週末になると夜な夜なパチスロアプリに興じるP-Summa編集部員です。皆様、パチンコ・パチスロのアプリで遊んだことはありますか? 自宅で遊ぶ以外にも、朝の開店待ちや電車での移動中などに、ついついプレイしちゃうんですよね。
この前も、何か新作は出ていないかな~と、ネットをサーフィンしていたんですが、その時にアプリとはまた違うパチンコゲームの情報を見つけてしまいました! それがこちら!
2.5次元パチンコ「nicohan(ニコハン)」とは一体……?
普通のパチンコアプリやオンラインパチンコと何が違うのでしょうか。「初めての方へ」を読んでみると……なんと、「バーチャルではなく本物のパチンコ機をリモート操作して遊べるサービス」とのこと! 斬新過ぎる発想に驚かされつつ、まずは無料会員登録を行いました!
会員登録をして「パチンコ一覧」を開くと、このような画面が。
なるほど、「プレイ中」と出ている台は、今誰かが自分のパソコンで操作しているわけですね。それでは、空き台の中から「只今の回転数」が多い118番台『CR天龍∞ 7000VS』を選んでみます。
台を選択すると機種情報が出てきました。「この台に座る」には「ニコタイム」を使うようです。今は新規会員登録ボーナスで20ニコタイム持っているので、20分間遊べるということですね。
いざ着席! おおっ、めっちゃクリアな画面! 本物の台の生中継だから当たり前なんですが、釘の影とかがリアルで臨場感がありますね。実機ならではの音もしっかり聴こえてきます。
ハンドルの「START」をクリックすると打ち出し開始、「STOP」で停止。打ち出しの強さは右の「+」「-」で細かく調整できます。ということで、遊技スタート!
よく飛び込むポイントを探して、打ち出しの強さを調整していきます。かなり細かい単位で強さを調整できるので、打ち方に応じた玉の軌道も観察可能。これはホールで打つ際の参考にもなりそうですね……!
遊技時間の終了が近づくとこのような表示が出てきました。もちろん続行です!
おおー、三段目に入った!
いけっ! いけっ! ……と、熱く念じたもののV入賞ならず! でも、かなりの確率で役物に飛び込んでいきますね、遊技機本来の面白さが味わえる仕様といったところでしょうか。
そんなこんなで遊技終了。今回は惜しくも、本当に惜しくも! 大当たりを引けませんでしたが、獲得した出玉は「ニコポイント」というものに変換可能なようです。
で、貯めたニコポイントはこのように、アイテムと交換可能……と。
ちなみに、遊技に使う「ニコタイム」はログインボーナスやツイートでゲットできる他、購入も可能となっておりました。
ということで、20分ほどの遊技でしたが、パチンコの新しい可能性を感じられました! パソコンの画面を通してとはいえ、アプリとは違う実機ならではの臨場感が確かにありますね。
でも、なんでわざわざ「実機をリモート操作」というシステムを作ったのでしょうか? 今後、遊べる機種は増えるのかしら……?
うん、運営さんにもっと詳しい話を聞いてみたい――ということで、nicohanを運営している株式会社KOMに取材を申し込んでみたところ、快くOKしてくださいました! ありがとうございます!!
――本日はよろしくお願いします。さっそくですが、nicohanが生まれた経緯を教えてください!
ご存知の通り、パチンコの遊技人口は年々減少しています。そこで、遊技市場を再び活性化させようと開発したのがnicohanです。
パチンコをやったことのない方や休眠層の方に、パチンコの面白さを知ってもらい、リアル店舗へ足を運んでもらうきっかけになりたいと考えています。また、メーカー様に対しては、リアル店舗に販売するだけではない、新しいビジネスモデルを提案しています。
――ゲームとして完結するものではなく、リアル店舗に行ってもらうことが目標なんですね。
はい。既存のホール様とは共存・共栄したいという方針です。
――ちなみに、nicohanって名前はどこからきたんですか?
2.5次元……だから、「2個半(ニコハン)」なんです(笑)。
――あ……なるほど!
――そもそもなんですが、本物のパチンコ機をリモート操作で遊技してもらうというのは法に触れないんでしょうか?
