【取材】「パチンコホールでDJ in 東京代々木」に潜入してみた

2019/02/25

特集

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    最近の好きなパチソンはシンフォギアの「Synchrogazer」、殿堂入りはダンバインの「闘いの詩」とエヴァの「魂のルフラン」って感じのP-Summa編集部員です。以前に、パチンコ・パチスロの音楽に特化したDJイベントを主催している超テロメア企画株式会社を取材させて頂きましたが、そのイベントが都内某ホールで開催されるという情報をキャッチ!
    クラブやDJなどのオシャレ属性高めの催しには、まるで縁が無かった私ですが、湧き出る興味を抑えきれなかったので、この機会に潜入を決意!
    DJ=スクラッチという曖昧な知識しかないまま、取材を申し込んでみました!

    「パチンコホールでDJ」初体験!

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    イベントは2月9日(土)に行われました。天候に詳しい方はすでにお気付きだとは思いますが、その日はまさかの雪! それでも、行ってみたいという衝動に駆り立てられるまま、都内某ホールに向かった編集部員。

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    お店に入ると、入口のすぐ近くにDJブースを発見! 話には聞いておりましたが、本当にお客さんと近い距離にあるんですね。スクラッチ用の機材も、もちろんあります!

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    時間になって、いよいよイベントがスタートです! いきなり音楽から始まるわけではなく、まずはマイクパフォーマンス(開催の挨拶)から。この日のトップバッターは、常連DJのもぐさん。映画も始まったということで、シティーハンターのエンディングテーマ「Still love her」がホールに流れ始めます。

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    DJイベントといえば、いきなり激しい音楽から始まり、参加者が踊りまくるというイメージ(偏見!?)が私にはありましたが、この日はまず、しっとりとしたミディアムナンバーがホールを包みます。
    その音量ですが、まさしくちょうどいい! ブースの近くではしっかりと聞こえ、店内のほかの場所では程よく聞こえます。
    では、遊技中はどうなるのか?
    実際に『CRF戦姫絶唱シンフォギアLIGHT ver.』を打ったところ、通常時は認識できるくらいのほのかな音量で聞こえ、アツいリーチや大当たりで筐体からの音が激しくなると、ほとんど聞こえなくなる良い塩梅!

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    かけられる曲によって、音量の違いは多少あるものの、どれも遊技を妨げるものではございませんでした。
    お客さんの反応も様々で、DJが流す音楽のリズムに合わせてストップボタンを押すスロッターや、軽く縦ノリをしながらハンドルを握るパチンカーも!
    知っている曲が流れた途端に反応するお客さんも多く、その日の客層でリアクションが良かったのは「Get Wild」と「ペガサス幻想」でした(P-Summa編集部員調べ)。

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    ノリが良い曲が流れると、DJブースの前で踊り出すお客さんも! え、私も踊ったほうがいいのかしら!? はるか昔に運動会でフォークダンスを踊って以来、ダンス経験は無いですけど。
    しかし、よくよく聞いてみると、こちらの方々は常連さんで、さすがにイキナリ踊り出す方は稀有とのこと。

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    それにしても、曲と曲がスムーズに繋がっていきます。「あれ? いつの間に変わったの!?」と思うくらい。曲を切り替える際には、華麗な手さばきでスクラッチしたり、ツマミをいじったりしているんで、多分それが関係しているのでしょう!

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    このイベントは50分毎にDJさんが交代するのですが、その切り替えも非常にスムーズ! 司会のお姉さんとDJさんがトークしている間に、スタンバイが完了してしまいます。

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    ちなみに、DJの方は店内で遊技していることも多く、自分の番になったら上記画像の札を使用。これは、「DJ休憩札」と言われており、当イベントのちょっとした名物なのだとか。

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    流れている曲は、パチソンという縛りがあるものの、とてもバリエーション豊か! 一般的なJ-POPや歌謡曲が流れることもありますが、それらもすべてパチンコ化されたもの。「そういえば、こんな台あったな~」とか、「このアーティストもパチ化されていたの!?」なんて思うことも。
    曲ごとにスクリーンの映像も切り替わり、映し出されるのはパチ&スロのPVがほとんど。曲をきっかけに気になった台の情報をすぐに確認できるのも嬉しい仕様です。

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    DJごとにセットリストにも特徴があり、たとえば花の慶次~戦国BASARA~戦国乙女といった感じで、戦国つながりで曲が流れることも! ちなみに上記画像は、この日唯一の女性DJ もぐたんさん。

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    DJの方々の華麗な指さばきは、見ていて惚れ惚れしますね! 近い距離でプレイを鑑賞できるので、思わず見入ってしまいました。しかし、まぁなんというか……指がキレイな女性って魅力的だと思います!! ちなみに私は、切った爪を小瓶に入れて保存する趣味はございません。

    という感じで、次々とDJが入れ替わってイベントが進んでいくわけです。初めてのDJイベントということで、新鮮な気持ちで楽しめましたが、初めてだからこそ、色々と疑問も湧くわけです。
    そこで、当イベントに出演されたDJのもぐさんと、司会をされたじゅりさんに色々インタビューをさせて頂きました!

