4月7日に発出された緊急事態宣言により、多くの施設が営業を自粛。パチンコホールも例外ではなく、ゴールデンウイークには98.7%ものホールが休業要請に応じて営業を自粛していた。ところが、営業している一部の店舗がワイドショーなどのメディアで大きく取り上げられたことで、ホール批判が加速。非難の声はSNSでも大きく展開されたのである。
八代弁護士の #ひるおび で「反社一歩手前発言」がコレ。
デタラメばかりでネット情報レベルだけど、これを鼻で笑えるのは「知ってる人」だけなんだよね。多数の人が「そうなんだ!」と真に受ける。
この発言にも賛同の意見が非常に多いし、その賛同コメントを見てさらに影響を受ける人を生む。 pic.twitter.com/ANC4n28FdW— CRAナカムラ (@CRA50159291) 2020年5月16日
2020年4月、緊急事態宣言に基づいて各自治体がパチンコホールに休業を要請。4月から5月にかけて、ほとんどのホールが要請に応じて休業に入ったが、一部のホールが営業を行い、行列を作る人々の姿がワイドショーで槍玉に上げられた。吉村大阪府知事が休業要請に応じないホールの店名を公表してもなお営業を続けたホールが数店舗あったことなど、局地的な事象が大々的に報じられた結果、パチンコ業界全体が感染拡大防止に協力していないかのような印象が植え付けられてしまった。
映画館行ってもお金は減るけど見た映画は一生心に残るわけだし
旅行でお金使っても楽しかった思い出は物理的なものじゃないし。
宝くじのがよっぽど消費者側の赤だよ。
なんで僕の大好きなパチンコだけこんなに鼻で笑われなきゃいけないんだろうなぁ。pic.twitter.com/eHKSFv5wmK
— もっくん@スクープTV (@mokkun_scooptv) 2020年5月10日
まるで感染源であるかのように批判されているパチンコホールだが、これまでにホールでクラスター感染が発生した事例はあったのだろうか?
【#新型コロナウイルス 関連肺炎について】
新型コロナウイルス関連肺炎に関する情報を掲載しています。■詳しくはこちらをご覧ください。https://t.co/oYskU9DJoR
— 厚生労働省 (@MHLWitter) 2020年1月22日
これまでに国内で感染が確認された方のうち重症・軽症に関わらず約80%の方は、他の人に感染させていません。
一方で、一定条件を満たす場所において、一人の感染者が複数人に感染させた事例が報告されています。 具体的には、ライブハウス、スポーツジム、屋形船、ビュッフェスタイルの会食、雀荘、スキーのゲストハウス、密閉された仮設テント等です。このことから、屋内の閉鎖的な空間で、人と人とが至近距離で、一定時間以上交わることによって、患者集団(クラスター)が発生する可能性が示唆されます。
出典:新型コロナウイルス感染症対策専門家会議|厚生労働省
厚生労働省が作成した「全国クラスターマップ」によると、医療機関・福祉施設・ライブハウス・スポーツジム・飲食店などを介したクラスター感染が記録されていた。しかし……。
【東京都会見】北大大学院・西浦教授「パチンコ・雀荘・風俗での感染が疑われるケースはいまのところ報告ない」https://t.co/CYzU677C9A
— Share News Japan (@sharenewsjapan1) 2020年3月30日
会見に同席した厚生労働省クラスター対策班の西浦博・北海道大学大学院教授(社会医学分野衛生学)は、夜間から早朝にかけて、接待が伴うナイトクラブなど飲食店での感染が疑われる事例が相次いでいることを指摘。東京都の積極的疫学調査に基づき「患者の行動履歴からある程度確度が高い」として「夜の街での感染を止めることで制御できる可能性がある」と述べた。ちなみに都内では性風俗店やパチンコ、麻雀などでの感染拡大は現時点では確認されていないという。
出典:Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
3月末に行われた東京都の緊急会見では、厚生労働省クラスター対策班の西浦教授が「パチンコホールでの感染が疑われるケースはいまのところ報告ない」と明言した。さらに……。
愛媛県知事、パチンコ店に対し「法律で認められた業態。クラスター発生なく、協力金ゼロでも全店休業頂いた」 https://t.co/Zs8bGccMf8
— グリーンべると編集部 (@web_greenbelt) 2020年5月12日
愛媛県の中村時広知事は5月8日の会見で、遊興施設・遊技施設に対する休業要請の条件付き緩和について言及した。
そのなかで中村知事は、「パチンコ店は全国でクラスターが発生した事例がない。ギャンブル依存症等の問題があるが法律で認められている業態。そして、愛媛県の(パチンコ店の)経営者の皆さんは、他県のように協力金がセットではない。にも関わらず、県の要請を受け止め要請翌日から速やかに全店休業していただいた」などと述べた。
出典:グリーンべると
東京都の緊急会見から1ヶ月と少々、5月8日の会見では愛媛県の中村知事が「パチンコホールは全国でクラスターが発生した事例がないにもかかわらず、要請翌日から速やかに全店休業していただいた」と語った。要するに、事態が深刻化してから現在まで、ホールでのクラスター感染は報告されていないのである。
