パチンコ・パチスロに使われている楽曲って、名曲が多いですよね~。確変中や大当たり時の曲なんか、特にアガリます! P-Summa編集部員は、シンフォギアの「Synchrogazer」とか戦国乙女の「INORI~聖なる想い~」あたりが好きなんですが、皆様はどんな曲がお好きでしょうか?
とは言うものの、実際にパチ&スロを打ってお気に入りの曲を聞くのって、なかなかハードルが高いんですよね……。サントラなどで聞くのも良いですが、やはりホールで聞くからこそ、乙なんだと思います。
なんて思っていたら、先輩編集部員からパチンコ・パチスロの音楽に特化したDJイベントが開かれていると教えられました! それもクラブではなくホールでの開催、しかも全国制覇を狙っているのだとか……!?
なんだそれ!? そんなこと可能なの!?
ということで今回は、謎だらけのDJイベントを主催している超テロメア企画株式会社様を突撃取材!
気になるイベントの実態を調査してきました!
インタビューに答えてくださったのは代表取締役の青木知加さん。小心者の編集部員、アゲアゲでイケイケなパーリーピーポーが出てきたらどうしようかと、内心ビクビクしていたんですが、穏やかな物腰の女性で安心しました。
百聞は一見にしかず。まずはDJイベント当日の写真を拝見します。
こちらは、代々木にあるホールで定期的に開催されているDJイベント。景品カウンター前にはDJブースが!
レギュラーDJまりかるさん。
この時は、偽物語などに登場する阿良々木火憐のコスプレで、DJ & 遊技をしたそうです。
――とても楽しそうですね!
そもそもこのイベントを企画したのはどういう経緯だったのでしょうか?
アニメソングばかりを流す「アニクラ」や、パチンコ・パチスロ好きのDJたちによるパチソン・スロソンに特化したイベントは何年も前からクラブで開催されていました。2年前、仕事仲間に誘われて川崎の月夢(アニソンDJバー・月あかり夢てらす)で開かれた「PS RUSH」というイベントに行った時、参加している方々の活き活きとした姿がとても印象的で、「これはクラブよりもホールでやったら面白いのでは」と思いつきました。当時、パチンコホールでクラブイベントをやっているところはまだなく、「他にはない企画をやる」という弊社のコンセプトにも当てはまったので、すぐに企画を立ち上げました。
――DJイベントで人気の曲はどんな曲ですか?
「戦国乙女」や「エヴァ」、「牙狼」の曲はよく使われています。「バジリスク」の曲も必ず誰かが流しますね。最近の台だと「ディスクアップ」の曲も人気があります。
――やはりホールで人気の機種は、楽曲も人気なのですね!
逆に設置が少なめの機種で、密かに人気の曲というのはありますか?
DJたちに聞いてみたんですが、ダンバインの「闘いの詩」が圧倒的人気でした!
――ゲッダン ゲッダン たたかいの~♪ ですね! 確かに、あれはついつい歌っちゃいますね! ちなみに、青木さんが個人的にお好きな曲は?
「花の慶次」が好きなので、角田信朗さんの曲を流してもらうとテンション上がります。
まどマギやシンフォギアの曲はイベントで何百回も聞くんですが、聞くたびにいいなと思います。
――愛知での開催レポートに「ご年輩のお客様もDJブースの近くで耳を傾けていた」とありましたが、ご年輩のお客様に人気があるのはどんな曲ですか?
やはり演歌です。人気の演歌って、ほとんどパチンコになっているんですよね。こちらのホール様は高齢のお客様が多かったので、美空ひばりさん・石川さゆりさんなどの曲を試しに流してみたところ、非常に反応が良かったので、「昭和歌謡タイム」として定番コーナー化しました。
あと、「海物語」関係では「アイマリンプロジェクト」の曲が、最近では人気です。
――アイマリンプロジェクトの曲は、よくコスプレイヤーさんが「踊ってみた」動画を公開していますよね。
ええ、パチンコを打たない方からも人気がありますね。DJイベントにアイマリンちゃんのコスプレで参加してくれる方もいます。
――セットリスト(曲目一覧)はDJさんが各自で用意するんですか?
そうですね。セットリストにはDJの個性が色濃く出ますので、過去には「ハナハナ」の曲ばかり40分間流し続けた方や、藤商事縛りをしてホラーだらけになった方もいました(笑)。
――パチンコホールはただでさえ賑やかな(騒々しい)ところが多いですが、曲はどのぐらいのボリュームでかけているんですか?
カウンター前などにブースを設営して、ブース周辺でしっかり聴けるようにスピーカーを設置します。ホール全体に向けては常設のスピーカーを使うことが多いですね。自分が打っている台の音を聴きたい方もいるはずですし、遊技中のお客様にまで聴こえるようなボリュームではかけません。台を離れた時やブースの近くに来た時に聴ければいいと考えています。トランスミッターという装置を使って、曲を周波数に乗せて飛ばし、イヤホンで聴けるようにしたこともあります。
ちなみに当イベントは、音楽を聞いて気分が高まると実際に打ちに行くお客様が多いので、イベントが盛り上がるほどブースの周辺から人がいなくなるという、シュールな特徴があります(笑)。
――では、イベントを盛り上げるためにどんな工夫をしていますか?
