開けた瞬間から魚の腐ったようなひどい匂いがして、盤面が見えないほど汚泥まみれでした。最初は正直いらないと思ったんですが、今さらいらないと言えず買い取って、徹底的に水洗いして、劇薬で錆を落として修復しました。

    ――基板も生きていたんですか?

    おやびん:そこに来たのがたまたま川の水だったようです。海水なら駄目だったでしょうね。

    ――日頃のメンテナンスで苦労していることはありますか?

    おやびん:30年も昔の台だと、水に漬かっていなくても釘が錆びますから、劇薬で洗わないといけません。あと、打ち出しのハンマーのゴムも経年劣化でボロボロになっていますから、新品と取り換えています。あとは後ろの玉詰まりとか……。先ほど在庫は4000台ほどあると言いましたけど、それを全部使えるわけじゃないんです。

    ――というと……?

    おやびん:生きているパーツを組み合わせないといけないからです。1台を使えるようにするには、2~3台必要です。

    ――なるほど! ちなみに、当時のパチンコ台って、共用パーツはあるんですか?

    おやびん:同一メーカーなら一部共通のものもありますが、メーカーをまたぐものはないですね。パチスロ台になると当時は一つのメーカーから出ている機種がごく少数でしたから、ほぼ共用できず、パーツを組み合わせるには同じ機種が必要になります。今置いている80台を作るのに150~200台ぐらいを分解して組み合わせました。めちゃめちゃ大変でしたね。

    ゲームセンタータンポポの今後の展望

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    ――最後にいずれ設置したい機種など、今後の展望についてお聞かせください。

    おやびん:在庫はたくさんあるので、設置したい機種を一つには絞れません。機種選定の時に気をつけているのは、私の好みに寄らないようにすることです。個人的に思い入れのある機種ばかり選んでしまうと、どうしても昭和55年~平成初期あたりに寄ってしまいますからね。若い方も馴染めるように液晶機を置くなどして、幅広い世代が楽しめるようにしています。

    はざま氏:今のパチンコ・パチスロって基本的に一人で遊ぶものですけど、かつてのホールって社交場だったんですよね。ネットで検索なんてできませんから、台の情報は雑誌で調べる以外だと、人から聞くしかありません。ですから、あの時代に生きていれば自然とコミュ力が高まったんです。僕はパチスロ5号機も大好きですし、今のホールの雰囲気を否定する気は一切ないんですけど、タンポポは昔ながらの人情溢れるお店にしたいです。

    ひげ紳士:今後の展望としては……あくまでも夢ですけど……タンポポを懐かしいと感じるのは40代以上の世代ですから、昔のCR機や初期のパチスロ5号機を置いて、30代をターゲットにした新しい店を作りたいんです。

    ――おお……!(30代編集部員、ドンピシャ)

    ひげ紳士:タンポポに比べると、どうしても今のホールとの差異は小さくなりますけど、機種構成や店内音楽で再現できると思うんです。当時流行った曲を流したりしてね……。それから、動画では今後、パチンコ台の「裏」をお見せしたいと思っています。今は全部電子部品ですけど、昔は半分ぐらいの台が電気を使わず、玉の重みで仕掛けが動いて玉が出ていたんです。先ほど、枠や装飾の進化を見てほしいと言いましたけど、動画では払い出しの進化もお見せしたいですね。

    ――若いユーザーがタンポポで遊ぶ際、質問してもいいんですよね?

    ひげ紳士:どんどん聞いてください。バンバン答えます。40代以上の方でも、ご存知ない機種があるでしょうから、遠慮なく聞いていただければと思います。逆に、すごく詳しい方がいらっしゃって、僕らのほうが教えてもらうこともありますね。

    ――本日はお忙しい中、ありがとうございました! この後、先ほどご紹介いただいた機種を中心に店内で遊ばせていただきます。

    チームタンポポのオススメ機種を実戦!

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    まずは、はざま氏イチオシの『チャンスメーカー』を打ってみましょう。

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    玉がセンター役物に飛び込んで、クルーンの三つの穴の「手前」に入り、下のスタートに入れば「権利」ゲット。セグで「5」が出れば1ラウンドでアタッカーが5回パカパカ、「7」なら7回、「0」なら一定時間開きっ放しになるとのこと。よく飛び込むストロークを探しながら打っていきます。

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    おお! フルオープンの「0」獲得!! デジタルの回転も何もなく、入賞した瞬間に結果が表示されるんですね。最近の煽りに慣れている身には非常に新鮮です。

    さて、ここからは「パンク」との戦い。もう一度このスタートに入ってしまうと権利が終わってしまいます。センター役物は避けつつ、「GO」の下のチャッカーに入れることで下部アタッカーが開放。GOやアタッカーによく寄るストロークを探したんですが……わずか2ラウンドでパンク!(笑) これ、通常時からよく玉の動きを見ておかないといけませんね。出玉は伸びませんでしたが、押し引きとドキドキを味わいました!

