パチンコ&スロットをこよなく愛する業界人たちが今年導入されたパチンコ&スロット機の中から『愛すべきクソ台オブ・ザ・イヤー2015』を選出した。「愛深きゆえに愛を捨てた」業界人たちが敢えて選んだ台をご紹介しよう。
この時期は、『CR真・花の慶次 L3-K』(ニューギン)、『CRモンキーターン 誰よりも速く! M』(西陣)、『CR燃える闘魂アントニオ猪木~格闘技世界一決定戦~ 399ver.』(平和)、『CRぱちんこウルトラバトル烈伝 戦えゼロ!若き最強戦士』(オッケー.)といったBIGネームが次々にリリースされた。
ファンもホール導入前から胸を高鳴らせて期待していた。だが実際にホールに導入されると結果はどうであったか。
「今年は、ホントクソ台が豊作でした」「BIGネームが次々にコケて悲惨でした」といった声が業界人たちからも聞こえるように、散々な結果となってしまったのだ。
中でも『CRぱちんこウルトラバトル烈伝 戦えゼロ!若き最強戦士』(オッケー.)は、「前作の“タロウ”の流れを受けて大量販売したにも関わらず、その流れを止めてオワコンになろうとしている」と酷評された。
しかも「レバーは2~3トンにも耐えられるといったような噂もありましたが、ホールではレバーの不具合が続出」「ホール側は直すにも費用がかかるため放置。結果、シマ全体で”レバーが下がったまま”というトンデモナイ事態が全国各地のホールで続出したという。
さらに『CRぱちんこ よしもとタウン』(京楽)もクソ台と認定された。
「正直、いろんな意味で辛い……」「期待度が薄いリーチなどはあまり売れてない芸人さんが登場する。しかも彼らのネタを強制的にみせられる。さらにハズレって……」といったことから「出ても出なくても苦行」と酷評されたのであった。
この時期は『フィーバー宇宙戦艦ヤマト -マックス-』(SANKYO)、『CRルパン三世~I’m a super hero~ 394ver. 』(平和)をはじめ、『CRキャプテン翼XX』(サンセイR&D)や『CR魁!!男塾』(Daiichi)といった、いわゆる版権物といわれる人気コンテンツとタイアップした機種がリリースされた。
だが、ここでも「今年のBIGネームは大コケ」というジンクスの波にのってしまったクソ台たちが、ファンやホールの期待を一身に裏切ってくれた。
まずは『CRルパン三世~I’m a super hero~ 394ver. 』(平和)だ。
「『CRルパン三世~I’m a super hero~ 394ver. 』(平和)はね。評価の高かった前作のルパンを撤去してまで新台導入したホールが多かったんですが、やっちゃいましたよね」「目がチカチカしてパチンコどころじゃない」などなど、数え上げればきりがないほどBIGネームがコケてしまった。
また、『CRキャプテン翼XX』(サンセイR&D)も……
「ジャンプ最後のコンテンツと呼ばれて期待されまくってたのに」と、こちらも悲惨な状況を生み出したことでクソ台に認定された。
この時期は、『CRヱヴァンゲリヲン10』(ビスティ)、『CR聖闘士星矢-BEYOND THE LIMIT- XLA』(三洋物産)、『CR牙狼 魔戒ノ花XX』(サンセイR&D)、『CRぱちんこ仮面ライダー フルスロットル』(京楽)、『CR真・花の慶次 N2-K』(ニューギン)と、BIGネームが続々リリースされたが、結局ホールでちゃんと稼働しているのは『CRヱヴァンゲリヲン10』(ビスティ)だけ……。
特に人気コンテンツだった『CR真・花の慶次 N2-K』(ニューギン)は、
「もう、噂さえされない。ファン離れが酷くてオワコン感は否めない」「新台3日目で並ばなくても座れる」といった、期待を裏切ったことでクソ台認定されてしまった。
この時期は『パチスロ黄門ちゃま 喝』(オリンピア)、『サラリーマン金太郎 出世回胴編』(ロデオ)、『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』(ユニバーサルブロス)や『麻雀物語3 役満乱舞の究極大戦』(オリンピア)、『パチスロ アラジンAII』(サミー)といったように、昔から続くシリーズ台が多くリリースされた。
だが、そのシリーズの歴史に終止符を打ってしまそうな台が『サラリーマン金太郎 出世回胴編』(ロデオ)と
『パチスロ アラジンAII』(サミー)であった。
「『サラリーマン金太郎 出世回胴編』(ロデオ)は、リリースを延期するなど導入前から話題沸騰だったんですが、その話題性のわりには台の完成度はまったくでした」「金太郎チャンスに突入する前に予兆があるんですが意味がない。結局、意味のない予兆と過度な演出で全然ダメですね」と、クソ台認定された。
