つかこうへい氏と深作欣二氏がタッグを組み「♪虹の都 光の港 キネマの天地♫」のフレーズで一世を風靡した『蒲田行進曲』のテーマーが流れる蒲田にあって、これまたコアなスロッターたちから「聖地」ともいわれたAタイプ専門店『BUNBUN』がなんと閉店するという。
BUNBUN蒲田
Aタイプ専門で、二階は沖スロ専門のフロア
ニューキングハナハナ149台、一回交換コーナーも
暗い店内で光るハイビスカスがとても綺麗です
ちなみに47枚貸しの60枚交換再プレイ台移動禁止のえぐい制限がありますが雰囲気は最高
カウンターでカチカチ君がメダルで買えるよ pic.twitter.com/fbqqSA7e8M— スロりん (@2raimuk) 2016年12月14日
■ 基 本 情 報 ■
住 所 東京都大田区西蒲田7-4-7
交 通 JR蒲田駅西口 ドンキホーテ裏 徒歩88秒。
電 話 03-6428-6476
営業時間 10:00 ~ 22:40
特 徴 日本最大級Aタイプ専門店【1階はAの聖地・234台】【2階は華の聖地・227台】
定休日 年中無休
台 数 スロット 461台
Aタイプ専門店『BUNBUN』は、JR蒲田駅の西口から徒歩88秒という好立地にあってオープンされたときには日本最大級のAタイプに特化したホールとして注目を集めていた。
Aタイプ専門店である以上、他のホールとは少なからず客層が違ってきます。もしかしたらその客層は、AT&ART機についていけないが、パチスロはしたいという一度やめたユーザー、もしくは新規ユーザーかもしれません。今のパチスロ界にとって非常に重要な課題をクリアするヒントを、この店が出してくれるかもしれないのです。
『BUNBUN』がオープンすると、「日本最大級のAタイプ専門店」であることで業界関係者ならびにAタイプファンから「救世主になるかも?」と大いに期待されていた。
ブログを更新しました スロログ : Aタイプ専門店BUNBUN蒲田店の日付台が熱い!!! https://t.co/Zv5kfKftZ5 pic.twitter.com/NXTbqimqOQ
— スロログ (@slotlog) 2017年3月11日
BUNBUNの日付台とは?
1〜31番、101〜131番、201〜231番、301〜331番、401〜431番台の日付に高設定が入る。
Aタイプ専門店『BUNBUN』といえば「日付台」が入ることで平日の朝イチからAタイプ好きのモノホンのスロッターが集う聖地としても有名だったとか。
ちなみに『BUNBUN』の交換率は1000円で47枚貸しの60枚交換で、台移動禁止、再プレイ禁止のために朝イチで高設定に座ったファンは終日動くことがなかったという。そうしたことから、まさにスロッターの間では「朝イチが全て!!」とまで噂されるホールでもあったようだ。
Aタイプだらけだから
スロット新基準の話もBUNBUNには全然影響はありませんしかしスロット業界全体を
盛り上げてくれている
AT・ART機が衰退するのは
非常に悲しい— ぶちょう@BUNBUN (@BUNBUNbucyou) 2017年3月13日
「Aタイプ専門」「平日の朝イチ」と、まさに正真正銘のスロッターたちが闊歩していたAタイプ専門店『BUNBUN』。そうしたコアなファンを獲得していたこともあったのだが、2017年4月17日にAタイプ専門店『BUNBUN』は残念ながらその歴史に幕を下ろすこととなってしまったようだ。
尚、貯メダルの清算は「2017年4月16日(日)」までだということなので貯メダルしていたヘビーユーザーは気をつけていただきたい。
ブログを更新しました スロログ : Aタイプ専門店BUNBUN蒲田店が土地売却で閉店か?日付台はどうなる? https://t.co/dZtvVYHwW1 pic.twitter.com/MmVztHTp80
— スロログ (@slotlog) 2017年3月16日
