【取材】パチンコメーカーがガチャガチャ業界に進出!? 影の立役者にコラボ実現の経緯を聞いてみた

2026/01/27

特集

  • jdreamtop
    ガチャガチャコーナーで気にいったものを見つけると、ついつい全ツッパで回してしまうP-Summa編集部員です。パチンコ関連のカプセルトイと言えば、今までキーホルダーやマスコットが主流でしたが、最近は色んな遊技機メーカーから「ミュージックプッシュボタン」が出ていますよね。調べてみたらこれらのアイテムは株式会社Jドリームというトイメーカーが手掛けているようです。さらに2025年秋には、サミーの「ウェーブギアデバイスギミック」やSANYOの「大海物語4SP パールフラッシュギミックボタン」などのゲームセンタープライズ(景品)もリリース! 昨年から一気にメーカーコラボが進んだ印象ですが、どのような経緯でアイテムが開発されたのでしょうか? 同社のパチンコ商品企画担当の石丸さんに話を伺います。

    きっかけは旧縁!? コラボ実現の経緯


    ――本日はよろしくお願いします! 早速ですが、多数のパチンコ・パチスロメーカーとのコラボが実現した経緯をお聞かせください。

    実は私、以前はパチンコ業界にいたんです。

    ――え、そうだったんですか!?

    約20年前ですね。周辺設備メーカーで働き、多くの遊技機メーカーの方々と交流していました。その後、物販会社を経て、Jドリームに移ってきたのは約2年前です。昔のご縁は今も続いており、特に親交の篤かったのがサミー様で、「最近パチンコユーザーやホールが減り続けていますね」という話もしておりました。私がパチンコ業界にいた頃は、全国に1万5000店舗ぐらいあったと思いますが……。

    ――今や6000店舗を切りましたからね……。

    そこで、ホールにまたお客様が来てくれるようにと、弊社からサミー様にミュージック系のカプセルトイをご提案しました。

    ――遊技人口を回復させたいという意図があったんですね。

    はい。何しろ私自身もパチンコファンですからね。サミー様とミュージックプッシュボタンの話を進めながら、同時にプライズの企画も進めて、それから2~3ヶ月後にはSANYO様・SANKYO様・大都技研様とのコラボ企画もスタートしました。

    ――遊技機メーカーとのコラボが一気に進んだのは、石丸さんのお力ですか?

    そうかもしれません(笑)。弊社は今まで、パチンコ・パチスロ業界と交流のある人間はいなかったですし、開発していたのはアクリルチャームやマスコットなどのギミックなしアイテムが中心だったんです。2021年6月には「ジャグラー ミニシリコンポーチ」をリリースしていましたが、ギミックなしのアイテムでした。

    ――ギミックを付けると、やはりコストは高くなるのでしょうか?

    開発コストの関係で、当然、利益率は圧迫されます。しかし、会社として2025年は何かしらの挑戦をしようという動きがあり、2024年に「ネオステラ枠レプリカレバー」が大ヒットしていたことも後押しとなって、パチンコ関係のギミックに挑んでいく流れとなりました。

    「ミュージックプッシュボタン」「激熱音プッシュボタン」開発秘話


    ――カプセルトイを開発する際にこだわったことをお聞かせください。

    その時点でパチンコ関係のカプセルトイは色々とありましたが、「まだサウンド系のアイテムがない」という点に注目しました。

    ――たしかにガチャガチャコーナーでは見かけなかったです。

    パチンコ・パチスロファンの方々が求めているもの……それは“音”だと考えたんです。私自身の打ち手としての経験と、お客様へのヒアリング結果を考慮し、「ファンならどんな音が好きか?」を考えながらコラボする機種や効果音、楽曲のフレーズを選択しました。あとはホールから足が遠のいてしまった方々にも響くよう、過去の名機を中心に選んでいます。たとえばサミー様の「ミュージックプッシュボタン1」の場合、「獣王」のサバンナチャンスや「ハードボイルド」のビッグボーナスBGMなどを採用しました。

    ――これは実際に打つ人じゃないとわからないやつですね。

    いわゆる脳汁が出る音ですね(笑)。ホールで打ち込んでいた経験が活きていると思います。また、今はYouTubeで懐かしい機種の映像を見ることができるというのも、企画を成り立たせる要因の一つでした。
     


    ――サミーの「ウェーブギアデバイスギミック」や「クレイジーギアデバイスギミック ゴールドver.」でこだわったことは何ですか?