よく聞かれるんですが、nicohanはコンプライアンスを最重要視しています。
まず、一般のホール様は風営法の「4号営業」ですが、nicohanで使う遊技機はリモート操作のための改造が必要なため、4号営業には当たりません。そこで、グレーゾーン解消制度というものを利用して「5号営業」に抵触するか照会したところ、抵触しないことが確認できました。
――法的にも、まったく問題ないということですね! では、景品交換は行わないんでしょうか?
はい。遊技の結果に応じて景品を提供できるのは4号営業だけです。5号営業ではクレーンゲームのみ800円までの景品提供が認められていますが、nicohanはクレーンゲームとも違いますし、遊技の結果に対する景品提供は行いません。
――3月28日まで行われていた「CR天龍∞」のイベントでは、優勝賞品がありましたが……?
「遊技の優劣に応じて景品を出す」というのは景品表示法において認められているんです。
――ポイントそのものを、景品と交換するのでなければOKなんですね! 勉強になりました。
――現在はマルホンさんの機種しか設置されていないようですが、今後増やす予定はありますか?
もちろんです。弊社はnicohan立ち上げの際、多くのメーカー様を訪問して、台を使わせてほしいというお願いをしました。その結果、許可を頂いたメーカー様の機種のみを設置しています。
正直、ユーザー様からは少ないラインナップに見えるかもしれませんが、nicohanはメーカーや版権元に無断で台を使用することは絶対にありません。
――コンプライアンスを徹底しているんですね!
はい。今はマルホン様の台で結果を出して、今後充実させていきたいと考えています。実はすでに複数のメーカー様と話が進んでいるんですよ。近日中に発表できるかもしれません。
――ちなみに、台ってどんな感じで置いているんですか?
台自体は、とある建物のなかにあります(笑)。1台1台、リモート操作ができる装置を取り付けて、さらに固定カメラを設置して……という感じですね。
――なんか凄い絵面ですね(笑)。nicohanを知らない方がこの施設に足を踏み入れたら、さぞやビックリするでしょう。
――続いて、nicohanをプレイしてみた上での感想なんですが、「天龍」はやはり玉の動きが肝なので、役物へのズームアップ機能があると嬉しいです! あと、ニコタイムの貯め方やニコポイントの使い道にももっとバリエーションがあったらいいなと……あ、すいません、ついつい一人で盛り上がってしまいました……。
ご意見ありがとうございます(笑)。実のところ今はまだβ版のようなものでして、機能やシステムについては色々模索中です。ズームアップ機能も検討しております。
――今のところはパソコンでしか遊べませんが、スマホ対応も検討されていますか?
それは必須事項という認識です。最近のスマホの液晶は非常に優秀なので、大抵のパソコンより綺麗に見えるようになると思いますよ。
――スマホで遊べるようになると、より嬉しいですね! では今後、機能やラインナップを充実させていくにあたり、nicohanが売りにしていきたい部分は何でしょうか?
一つはコストの安さですね。パチンコ・パチスロのアプリを作るのは凄く大変で、開発費も相当掛かるんですよ。
――そうなんですね、知りませんでした。
となると当然、アプリ化できるのは売れ行きが見込める人気機種に限られます。それに対してnicohanは1台あたり数十万でオンライン化できるので、普通ならアプリになり得ない羽根物やレトロ機でも実現可能です。開発の際、デジパチしか打ったことのない方々にデバッグをしてもらったところ、皆様、口を揃えて「羽根物って面白い」と言っておられました。羽根物本来の面白さを体験できる……これも売りの一つですね。個人的な思い入れもあり、羽根物の面白さは広めていきたいです。
――たしかに、特に羽根物はアプリよりも実機のほうが圧倒的に楽しめますからね! リアルな玉の動きを伝えられるのはnicohanの魅力だと思います。今後の展開も楽しみです! 本日はありがとうございました!!
nicohanは規制の抜け穴を突いたり「やったもの勝ち」と開き直ったりせず、徹底してクリーンな運営をされていました! そして感じる新たな可能性……! 近い将来、スマホで懐かしの名機や最新機種をリモート遊技できるようになったら面白そうですね。そんな日が来るのを心待ちにしております!
P-Summa編集部