【倒産速報】奥村がとうとう倒産してしまったらしい

2015/04/17

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  • okumura_001愛知県名古屋市昭和区に本社を置いていたパチンコ遊技機メーカー奥村遊機が、4月14日にまさかの倒産。『CRうる星やつら』や『CR笑ゥせぇるすまん』、『CRバジリスク 〜甲賀忍法帖〜』といった名機を開発し、パチンコ業界を牽引してきた企業だけにパチンコファンとしてはなんともショックが隠しきれない。

    まさかの奥村遊機倒産

    奥村遊機がまさかの倒産。すでに帝国データバンクでも倒産の事実を確認できる。

    奥村遊機(株)(資本金1000万円、名古屋市昭和区鶴舞2-2-18、代表福岡尉敏氏ほか1名、従業員214名)は、4月14日に名古屋地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。

    破産管財人は、西脇明典弁護士(名古屋市中区錦1-20-8、西脇法律事務所、電話052-232-3760)。

    出典:大型倒産速報 | 帝国データバンク[TDB]

    また、奥村遊機の自社ホームページ上でも倒産したことを説明している。

    破産手続開始申立ておよび開始決定に関するお知らせとお詫び
     当社は、平成27年4月14日、名古屋地方裁判所に対し、破産手続開始の申立てを行い、同日、破産手続開始の決定を受けました(事件番号:平成27年(フ)第526号)。本申立てに伴い、関係者の皆様方には多大なご迷惑をおかけすることになり、誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。

    出典:奥村遊機

    およそ71億5400万円の負債を抱えて破産手続きを開始した奥村遊機。5月14日には全員解雇が決定しているという。

    突然の奥村遊機の倒産だが、ただ以下のように少し以前から、倒産するかもしれないという噂はネット上でもあがっていたのも確かである。

    奥村遊機が倒産した理由は

    奥村遊機の倒産は非常に残念なことである。そして、一時期は売上高300億円以上を上げていた老舗メーカーの奥村遊機が、なぜ倒産にいたったのだろうか?

    というような噂もあるが、現時点で確信をもっていえる理由としてはやはり同社がホームページ上でも語っているように業績が悪化したからなのだろう。

    当社は、1947年(昭和22年)12月創業、57年(昭和32年)6月に法人改組した老舗の遊技機メーカー。自社オリジナルのCR機主体のパチンコ機を製造し、北海道から九州まで各地に営業所を構え、全国のパチンコホールを得意先に96年5月期には年売上高約335億7100万円を計上していた。

    「CRうる星やつら」などのヒット機を手がけた時期もあったが、近年はパチンコ人口の減少に加え、同業者との競合激化やヒット商品に恵まれなかったことから受注の伸び悩みが続き、2014年5月期の年売上高は約133億500万円にダウン。2期連続で大幅な欠損計上を余儀なくされ、苦しい資金繰りが続いていた。

    今期に入ってからも受注に回復はみられず、先行きの見通しが立たず、事業継続を断念した。

    負債は、2014年5月期末時点で約71億5400万円であったが、申請時点では約50億6000万円

    出典:大型倒産速報 | 帝国データバンク[TDB]

    平成8年のピーク後は競争も激化。
    ヒット作にも恵まれず、

    平成26年5月には売上高が130億円にまで落ち込んだそう。

    これはピーク時の半分以下になるので、
    奥村遊戯にとっては、相当な痛手であったことは間違いないでしょう。

    さらに200名以上の従業員。
    固定費など。
    に売上が追いつかず赤字経営が続いていたそうです。

    そうしてたまった負債はなんと、
    2014年5月時点で、
    約71億5400万円にもなり、

    現在ではさらに膨らんでいることが予想されます。

    出典:奥村遊機の倒産の原因や理由は?経緯も調べてみた!自己破産? | 徒然なるままに


    業績悪化の原因は、パチンコ人口の減少、同業者との競合激化、ヒット商品に恵まれなかったことで売上が伸びなかったようだ。

    最近、パチンコファンの間でも奥村遊機がリリースする台に関して辛口な意見が多かったのも事実だが、このパチンコ人口の減少が倒産の理由に含まれているのであれば、やはりパチンコ業界のファン離れは深刻な問題なのだ。
    パチンコファンとしては、これ以上奥村遊機に続いてしまう企業がでないことを祈るばかりである。

    最後まで頑張ってくれた奥村遊機を僕達は忘れない

    これが奥村遊機の公式ツイッターの最後のツイートとなった……

    そして、老舗メーカー奥村遊機の倒産を惜しむ声がたくさんある。


    さらには以下のように、業界への影響などを踏まえて奥村遊機の倒産に関するコメントを出している人たちもいる。

    やはり業界内で大きな地位をもっていた老舗企業が倒産した衝撃は大きいようだ。

    今回の奥村遊機の倒産は、他社との競争やヒット台の開発は各メーカーが企業努力をする必要があるのは勿論なのであるが、いちパチンコファンとしては、パチンコファンの人口減少が市場規模を縮小させており、さらにパチンコファンが減るともう企業の努力だけではどうにもならない状態になってしまうのではないかと危惧してならない。

    これまでパチンコ業界を牽引してきた奥村遊機に敬意を払いながら、残るメーカー各社にはなんとかパチンコ業界を再び盛り上げていただき、今後これに続く企業が出てこないことを心から祈るばかりである。

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