今年導入されたパチンコ・スロット機の中から 『愛すべきクソ台オブ・ザ・イヤー2014』を決定! 審査するのは、業界で働くパチンコ・スロットをこよなく愛す4名。そんな彼らが、愛のムチを振るうが如く選出した『愛すべきクソ台』をご紹介したいと思う。
<パチンコ部門>
上半期の『愛すべきクソ台』に選ばれたパチンコ機は、
『フィーバー海猿』、『ぱちんこCRモンスターハンター』、『CRドキッ!丸ごと水着 女だらけの水泳大会 アイドルだらけで困っちゃうング!!!』の3タイトル。
『女だらけの~』は、「凄く期待していたのに、出落ち感が半端ない!」、「司会者をメインにした方が良かったのでは?」と辛辣な意見が飛び交った。
また、ランクインはしなかったものの、『ぱちんこ CRサイコメトラーEIJI』は、
「あまりにも人が死にすぎるので切ない気持ちになる、ある意味笑えるケド…」と、“遊技台”の意に反する発言があった。
名前があがったのは『フィーバー涼宮ハルヒの憂鬱』、『FEVER KODA KUMI LEGEND LIVE』。
ハルヒに至ってはコンテンツに思い入れのある選出人の1人が、
「ハレ晴レユカイの使いどころが違う!」、「ハルヒと主人公が二人だけの空間に入って、キスしたら出てこられるみたいな演出…ファンが求めるハルヒじゃない!!」と、まさかのオタク知識全開の熱弁をした。
そしてクソというよりも、“開発者の事故”として名があがったのが、
『CR ayumi hamasaki 2』、『CRまわるんパチンコ大海物語3』
浜崎あゆみに至っては、役モノが故障するというリアルな事故が発生したこと。
そして、まわるんパチンコについては機種名で謳ったにも関わらず、
それほど回らない設計だったことがあげられた。
下半期のクソ台はまさかのビッグタイトルがエントリー。
また、あろうことか日本を代表する2人のディーバが酷評される非常事態となった。
下半期、事故台を抜き上半期に導入された
『フィーバー海猿』、『ぱちんこCRモンスターハンター』が同率
『クソ台オブ・ザ・イヤー2014』に選ばれた。
海猿は「全員溺れるといった救われない演出がイミフすぎる」、
「役物のタイマーがムダに凝りすぎている」などの理由で選出。
モンスターハンターは、「スロットのデキが良かっただけに残念だった」
「記録的な客飛びだった」と、期待値が高すぎたためクソ台の烙印をおされてしまった。
<スロット部門>
『機動戦士ガンダム』『ンゴロポポス』『パチスロ 戦国BASARA3』の3タイトルがあがった。
メーカーが推したにも関わらず、客の飛び具合が目立った『パチスロ モンキーターンII』もあがったが、「戦国BASARAよりはデキはいい」ということで、モンキーターンは奇しくも『愛すべきクソ台』にはエントリーされなかった。
「ガンダムに比べればマシ」、「ンゴロポポスのクソっぷりは異常(笑)」など、
上半期のクソ台と比較した結果、多くのクソ台予備群が落選。
しかし唯一名前があがったのが、パチンコでは不動の人気を誇るタイトル『ぱちスロ 必殺仕事人』だった。
演出云々よりも、客の飛びが早く、あまりにも華麗に“コケた”こと、
そして「ハイエナしやすい」という、メーカーの優しさがただのクソ台ではなく、
『”愛すべき”クソ台』として評価を得る結果となった。
年間愛すべきクソ台オブ・ザ・イヤーに輝いたのは、『機動戦士ガンダム』。
「版権を殺していると言っても過言ではない」、「HPは作りこんでるのに、台に反映されていない」といった手厳しい発言が相次ぐ一方で「コンテンツ好きならではの発言では?」
との意見も。「あの演出は開発側の事故に違いない…」と語る選出者の発言で、
クソ台オブ・ザ・イヤーだけでなく、“事故台”の称号をも手にした。
しかし、先述した『ンゴロポポス』『パチスロ 戦国BASARA3』『ぱちスロ 必殺仕事人』も捨てがたいということで、選出者は彼らなりの愛を込めて、
このクソ台たちに“通り名”をつける、という一風変わった愛情表現を展開した。
版権を見事台無しにしたベスト・オブ・クソ台ガンダムには
~版権殺し~『機動戦士ガンダム』
名前からしてどう扱っていいのか困るンゴロポポスには
~全部がつまらない~『ンゴロポポス』
チェリーコンボを殺した感があるBASARAには
~チェリー殺し~『パチスロ 戦国BASARA3』
そしてメーカーの優しさが感じられるハイエナ機種・仕事人には
~ハイエナ専用~『ぱちスロ 必殺仕事人』
といった名誉な?通り名がつけられた。
パチンコ部門ベスト・クソ台は同率で『フィーバー海猿』、
『ぱちんこCRモンスターハンター』に。
パチスロ部門ベスト・クソ台は『機動戦士ガンダム』となった。
何度も言うが、ただのクソ台ではなく”愛すべきクソ台”。もしそんなクソ台に出会った時は、「バカだな~コイツ」と恋人を愛でるように、温かい目でプレイして頂きたい。
P-Summa編集部