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    次はおやびんさんがオススメしてくれた「キングスター」に移動。下部の①や②に入れると羽根が一瞬開き、センター役物の「V」に入れば大当たりです。

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    ナイス! 羽根物でタイミングよく玉が飛び込むといちいち嬉しくなりますね。Vは周りに釘も何もなく、おやびんさんがおっしゃっていたように一見入りそうもないですが、打っているうちに「飛び込む時の羽根の角度次第」で玉の落ちる角度も変化し、Vに寄っていくことがわかりました。10回目ぐらいの飛び込みでVをゲット!

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    で、上下の皿が満タンになりました。Vに入らなくても、①や他の入賞口に入った時に払い出しがあるので、驚くほど玉が減りません。玉持ちの良さはほかのレトロ台でも感じたことなんですが、どうやらストロークによって玉持ちがだいぶ変わるようです。これは追及し甲斐がありますね……!

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    続いて、こちらもおやびんさんオススメの『モスラ』。「ACTION」に入賞させることで羽根が一瞬開き、V(役物中央の穴)に入れば大当たりです。羽根物は基本ルールがシンプルで、だいたい共通しているので、未経験でも取っつきやすいですね。

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    V入賞成功で、モスラの翼が展開してアタッカーに変化! 鳴き声といい動きといい、クセになる味わいです。しかも、モスラの口の下に玉を「貯留」できれば、ラウンド終了後に再びV入賞して大当たり継続。保留連が物理的に見えているような状態ですね。おやびんさんが相当打ち込んだとおっしゃっていたのがよくわかりました。

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    ラストは、新規則機『Pホー助くん』として2019年にリメイクされた、元祖「ホー助くん」に挑戦します。
    この台はひげ紳士さんに解説していただきました。盤面左下の「OPEN」に入れると、ホー助くんの耳(?)が一瞬開放。中央の回転体の赤く塗られた穴に入ると抽選スタートで、ホー助くんの目に「V」が止まれば大当たり。ラウンド振り分けは1R:16R=1:4となっています。

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    で、持ち球内で大当たりをゲット! 羽根に拾われた時、Vに入った時、デジタルでVが止まった時、さらに16Rが決まった時と、嬉しい瞬間が短いスパンで押し寄せてきました。しかも、ホー助くんのすごいところはここから! 大当たり終了後は「ホー助チャンス」に突入し、耳が10回までロング開放になります。つまり、連チャンの大チャンス。

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    あれよあれよという間に連チャンが続き、慌ただしくドル箱を自分で交換します。現代のパーソナルシステムも便利ですけど、こうして重みを感じながら出玉感に浸るのも良いですね。しかし3000発のドル箱は本当に重い……!

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    まもなく20:00、閉店のお時間ということで、ホー助チャンスを残したまま実戦終了。これまた自分の手でジェットカウンターに出玉を流し、レシートをいただきました。

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    裏にはレシート発行を担当したはざま氏のサインが! これは良い記念になりますね。

    レトロ台を多数所有するパチスロゲームセンターは、これまでにいくつか取材させていただきましたが、レトロパチンコの玉の動きをじっくり楽しめたのは今回が初です。昭和をあまり知らなくても、なんとなく感じることができる懐かしい雰囲気もグッド! また改めて遊びに行ってみたいと思います。

     

    平日であるにもかかわらずお昼からかなり賑わっていた店内、閉店間際でもまだかなりのお客様が残っていました。都心からはだいぶ離れた場所ですが、それであの客付きはお見事! 何より、チームタンポポの御三方が和気あいあいとお仕事をされているのがとても印象的でした。チームが共有しているパチンコ愛がお客様にも伝わって、居心地の良い空間を作っているのだと思います。

    P-Summa編集部

    ゲームセンタータンポポ
    【営業時間】 10:00~20:00
    【定休日】 毎週火曜、水曜日(祝日除く)
    【住所】〒197-0022 東京都福生市本町135
    JR青梅線 福生駅から徒歩5分

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