【本格的】おもちゃのパチンコ台をまとめてみた

2025/09/29

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  • cranpanman2025
    アンパンマンやドラえもんのパチンコが開発されていた!? 今では目にする機会が減った児童向けのおもちゃパチンコだが、かつては新台が次々とリリースされていたらしい。そこで、本格的なギミックを搭載した「おもちゃのパチンコ台」をまとめてみた。

    「でんパチくん」


    1980年代に登場した学研の初代「でんパチくん」。電動ハンドルを搭載しており、盤面下部の「ジェットポケット」に玉が入ると灰色の羽根「ジェットウイング」が開き、その間に入賞させられれば大当たりとなる羽根モノ。筐体下部には出玉カウンターが表示されており、3000発で「打ち止め」となるようだ。

    「でんパチくんF1」


    初代は戦闘機を模したデザインだったが、今作は機種名の通りモータースポーツの世界がモチーフ。「ターボポケット」に入賞させると「F1ウイング」が1回開く仕様。盤面上部の「天穴」からポケットにワープさせたり、「トップウイング」からV直撃も狙えたりするらしい。本機も出玉カウンターを搭載。出玉に応じて持ち玉の絵が下からせり上がっていき、3000発で「打ち止め」となる。

    「でんパチくん ビッグワン」


    「ビッグワン」の名が示すように、犬の役物が玉をくわえてVに落とすギミックが追加された。打ち止めは3000発から4000発に強化され、さらに「メロディIC」を搭載したことで音楽が流れるようになっている。

    「NEWでんパチくん」


    「NEWでんパチくん」では、モチーフが再び飛行機に。しかし、初代と比べて盤面のデザインはかなり進化しており、コックピットから大空と飛行場を眺める奥行きのあるものとなった。以降はこの「NEW」から、様々な派生機種が作られていく。

    「NEWでんパチくん 777」


    新ギミック「ラッキースロット」を搭載。7 or 王冠が揃うと「ビッグチャンス」となるらしい。「ヒヤヒヤクルーン」を通過して「エンドポケット」に入賞してしまうと連続オープンがストップするなど、玉の動きに関するゲーム性も進化している。

    「NEWでんパチくん ビッグアクション」

    こいつは子供の玩具のクセにこの凝った羽根モノの動きを再現しています。チャッカーに玉が入ると役モノの羽根が1回開いて、入賞するとちゃんと15回程大当たりするようにできています。玩具ですからギャンブル性はないのですが、ちゃんと羽根モノの動きと面白さのエッセンスは再現しています。なぜこんなに凝っているのか、学研に聞きいてみたいくらいです。

    出典:80年代Cafe
    前述の「ビッグワン」の後続機といったところだろうか。「ニューセンターアクション」と銘打たれた盤面の中央には、犬に代わって怪獣の役物が存在。盤面下部の「始動チェッカー」に玉を入れると「センターウイング」が1回開くので、上下する怪獣を目掛けて玉を打ち込みV入賞を狙う。出玉カウンターに描かれたモノクロ絵も味わい深い。ちなみに……。
     

    他にも「でんパチくん」シリーズは多数開発されている。犬のおまわりさんがモチーフの小型マシン「でんパチくん ミニ」、出玉カウンターがリール式になった「NEWでんパチくん モモタロウバージョン」、遊園地をモチーフにした小型マシン「でんパチくん ランド」などがあるようだ。

    「電動パチンコ ビクトリーシュート」


    1988年、ヨネザワよりリリース。1986年にファミコンソフト「ドラゴンクエスト」が発売されたわけだが、本作の盤面には勇者と竜の戦いが描かれており、西洋ファンタジーの世界観を日本人が受け入れていった過程が垣間見える。3つ穴のクルーンを突破してVに入賞させることで剣の羽根が開閉するフィーバー状態となるらしい。

