多数のユーザーやホールがお世話になっているポータルサイト「P-WORLD」。トップページには現在の登録店舗数が表示されているが、2017年2月末、ついに1万店舗を下回った。
ぱちんこドキュメント!! : 【悲報】P-WORLD、登録数1万店舗を切る「3/1現在”9985店舗”」(※画像あり) https://t.co/fH0MELauLn pic.twitter.com/4NRuVHiQDN
— ぱちんこドキュメント!! (@pachiniko) 2017年3月1日
3月1日の登録店舗数「9985」。数字は年々減っており、いつか来るとわかっていたことではあったが、P-WORLDを日常的に利用している人々にとっては印象深い瞬間となった。
ピーワールド登録店舗数が10,000店を下回った、という話。 https://t.co/422Tu1QWfp
— sin (@sin_hana) 2017年3月3日
P-WORLDは日本最大級のポータルサイトだが、全国のパチンコ・パチスロホールを完全に網羅しているわけではない。登録しないまま営業しているホールや、潰れたわけではないのに自ら削除の道を選ぶホールもある。とは言え、やはりP-WORLDで1万店舗を割ったことは明らかに業界の衰退を象徴している。
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【危機】ピーワールドがなんか危ないんだが
鈴木さん速報 : 全日遊連加盟店舗数が再び10,000店舗割れ https://t.co/HMwP3FaaAx pic.twitter.com/ABb0bTSIqB
— 鈴木さん速報 (@suzusoku777) 2017年2月21日
全国のパチンコ店の組合である、全日本遊技事業協同組合連合会(通称:全日遊連)の発表によれば、加盟店舗数が2016年11月末現在で遂に10000店舗を割った。
全日遊連には、日本全国のパチンコ店の99%以上が加盟しており、発表された資料には「9993店」と記されている。最盛期の1995年には全国に18200店舗あった店舗が、わずか20年で45%も減少した。
出典:ハーバービジネスオンライン
全国のパチンコ・パチスロホールの組合「全日遊連」は、P-WORLDより一足先に昨年11月末、加盟店舗数が1万店舗以下になったことを発表。その後、年末のグランドオープンで一時的に回復するも、年明け1月にはまた1万店舗を下回ったようだ。
パチ屋の数が右肩下がりで減ってる。若い新規参入者も激減でメインは40~60代。当然、遊戯する人口も減少。でも設置台数は変わらない。
— 魔導師 (@Wizardlow) 2017年1月11日
日本遊技関連事業協会によると、2006年の時点で、パチンコ・パチスロホール数は14674店舗。一方、ビジョンサーチ社によると、パチンコ・パチスロ合計設置台数は、同年が約494万台で、2015年は約458万台。ホール数が約32%も減ったのに、設置台数は約7%しか減っていない。
パチ●コ業界の「悲しい現実」←店舗数&設置台数の減少止まらず\(^o^)/ https://t.co/br3mSBqLkQ | https://t.co/NKhgrpB09i pic.twitter.com/nYuHqWfUO6
— KABOOO (@KABUFX2CH) 2016年9月9日
平成7年頃に変造プリペイドカードの横行やパチンコへののめり込みを起因とする複数の課題を社会から突きつけられたのを契機に、全国のホール数は減少に転じ、現在に至っています。ただし、ホール数の減少は店舗自体の大型化も大きな要因の一つで、この間、全国の遊技機台数は大きな変化がないまま推移しています。つまり、多店舗展開を図る企業による大型店舗が次々とオープンする一方で中小規模のホールが廃業するという、いわゆる二極分化の構図の中にあります。
出典:パチンコ業界WEB資料室
パチンコ・パチスロホールの数は着実に減っているが、設置台数がそれほど減っていないのは、中小規模ホールが撤退して大型チェーンが進出しているためと見られる。厳しい弱肉強食の世界なのである。
新規オープンする大型チェーンもあるとは言え、業界を支える遊技人口に回復の兆しがない。大手でも安泰の状況とは言えないだろう。