台をきちんと消毒してると言ったのだがそこはスルーされました^_^#アベプラ pic.twitter.com/KXNtjGHODL
— ジェームス柳橋@キング観光メディア広報SNS宣伝イキリ番長 (@jamesyanagibash) March 31, 2020
パチンコ屋は実際行ってる人なら分かると思うけど、店員がアホみたいに台の消毒してる+元々タバコ対策で換気能力高い+ほぼ喋らずに打つから飛沫飛ばないで実はあんまり感染条件揃ってないのよね
少なくとも一般的なオフィスよりは安全だと思われる— のぼるいろはさん (@HanatsukiIroha) 2020年3月30日
パチンコ屋はやり玉に挙げられているけど、実は3密が起こりづらい。会話がないから。
密接=近距離での密接した会話。近距離にいることではない。満員電車でクラスタが未確認なのと同じ現象では。
勿論、いま避けるべきなのは間違いない。だけど、利用者の多い電車の会話を控える方が、もっと大事。 pic.twitter.com/vfcP0r0x5A
— 加藤年紀@地方自治体を応援する人 (@katotoshiki) 2020年3月30日
新型コロナウイルスの問題が日増しに深刻化しています。感染を防止するため、パチンコホールでも遊技機のハンドル等の消毒や広告宣伝の自粛等の取り組みを行っています。
このような中で、一部の国会議員や医学者らによる、「パチンコ店は閉鎖的な空間であり、感染リスクが高い」などとする指摘がありますが、これは明らかに誤っています。
出典:グリーンべると
クラスター発生条件のひとつとして、密閉・密集・密接(密着)の「3密」が挙げられるが、パチンコホールはその条件に当てはまるのか? 「1時間あたり1回未満」しか換気できない空間が「密閉空間」と定義されているが、ホールはもともと喫煙できる空間として設計されている為、換気能力が高く、1時間あたり6回以上の換気が行われている。また、ユーザー同士が対面して会話する場面が極めて少ない上、台間にパーテーション(分煙ボード)を設置しているホールも多い。もちろん絶対安全だとは言えないが、3密の条件を満たしにくい施設であると言える。加えて、緊急事態宣言後に多くのホールが営業を自粛したのも、クラスターが発生しなかった理由と考えられる。
いろいろモヤる。
(1)(2)ー学校、電車は?
(11)ーそこまでして人と食事しなくても…
など東京都医師会、17の「新しいライフスタイル」を提案https://t.co/1ZVV5lYYIA
— まめあず (@mameazudai) 2020年5月14日
東京都医師会は13日、記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染が続く中で経済活動を再開させていくことを見据え、「新しいライフスタイル」を提案した。
猪口正孝副会長は「経済を復興させていく再建していく過程で、自粛をいままでの形ではできない。ライフスタイルを変えないと新型コロナウイルスはあっという間にオーバーシュート(してしまうことが)が考えられる」と述べた。
出典:Yahoo!ニュース
5月13日、東京都医師会が新型コロナウイルスの感染が続くなかで、経済活動を再開させていくことを見据えた「17のライフスタイル」を提案。感染拡大防止と経済の復興の為、確かにライフスタイルを変化させていくことは必要と考えられるが……。
5月13日(水)東京都医師会の会見にて
動画7分58秒
「クラスターが本当に発生した場所であります」としてパチンコ店を挙げております
東京都や医師会では公表はしていないがそのような事例を確認しているのかどうか
それとも間違いなのか
間違いであれば、訂正願いますhttps://t.co/tbsO8GtsZl
— 楽太郎 (@geneki_tentyou) 2020年5月14日
(14)パチンコ、ライブハウス、ジムなどクラスターが本当に発生した場所をどう運営するか知恵がわれわれにはないが、運営の方々が新しいスタイルを考えてもらいたい
出典:Yahoo!ニュース
「17のライフスタイル」の第14項目で、パチンコホールが「クラスターが本当に発生した場所」と断言されていた。公表はされていないがそのような事例があったのか、単なる間違いなのか、多くの業界関係者が解答を求め、誤認であるならば訂正をお願いしたところ……。
更新しました。パチンコ業界の皆様、ファンの皆様には全力で拡散をお願い申し上げます。
→東京都医師会が緊急謝罪:パチンコ業界への風評で(木曽崇) – Y!ニュース https://t.co/CsQHqfSmyA
— 木曽崇@「夜遊びの経済学」絶賛発売中! (@takashikiso) May 14, 2020
パチンコ店でクラスターが発生したと「虚偽」の情報を流してしまったことを東京都医師会が謝罪。
僕はパチンコをやったことは一切ないけど、そこで働く人がいる以上、こういうのは絶対にダメだと思う。東京都医師会が緊急謝罪:パチンコ業界への風評で(木曽崇) – https://t.co/eYRpa8ZpeC
— 久世高裕 犬山市議会議員 (@kuze_takahiro) 2020年5月14日