また『麻雀物語3 役満乱舞の究極大戦』(オリンピア)も「大当たりを引くまでの道のりが長い。なのに出玉が少ない」といった理由からクソ台認定された。
「『麻雀物語3 役満乱舞の究極大戦』(オリンピア)は、1000円で50G回る。でも新台当初はよかったんですけど廃れちゃいましたね……」
この時期にリリースされた台は、今後リリースされ続けていくシリーズとなるか、オワコンとなるかの明暗がはっきりとわかれた。
この時期は、『パチスロ ゴッドイーター』(山佐)、『吉宗 ~極~』(大都技研)、『ヱヴァンゲリヲン・希望の槍』(ビスティ)、『バイオハザード6 』(エンターライズ)といった台がリリースされたが、業界人たちの口からは「この時期の台は記憶にない!」といわれてしまっていた。
あえて記憶を引っ張り出して選ぶとするならば『最胸伝奇 パイ遊記』(ネット)だという。
「『シンデレラブレイド』のぺんぺんタイムみたいなのを期待してたのに期待ハズレだった」「”おっぱい”コンテンツなのに全然盛り上がらないってある意味奇跡」といった意見にみられるように、おっぱいを無駄遣いしたことでクソ台として認定された。
この時期は、『パチスロ 北斗の拳 強敵』(サミー)、『ルパン三世 ロイヤルロード~金海に染まる黄金神殿~』(オリンピア)、『パチスロ IS<インフィニット・ストラトス>』(SANKYO)といった台がリリースされた。
『パチスロ 北斗の拳 強敵』(サミー)や、
『ルパン三世 ロイヤルロード~金海に染まる黄金神殿~』(オリンピア)は、言わずと知れたBIGネームだがクソ台に選ばれてしまった。
「『パチスロ 北斗の拳 強敵』は、押し順が昔のままで演出バランスもよかったんですが、出玉が少なすぎる」「高設定でも当たり前のように出ないときがある」「打つだけ時間が……」といったネガティブな意見が多かった。
『ルパン三世 ロイヤルロード~金海に染まる黄金神殿~』(オリンピア)も同様に「BIGネームでこけられると痛い」といったように、裏切られた時の残念感が事件級だとクソ台認定の理由になった。
また、出玉が全然でないと話題になった『パチスロ IS<インフィニット・ストラトス>』(SANKYO)もクソ台に認定された。
パチスロ『IS<インフィニット・ストラトス>』の出玉率が酷いと話題に!! https://t.co/8AjNIPw0sD pic.twitter.com/KL21qvDc3G
— あちょー (@acho_2525) 2016年9月22日
「あれはクソ台というより事故台」、「クソ台に認定しないわけにはいかない」、「誰も打てないし誰も出ない」と、やはり『パチスロ IS<インフィニット・ストラトス>』(SANKYO)はある意味強烈な伝説を刻んだのだ。
さらに業界人の口が開く。
「原作ファンが多い『パチスロ IS<インフィニット・ストラトス>』(SANKYO)なのに、秋葉原のホールで早々に全台撤去されたという噂があるんですよ。秋葉原から見放されたってことは衝撃ですよ」と、こちらも衝撃の噂を披露してくれた。
それでは、栄えある今年の『愛すべきクソ台オブ・ザ・イヤー2015』を発表しよう。
【パチンコ部門のベスト・愛すべきクソ台】は、
すべてのファンの想いを見事にすべて裏切ったとして『CRルパン三世~I’m a super hero~ 394ver. 』(平和)が第1位にノミネートされた。
続く第2位は、「全てがつまらなすぎる」として『CRぱちんこ よしもとタウン』(京楽)が選ばれた。
第3位は、版権の大きさから業界内外に与えた影響が大きいことから『CRキャプテン翼XX』(サンセイR&D)が選ばれた。
【スロット部門のベスト・愛すべきクソ台】は、
演出がよいだけに出玉性能の悪さが強調されてしまった『パチスロ 北斗の拳 強敵』(サミー)が第1位に輝いた。
第2位は、リリース前からいろいろと煽りすぎて前評判だけになってしまった『サラリーマン金太郎 出世回胴編』(ロデオ)。
第3位は、パチスロ史上に残るほどの黒歴史を刻んだ『パチスロ IS<インフィニット・ストラトス>』(SANKYO)がノミネートされた。
「今年はクソ台豊作の年」とも言われているだけに愛すべきクソ台に認定される台が多かったように思う。
ホールから早々に消えてしまう可能性も低くはないので、今年最後の想い出として、ここに名を連ねた愛すべきクソ台をホールで思う存分に遊技してみるのも悪くないのかもしれない。
P-Summa編集部