    音と動きの忠実な再現ですね。サミー様と打ち合わせをしながら、何回も試行錯誤して開発しました。サイズは原寸大より若干小さいのですが、これは家で飾りやすいサイズ感を意識しています。20cm四方に収まるように作りました。
     


    ――SANYOとのコラボでは「大海物語4SP パールフラッシュギミックボタン」を作られていましたね。

    「ネオステラ枠レプリカレバー」が大ヒットした後、まだ“パチンコの役物”のギミックはプライズ化されてなかったので、ぜひ挑戦したいと考えました。認知度からして「海物語」の役物を商品化することはすぐに決まったのですが……。

    ――海物語は現行機だけでもかなりの種類がありますからね。

    はい。最初のアイテムとしては、古すぎる機種でも新しすぎる機種でも相応しくないかも……などと悩んでいたところ、SANYO様から「シリーズ化するなら4から始めるのが良いのでは」とご意見をいただき、大海4SPのパールフラッシュギミックに決定しました。それと、どのメーカー様とのコラボでもこだわった点としては、各社のオリジナルコンテンツを採用したことです。

    ――なるほど!

    今のホールはアニメ版権の機種が多いですが、我々の世代はオリジナルが中心でしたからね。オリジナルコンテンツをグッズ化したほうが往年のファンの方々にも喜んでいただけますし、各メーカー様の良さも出ると考えました。

    「番長」と「吉宗」のミュージックプッシュボタンが大ヒット!


    ――メーカーコラボのカプセルトイの反響はどんな感じですか?

    カプセルトイで一番販売数が伸びたのは、大都技研様の「押忍!番長」と「吉宗」のミュージックプッシュボタンですね。それぞれ9万個ずつ出ています。

    ――9万! その数字って、他のカプセルトイと比べるとどうなんでしょうか?

    すごく売れている部類に入りますね。サンリオなどの強いコンテンツで平均8万ぐらいですから、ここまで人気が出るのは珍しいことです。「ジャグラー」のようなパチンコ業界で有名なコンテンツでもギミックなしのラバーマスコットでは1万いかない程度だったそうですから、サウンドを搭載したことは大きかったですね。

    ――SNSでの反響はいかがでしたか?

    Xで最も拡散されたのは、パイオニア様とコラボした「ハナハナミュージックプッシュボタンマスコット」でした。公式アカウントにて、動画付きでリポストいただいた影響が大きかったのだと思います。
     


    他のメーカー様も公式アカウントで大々的に告知していただきまして、弊社の一般向けのアイテムよりもXでの反響は大きかったですね。プライズでは「ウェーブギアデバイスギミック」が6万台、「クレイジーギアデバイスギミック ゴールドver.」が12万台、「大海物語4SP パールフラッシュギミックボタン」が5万台も出ていますので、こちらもかなりのヒット商品となりました。

    ミュージックプッシュボタンは更なる進化を遂げる!? 今後の展望を聞いてみた


    ――2026年4月には「ユニバーサル ダブルプッシュボタン」がリリース予定ですね。

    これまでのプッシュボタンは1種類のサウンドしか鳴らせませんでしたが、こちらは2種類のサウンドを出すために、新しく金型を起こしました。たとえば「アレックス」の場合、アレックスBBと赤七BBのサウンドが流れるようになっています。パネルや図柄のデザインはもちろんユニバーサル様から支給していただいたリアルなものです。

    ――他にもコラボ予定はありますか?

    まず、サミー様とは『e東京リベンジャーズ』専用筐体「纏」のレバーギミック。それから、遊技機メーカーコラボとしては初のアニメライセンスとして、「ダンバイン」の目覚まし時計を企画中です。これまではオリジナルにこだわっていましたが、サミー様から「どうしてもダンバインの目覚ましを作ってほしい」と言われまして……(笑)。

    ――「落ちろよー!」のボイスは入っていますか?

    入っています。

    ――やったぁ!(笑)

    それから、藤商事様とはアレジン系のサウンドアイテム、平和様とは「南国育ち」のアイテムを企画中です。5月ぐらいまでに発表したいですね。藤商事様・平和様とは別のアイテムも企画しておりますので、こちらはお盆ぐらいに発表できたらいいな……と。

    ――めちゃくちゃ開発スピードが速くないですか……?

    速さが弊社の強みですね。短期間に複数の新アイテムを作れるのはうちだけだと思います。速さの秘訣は、商社を挟まず、工場とダイレクトにやり取りしていることですね。あと、3Dを扱える人材を企画に入れており、メーカー様から3D素材をいただいたらすぐ設計を行えるというのもあります。

    ――これからリリースされるコラボアイテムも楽しみにしています! 本日はありがとうございました!

     

    多くの遊技機メーカーとのコネクションを持つ石丸さんがJドリームに入社したことで、パチンコ業界とガチャガチャ業界の距離が一気に近づいたようです。やはり人と人との繋がり、そして会社に多彩な人材を入れることは大切なんだなと思いました。Jドリームの新しいコラボアイテムが気になる方は、ぜひ公式Xアカウントをフォローしてみてください!

    P-Summa編集部

     
    「Jドリーム-カプセルトイ-」公式Xアカウント
     
    「Jドリーム-アミューズメント-」公式Xアカウント

| TOP | 次の記事へ