    「アンパンマンのパチンコDX」



    アンパンマンのおもちゃパチンコはアガツマより多数リリースされているが、その中でもこの「DX」はかなり本格的。電動ハンドル搭載で、中央役物には、てんどんまんを採用。羽根は海老の天ぷらとなっており、V入賞すると「アンパンマンのマーチ」が流れるようだ。

    「アンパンマン フラッシュフィーバーパチンコDX」


    「アンパンマンのパチンコDX」がオーソドックスな羽根モノだったのに対し、本機は確変変動付きのデジパチ。付属のICカードを入れて打つ本格仕様である。左右のチューリップに入賞させると中央のデジタルが変動。ドキンちゃんかバイキンマンが揃うと2R通常、アンパンマンが揃うと2R確変となるらしい。「アンパンチ」のボイスが出ると激熱なのだとか。

    「アンパンマンおしゃべりフィーバーDX」



    宣材写真の子供の表情が良過ぎるということでも話題になった一台。盤面下部のしょくぱんまんとカレーパンマンのチューリップ or センターのアタッカーに玉を合計8個以上入れると中央のアンパンマンルーレットが始動。ライターの検証によるとルーレットの大当たり確率は1/3.5ぐらいとのこと。

    「ドラえもん パチンコDX」


    1992年、エポック社よりリリース。おもちゃパチンコ業界において、アンパンマンと双璧をなすタイアップシリーズ「ドラえもん」。その中でも「DX」は火山→ドラえもん→恐竜の口という3つのギミックを突破すれば大当たりとなる。通常時と大当たり中で別々の音楽が流れ、打ち止めになると景品が出てくるらしい。

    「ドラえもん おしゃべりパチンコ BIGドラパチ」


    「おしゃべりパチンコ」の名の通り、ドラえもんのボイスを収録。「ぼくドラえもん」のセリフと共に羽根の解放が始まり、連チャンに失敗すると「あらら」の声が聞ける。フィーバー時や打ち止め時には「ドラえもんのうた」も流れるようだ。

    「ウルトラマン スピンアタックパチンコ」


    ホールでもおなじみのウルトラシリーズは、おもちゃパチンコともタイアップ済み。付属のICカードを入れると玉を打ち出せる仕様で、「スペシャルウイング」に入賞すればミニスロットが回転。通常時(?)は盤面中央のウルトラマンがグルグルと回り、スロットで7 or ティガが揃えば発狂したかのように高速回転を開始。出玉カウンターが特徴的で、これまでに紹介したようなイラストによるアナログな表示ではなく、デジタルが回転して数字を表示している。

    おもちゃのパチンコ新台がリリースされない理由とは?

    「昔はよく売れて年末の主力商品の一つでした。子供の遊びもテレビゲームに代わって来て、今は昔ほど売れません」と話すのはアンパンマンパチンコを製造しているアガツマの関係者。

    手動式の低価格のパチンコは現在も販売されているが、電動式の高額なパチンコは数年前に製造が中止され、新機種の販売の予定は未定だという。

    次機種の開発計画がないのは、需給バランス。未だに電動式が売れ続けていれば、新機種の開発もありうるが、売れないから作らない、というシンプルな理由のようだ。

    おもちゃ売り場で手動式の昔ながらのパチンコは生き残っているが、電動式の大型のパチンコはおもちゃ売り場から消えてしまった。

    1996年頃がおもちゃの電動パチンコがよく売れた時代でもある。パチンコ業界も社会的不適合機が撤去される前年で、一番輝いていた時代だ。

    出典:パチンコ日報
    本格的なおもちゃパチンコが一番よく売れた時期は、パチンコホールが大いに盛り上がっていた1996年頃らしい。しかし、テレビゲームの台頭やイメージの悪化などから売れなくなり、電動式は製造コストが高いということも相まって、今ではおもちゃ売り場から消えてしまったようだ。

     

    「でんパチくん」シリーズの多彩さと、どの台も本格的に作り込まれていることにはかなり驚かされた。懐かしい名を見て、子供時代の思い出がよみがえった方もいるのではないだろうか。

    TOP:YouTube

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