写真でもお見せしたように、DJは打ち手でもあります。パチンコホールでのDJイベントは、「DJ自身がどれだけのれるか」が成功に直結しているので、DJがユーザーの一人として盛り上がれるように、毎回違うイベントを投入するなど工夫をしています。
また、DJイベントを知らずに来店されたお客様に対しては、今何をやっているのか知っていただくため、リクエストをお尋ねしています。皆様、結構答えてくださいますよ。ご年輩のお客様だと、美空ひばりさんやテレサ・テンさんをリクエストされる方が多いです。
――逆に苦労していることはありますか?
物珍しさがあるので、初開催のホールでは集客効果が出やすいのですが、2回目、3回目となるとマンネリ化を防ぐために新しい要素が必要になります。もちろんDJのメンバー構成は変えますが、ファン以外の方にはイベントとしての違いがわかりませんからね。
――マンネリ化を防ぐため、例えばどんな企画を行いましたか?
休憩する間を惜しんで打つお客様が多いので、「聴きながら・打ちながら・食事もできる」ようにと、“パチスロアニ飯”と題して、シンフォギアの「お好み焼きライス」やモンハンの「こんがり肉」を再現したお食事メニューを提供しました。
あと、マグロの解体ショーをやったこともあります。
他にも、アニメが大好きなセクシー女優・佐倉絆さんとコラボして、トークタイムありの「連れ打ち企画」をやったり、アイドリッシュセブン(パチ化されていないコンテンツですが)のコスプレステージをやったりと、新しいことに次々挑戦しています。
――イベントでは、VJ映像も活用されているそうですね。
はい。最近はデジタルサイネージを設置しているホール様が増えているので、ビデオトランスミッターという装置を使って無線で各サイネージへ映像を飛ばしたこともあります。有線だと設営に時間もかかりますし、コードにつまずく恐れもありますが、無線なら手間もかからず安全です。
それから、最近は「バーチャルDJ」に大きな可能性を感じています。
【只今開催中】
アクアちゃん、お疲れ様でした☺️
DJデビューとは思えぬ選曲でした!#パチンコホールでDJ 12月感謝月間第一弾#CLUB_AQUAS vol.24https://t.co/OhFhU4ZoxK pic.twitter.com/qhXLZsbCLW— パチンコホールでDJ! (@hpdj_extelimits) 2018年12月1日
――バージョンDJ!
このキャラクターはどうやって動かしているんですか?
裏にDJがいて、モーションキャプチャーで動きを反映させています。
――なるほど! 今はVtuverを活用しているメーカーもありますし、デジタルのキャラクター展開は広がりを見せそうですね。
ところで、DJイベントに対するお客様やホールの反応はいかがでしょうか?
お客様は、まずDJブースがあること自体に興奮していらっしゃるようです。「DJイベントって、どういうものなのか想像もつかなかったけど、来てみたら楽しかった」という声を多くいただいています。「特定のDJさんのプレイ中によく当たる」といったジンクスも生まれているようです。
ホール様は集客効果に驚かれていますね。イベントに参加頂く方のほぼ全員がパチンコ・スロットのユーザーであることに加えて、それまで打ったことのない方々に来て頂けるきっかけにもなると大変好評を頂いています。
――御社では「DJイベントで全国制覇」という大きな目標を掲げていますが、なにかきっかけがあったんですか?
ある時、イベントが終わった後に、DJさんから「パチンコホールでDJをやるのが夢でした」というお礼のメッセージをいただいたのがきっかけです。全国にも同じように思っているDJさんがきっといるはず、夢を叶えるお手伝いがしたいと思ったんです。超テロメア企画の「2020アクション」とも意向が合致したので、2020年までにDJイベントで全国制覇するという目標を定めました。
今後は全国制覇に向けて、普段から遊技されている一般ユーザー様が企画提供者になれるようなイベントを実現したいと考えています。DJイベントに限らず、「勝ち負け以上の楽しさ」「まさかホールで〇〇!?という驚き」を提供していきたいですね。
――「2020アクション」について、他にはどんな動きがありますか?
パチンコ・パチスロって長時間打っていると体が痛くなってきますよね。私自身も肩コリで悩んでいたんですが、物事を楽しむには元気な体が必要です。そこで、「コリストップ」という商品を開発しました。全身のコリに対応した使い捨て医療機器です。
ホールでモニタリングをしたところ、「半信半疑だったけど本当に効いた!」とか、「これでもっと打てる!」といった喜びの声をいただきました。お土産に一つ差し上げますのでどうぞ試してみてください。
※編集部員、実際にこれを貼ってホールで打ってみましたが、確かに背中が軽くなり、翌日に疲れが残りませんでした!
――次回は2月9日(土)にDJイベントがあるそうですね。
レギュラーのベテランDJと初参加のDJ、両方を見られるイベントになります。一般的なクラブだとDJブースは一段高いところにありますが、ホールでのDJイベントはブースが非常に近く、DJの手元も見えるので、そういった意味でも貴重なイベントだと思います。
――本日はありがとうございました!
「パチンコホールでDJイベント!?」という、最初に感じた驚きこそが、超テロメア企画様の意図するものだったんですね! ホールはもちろん台を遊技する場なのですが、遊技以外の楽しみを創出していくことが遊技人口の回復に繋がるんじゃないかと思いました。
あと、単純に楽しそう。機会があったら是非、実際に参加してみたいです!
P-Summa編集部