Aタイプ専門店『BUNBUN』の閉店をうけてネット上ではファンたちが「やっぱAタイプだけだとダメだったか……」とか「客層がガチ過ぎでそもそも一般ユーザー飛んでたし……」などと『BUNBUN』閉店の理由にさまざまな憶測を飛ばしていた。
だが色々とネットをみてまわっていると、大本の閉店理由は『BUNBUN』の運営会社であるJALCOホールディングス株式会社が西蒲田にある同地を売却するからのようだ。
BUNBUN蒲田は閉店確定しましたね。
ビルのオーナーであるジャルコホールディングスのIRで売却情報が確認出来ました。
— inmu1919777 (@Inmu1919777Yk) 2017年3月15日
譲渡の理由 ジャルコとしての不動産賃貸事業に関しましては、原則、長期保有の方針ですが、同社顧客の不利益にならないことを前提として、適宜ポートフォリオの入替えを検討しております。足元では、顧客より多数のオフバランス・ニーズが発生しており、「安全性」「運用利回り」「地域分散」の観点から不動産ポートフォリオを組み換え、株主資本をより効率的に投資運用するため、同社所有の不動産(東京都大田区西蒲田)の譲渡を決定いたしました。 なお、本譲渡価格は取得価格を上回っており、譲渡に伴う費用を控除後も、5億38百万円の譲渡益を確保できる見込みです。
すでにAタイプ専門店『BUNBUN』の土地が譲渡されたことがJALCOホールディングスのIRニュースでも確認できた。ただ、パチスロの設定判別ができるスロッターといえども「オフバランス・ニーズ」とか「ポートフォリオ」とかいわれたって……
もう「新しいチャンスゾーンですか?」ってぐらい意味不明でしかない。そのためか多くのスロッターたちは「大人の事情なのね」と嘆いているようだった。
参考までにと思い、更新しました。
東京 | イベント | 優良店 | 蒲田BUNBUN | slot〜期待値を追い続ける〜nights https://t.co/pcmnj2PLXL
— nights (@5656nights) 2016年12月17日
本日。
蒲田Atypeパチスロ専門店
BUNBUNに状況を見にいってきました!
ネットで散々の言われようだったので、目でみてこようと。。
日曜日で20時入店しましたが。
客はまばら。
当たり回数も少なめ。
0回転台やら33回転止めとか。
一回交換のハナなんかも。
打てねーし。以上— 代打の神様♪ (@sadaakiyagi) 2016年12月25日
どうしてJALCOホールディングスがAタイプ専門店『BUNBUN』の土地を譲渡しなければならなかったのか。ネット上を見てみると結局のところは営業で採算とれなかったのでないかという声が散見された。
とくに設定判別の知識が重用となる「Aタイプ特化」に加え、台移動禁止、再プレイ禁止によって夕方に行っても高設定台に座われる確率が低い「朝イチ勝負」ということでガチ「スロッター専門店」になってしまったことが一般ユーザーを遠ざけてしまったのではないか、と推測するスロッターたちもいるようだ。
Aタイプ専門店にしたことで、人気のAT&ART機を置いているホールより、ユーザーが少なくなる自体も、想像できるわけです。もしそうなったら、新店は失敗か。
スロットはきっとまだまだ面白くなる
思う事しかできませんがそう信じて、いちファンとして願います
— ぶちょう@BUNBUN (@BUNBUNbucyou) 2017年3月13日
Aタイプ専門店としてスロッターたちを熱くさせてきた『BUNBUN』の閉店は、Aタイプに特化することの難しさや一般ユーザーが離れてしまうような専門性とはなんなのか、逆にコアファンの要望にはどう答えるのか、といったような現在のパチスロが抱えるさまざまな問題を提起したような気がする。
いずれにしても、またひとつ都内でパチスロを牽引していたホールの灯が消え、スロッターたちの胸に『蒲田行進曲』が悲しく響くのである。もうキネマもスロットもなくなったら蒲田には羽つき餃子しか残されていないじゃないか。