    DJもぐさんにインタビュー

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    ――初めてDJイベントに参加させて頂きました! 皆さん、華麗な指さばきで、曲の音量や繋ぎも心地よかったです! 初歩的な質問で恐縮なのですが、スクラッチとかツマミの操作は何のためにしているんですか?

    あのツマミはそれぞれ、高域(HIGH)、中域(MID)、低域(LOW)に対応していて、たとえば低いベース音だけを消したい場合は、低域のツマミを操作します。今流している曲と次の曲とでは、リズムが違う場合がほとんどなので、よりスムーズに移行するために、リズムの核となっているベース音を消すわけです。スクラッチは、音楽がこすれる音を使ってリズムを生み出し、次の曲に繋げるためのものです。ほかにも色々とできることやテクニックはあるのですが、ここでは音と音がぶつかって聞きにくくならないように意識して、プレイしています。

    ――なるほど! 曲と曲の繋ぎに違和感がなかったのは、そんな操作をしているからなんですね! ちなみに、流れている曲に合わせてスクリーンの映像も変化しますが、あの映像もDJさんが選んでいるんですか?

    あの映像はVJ(ビジュアルジョッキー)の方のセレクトです。流している映像は、その曲に関わりのあるものですが、最近では機種ごとのPVが増えていますね。最初はほかの映像も流していたのですが、PVのほうがお客様の反応も良くて、「こんな台もあったんだ」というリアクションも見かけます。そのため、VJはパチンコのことを分かってくださっている方にお願いしています。

    ――たしかに、PVを見て初めて知る機種もありました(笑)。DJの方もパチンコに詳しい必要があると思うのですが、今注目している台とかはありますか?

    リリース予定の台で言ったら、パチスロの「リゼロ」ですね。新しいコンテンツが出る度に、曲をかけようと思います(笑)。現行機で言ったら、「シンフォギア」がお気に入りですね。

    ――シンフォギアも盛り上がる曲が多いですからね。ほかに好きな曲はありますか?

    シンフォギアも好きですが、一番好きなのは「乙女フェスティバル」です。ただ、今まで一番打ち込んだ機種は、パチソンとは関係ない『ミサイル7-7-6D』ですね。パチ歴は長くて、1.5号機の頃から打っています。昔から勝ち負けよりも、どれだけ楽しんだかを基準で打っているので、このイベントも出玉とは関係ない部分で、お客様に楽しんでもらいたいという気持ちで行っています。楽しめる要素は多ければ多いほうが良いですからね。

    司会のじゅりさんにインタビュー

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    今回のイベントでは司会をされていたじゅりさんですが、DJとして参加することも!

    ――イベントに参加させて頂いて、DJさんごとにチョイスする曲に特徴があると感じたのですが、じゅりさんはどのような基準で選曲されていますか?

    私は基本的にセットリストを組まずに、お客様のリアクションを見つつ、その場で次の曲を考えます。客層と曲の年代を合わせたり、雰囲気を察してジャンルを変えたり。「この曲で盛り上がったなら、この曲も好きでしょ? 」 という感じで、臨機応変に対応しています。でも、最初に流す曲だけはある程度決まっていて、いきなり激しい曲をかけずに、心臓の鼓動と同じくらいのBPM(テンポの単位)で徐々に盛り上がれるように意識しています。

    ――アドリブで流す曲を決めているんですね! スクラッチとかしながら、お客さんの反応を見極めるなんて、凄いスキルだと思います! では、好きなパチソンはなんですか?

    いっぱいあります、勝てた台の曲は好きになっちゃうんで(笑)。一番好きなのは、ギルクラの「The everlasting Guilty Crown」で、スロもかなり打ち込んでいます。最近では、ファフナーの「Shangri-La」と「蒼穹」、被弾のアリアの「Scarlet Ballet」ですね。
    でも、好きなパチソン=たくさんかける曲ってわけでもなくて、ゆったりとしたテンポの曲をよくかけます。GATEの「ぷりずむコミュニケート」とかアルペジオの「ブルー・フィールド」とか!

    ――好きな曲とは別に、よくかける曲もあるんですね。

    消されたルパンで使われた島谷ひとみさんバージョンの「ルパン三世のテーマ」もよくかけますね。そこから、アーティストつながりで犬夜叉の「ANGELUS」をドッキングさせたり、同じメーカーの機種の曲を繋げたり、曲と曲のつながりは大切にしています。

    ――もぐさん、じゅりさん、本日はありがとうございました!!

     

    パチンコホールでDJイベントって、どんなんだろう? という疑問から始まったこの取材。実際に参加して感じたことは、自分のスタンスごとに色々な楽しみ方ができるということ。遊技のお供に曲を聞くもよし、ブース前でノリノリになるのもよし、映像を眺めながら各台に想いを馳せるもよし。パチンコホールの新たな楽しみ方を感じさせてくれるようなイベントでした!
    ちなみに、東京代々木での次回開催は4月13日(土)のようです! 関西(兵庫西宮)でも3月16日(土)に開催されるとか! 興味のある方は是非一度体験されてみてはいかがでしょう?

    P-Summa編集部員

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