今回の一件、
パチンコ業界の多くの人たちは、迅速な対応をしていただいた東京都医師会に敬意を表していますし、たったこれだけの「正しい対応」に本当に安堵し救われているんですよ。#緊急謝罪 https://t.co/ij3ZaN81nr— みやもと@某P業界団体中の下の人 (@miyamoto_222) 2020年5月14日
5月13日に開催いたしました記者会見におきまして、配布資料「都民の皆様と考える、これからのライフスタイル」を説明する際に「ライブハウス、パチンコ、ジムなど今回クラスターが本当に発生した場所をどう運営するか知恵がわれわれにはないが、運営の方々に新しいスタイルを考えてもらいたい」という発言がございました。
現在のところ、パチンコ店においてクラスターが発生したという情報はなく、三密の発生しやすい場所という部分で、他の施設と混同しての発言となってしまいました。
関係各所の皆様におかれましては、事実誤認の発言によりご迷惑をお掛けいたしました。今後は、正しい情報を発信していくよう努めてまいります。訂正させていただくとともに深くお詫び申し上げます。
出典:公益社団法人 東京都医師会
会見の翌日、東京都医師会が「他の施設と混同しての発言」であったことを認め、訂正して謝罪。この速やかな対応に、多くの業界関係者は敬意を表しているという。
東京都医師会が緊急謝罪:パチンコ業界への風評で(木曽崇) https://t.co/ZXlQ1Fv9i1
>パチンコ店については、実はまず第一点に、これまでに全国的にクラスターが発生した事例はありません。
これもそうだし客は筐体を向いてるから、消毒などを気を付ければ飛沫感染や三密のレベルは低いんですよね。
— おぎの稔(荻野)大田区議会議員 議員系Vtuber🏭✈️ (@ogino_otaku) 2020年5月14日
業界団体加盟率が他業界と比べると異常に高いパチンコ業界では、各都道府県の遊技組合を中心に加盟企業への自粛呼びかけが強力に行われており、業界誌調査ではゴールデンウィーク中の休業率は、調査対象8,300軒のうち8,196軒、98.7%(コロナ禍前から休業していた店舗、自粛要請の出てない地域の店舗等を除く)に及んでいるなどという調査結果も発表されていました。業界単位でみた場合、この程までに高い休業率を達成している業は他産業にはほぼ存在しないどころか、多くの業界はこの様な産業内休業率すら集計されていない中で、公民束になってパチンコ店のみをターゲットとして糾弾を繰り返す様は「普段から気に入らなかった/以前から怪しいと思っていた」という理由だけで数万人の人間を文字通り「吊るし上げた」と言われる中世ヨーロッパにおける「魔女狩り」と同様の状態であると言って良いでしょう。
出典:Yahoo!ニュース
国際カジノ研究所所長の木曽崇氏は、ゴールデンウイーク中の98.7%という高い休業率を示すと共に、他業種の休業率が集計すらされていない中、パチンコホールばかりをターゲットに糾弾を繰り返すさまを中世ヨーロッパの「魔女狩り」同様であると分析。一連のパチンコ批判が正当でないことを指摘した。これら一連の動きがあってか、ホールに対するメディアの対応も徐々に変化してきたようだ。
先日テレビの取材を受けました!当店はまだ休業中ですが、こんな時に注目して頂いたメディアに感謝です! pic.twitter.com/84eN7gpDzH
— パチンコ店長@山﨑康太 協力休業中 (@JN_PACHINKO) 2020年5月16日
1玉1枚ずつ手で消毒
まさかそこまで徹底してるとは思わなかった。お疲れさまです! https://t.co/4JtqiUho95— 待たせたな朋友 (@AYfs7fFklKwTMYI) 2020年5月17日
見た見た。好感持てた。頑張ってもらいたい。 https://t.co/xLdDhbrnhA
— ヒザヲ (@hizawo1) 2020年5月17日
企業努力が素晴らしい。
散々叩いた政治家はこれみてどう思うんだろ。悪がパチンコだと一点に集中させ世間で袋叩きにして、イジメはこうやってやるんだと国をあげて披露したようにしか思えない。企業として努力してるパチンコ屋がほとんどだと思う。企業は従業員、家族の為に頑張って貰いたい。 https://t.co/aSEKwm51jR
— トシ (@justice_toshi) May 17, 2020
愛媛県知事の会見や東京都医師会の謝罪から流れが変わり始めたのか。5月中旬、休業中のパチンコホールの様子が地上波で報じられ、玉やメダルを1つずつ手でアルコール消毒する姿が視聴者を驚かせた。この放送を受けて、多くの視聴者がSNSで応援メッセージを投稿。パチンコ業界を見る目が変わった方も多かったはずだ。
緊急事態宣言下で営業を続けたホールばかりがメディアで取り上げられ、多くの非難にさらされたパチンコ業界。だが、ほとんどのホールが感染拡大防止のために営業を自粛したのも、また事実である。宣言が解除された地域などで営業を再開したホールも、入店時のルールとしてマスクの着用や検温を義務化したり、店内設備の消毒を徹底したりと対策を行っている。とかく誤解されがちなパチンコ業界だが、こうやって見ると案外ちゃんとしているのではなかろうか。