ギャンブル依存症対策の集中砲火を浴びて苦戦を強いられているパチンコ・スロット業界だが、民進党が出したある法案に関して、競馬業界にも激震が走っている。
民進党が競馬場未成年者入場禁止の法案を提出 https://t.co/3ts0omKgch pic.twitter.com/0ucpj1M0Hr
— Keibapedia (@keibapedia) 2017年5月24日
未成年者の入場制限や消費金額を制限するシステム整備などを盛り込んだギャンブル依存症対策の独自法案(原案)を民進党がまとめた。
今回まとめた独自法案(原案)は、競馬場などへの未成年者の入場排除や、馬券購入やパチンコ消費を一定期間制限するシステムの整備等を国と地方に求める内容。報道によると民進党はこの原案をもとに今月(5月)中にも法案をまとめたい方針を示しているという。
民進党が、競馬場に未成年者の入場を禁止と、馬券の購入制限の法案を提出した。ちなみに、現在は20歳未満の馬券購入が禁止されているのみで、競馬場への入場自体に年齢制限はない。
名古屋競馬場で亡妻の命日に開催する追悼競馬レース「高須シヅ杯」のプレゼンターは孫娘なんだ((T_T)) みんな楽しんでるのに・・・ 勝手な思惑で入場禁止されたら許せん https://t.co/Vr9TsBAXzy — 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2017年5月23日
未成年者が入れないなら18歳で騎手デビューするの不可能じゃないか?
あと、派遣のバイトとかも競馬場でバイト出来ないから実質無理だろ。せっかく競馬人気が良くなってきてるんだからこれには納得いかない。 https://t.co/Gjd4dURXV6
— ヒガシスポ (@Hage_bose_HG) 2017年5月23日
騎手を目指している者や、馬好きの未成年者も締め出してしまう一方的で強引な法案に非難の声が続出している。民進党への反発が続出しており、逆に評判を下げているのが現状だ。
民進党提案、JRAなど「競馬場入場制限」は現実的に不可能!? まず取り組むべきはギャンブル依存症の”元凶”であるパチンコの改革 – Business Journal https://t.co/ATt2d1DX68
— 競馬FAN (@horse_race_fan) 2017年5月24日
マイナンバーで個人の情報を把握し「ここ最近ギャンブルでいくら使ったか」がわかるICカードを持つことがギャンブル場の入場条件で、そのカードなしに金銭を投入することができないシステムにすればいい。理屈上は決して非現実的な話ではない。ただ、果たしてそれを実現するためにどれだけの設備投資が必要になるだろうか。(中略)そうした制限システムが仮に構築されれば、競馬場の売上は一気に落ち込むことは必至だ。競馬場もガラガラとなり、2兆円を超える産業は一気に衰退する。これは管轄の農林水産省にとってもマイナスだろうし、競馬を気軽に楽しめないことはファンにとっても残念極まるところである。
マイナンバーなどを駆使すれば決して不可能な事ではないようだが、それを徹底するためには膨大な設備投資が必要になる。また、競馬に限って言えば、管轄が農林水産省である事から、民進党の案が通る可能性は低いとの見方が強いようだ。
【民進党】競馬場などの未成年者の入場制限を! → ネットの反応「当然パチンコもやるんだろな」 https://t.co/AdhxE656Fa
— 親子チョコ♥(親子で、ちょこっと。。。) (@oyakochoko) 2017年5月23日
一方、パチンコに関して「入場制限」「金額制限」を行うことには極めて正しいと考える。パチンコは庶民にとってあまりにも身近であり、ギャンブル依存症536万人といわれる日本において最大の”元凶”といえる。「身近すぎるギャンブル」としてパチンコが浸透した結果が、日本のギャンブル依存症が世界で類を見ない人数になってしまった原因であるのは事実だ。極論をいえば、パチンコから人を遠ざけることがギャンブル依存症を減らす最善策といえるだろう。
競馬場の年齢制限や、馬券の購入制限に関しては一斉に反論の声が上がる一方、パチンコは徹底すべきという厳しい意見が目立つのが悲しい。一番身近なギャンブル故なのか。
ギャンブル依存症対策は、どうやら競馬業界も対岸の火事というわけにはいかないようだ。競艇・競輪業界などにも飛び火が予想されるが、今後どのような対策案が出てくるか、目が離せない状況が続きそうだ。