【取材】目押し日本一のスタッフが決定! P法人対抗「超ディスクアップ選手権」開催までの道のりを聞いてみた

2021/09/23

特集

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    この夏に行われた第1回パチンコ法人対抗「超ディスクアップ選手権」の動画、皆さんはもうご覧になりましたでしょうか。競技専用機「超ディスクアップ」を用いた業界初の7法人対抗戦は、今も「マルハンチャンネル」で視聴することができます。

    普段はライバル関係にあるパチンコ店同士、コラボ企画などは実現が難しそうですが……いったい何がどうなって開催する運びになったのか? そして、熱戦の舞台裏では何が起こっていたのか? 気になったP-Summa編集部は、運営元であるマルハン東日本カンパニーに取材を打診したところ、快くOKをいただきました! 営業推進部部長の金丸さんにオンラインで話を伺います!

    パチンコ法人対抗「超ディスクアップ選手権」開催までの経緯とは?


    ――本日はよろしくお願いします。早速ですが、超ディスクアップ選手権は何がきっかけで企画がスタートしたんでしょうか?

    発端はサミー様との打ち合わせ……というか雑談でした。今年の秋から冬にかけて「ディスクアップ2」が販売予定なのと、第2回「超ディスクアッパー選手権」の開催を検討していることから、サミー様としては「もう一度ディスクアップを盛り上げたい」と。それを受けて、「マルハンチャンネルにて、法人対抗の超ディスクアップ選手権を開くのはいかがですか」と、こちらから提案した感じですね。

    ――その話が出たのはいつ頃ですか?

    今年の3月頃だったと思います。

    ――春に話が出て夏に開催というのは、だいぶスピード感がありましたね!

    雑談みたいなところから話が出る時って、「また今度」にすると結局流れてしまうんですよ。特に今はコロナ禍ですから、いったん先送りにしたら、うやむやになってしまったはずです。

    ――超ディスクアッパー選手権はサミーさんが主体ですが、本大会はマルハンさんが主体なんですよね。その理由とは?

    サミー様はメーカーですから、どこのホールに声をかけるか……という塩梅が難しいんです。あまり手広くやるのは今の状況に合っていませんし、予算もかかり過ぎます。そこで、サミー様には「全面協力」という形を取っていただき、もともとPB機の共同購買でご縁がある法人様を中心に、マルハンからお声がけさせていただきました。

    ――共同購買のご縁だったんですね。

    ええ、「なんであの法人選んだの?」ってけっこう聞かれましたけど、そういうことなんです。確か4月の頭だったと思いますが、共同購入グループのweb会議に飛び入りで参加させていただいて……「法人対抗の超ディスクアップ選手権をやりませんか? 」という話をしました。

    ――飛び入り……すごい行動力ですね! 反応はいかがでしたか?

    まちまちでしたね。担当者レベルで「OK、やりましょう!」ってところもあれば、「一度持ち帰って取締役会にかけないと……」っていうところもありました。普段はライバルとして営業しているわけですから、マルハンの持ち込み企画となると、慎重になりますよね。

    ――でも、最終的にはご参加いただけたわけですね。

    参加しやすいようにルールを整えておいたんです。各社YouTubeチャンネルをお持ちの時代ですから、マルハンチャンネルの独占にはせず、「予選の模様は各社自由に配信して良い」、さらに「決勝の動画は元データを共有するので自由に編集・配信して良い」と、フレキシブルな形を取りました。

    決勝戦に至るまでの苦労と発見


    ――開催までの道のりで苦労したことはありますか?

    どの法人様も前のめりにやってくださって、非常に順調に進んでいたんですが……決勝戦のわずか3日前に緊急事態宣言が出てしまい……。

    ――あ……。

    元々コロナ対策は万全を期していましたが、さらに一層気を遣うことになりましたね。サミー様や他の法人様もいらっしゃる中で、万が一にもクラスター感染なんて絶対に起こせませんから。

    ――マルハンさんは「東日本カンパニー」と「北日本カンパニー」で予選が行われていましたが、北日本は緊急事態宣言で辞退となってしまいましたよね。オンラインで繋ぐのは難しかったんでしょうか?

    宣言が出たのが直前過ぎてさすがに無理でしたね……。

    ――そうでしたか……では、逆に楽しかったことは?

    ホール法人同士の接点ってありそうで意外となくて、今回一緒に企画をやる中で、各社の社風が垣間見えたのが面白かったです。たとえば服装ですね。決勝は変なズレがないようにある程度揃えさせていただきましたが、予選は自由なので、ピーアーク様がラフなTシャツでやっている一方、ガーデン様は全員スーツを着て「仕事!」って感じでやってて、それぞれの味が出ていました。ダイナム様は予選に賞金をつけていましたね。

    他の法人様の気合いが本当に凄くて、マルハンとしては内部の参加熱にちょっと課題を感じてしまったぐらいです。それと、選手と一緒に来ていた広報部の方々と情報交換ができたのも良かったですね。コロナ禍なので最小限の交流にはなってしまいましたが……。

    代表選手の選抜方法


     
    ――選手の選抜や練習はどのようにされていたのでしょうか?

    上手な人たちで競わないと盛り上がらないので、各社に「腕に覚えのある人を送り出してきてください」とお願いしました。弊社の場合、代表の選抜や序盤の練習は超ディスクアップのシミュレーターアプリを使いましたね。ですが、アプリと実機だと手応えは当然違うので、代表決定後はサミー様から「超ディスクアップ」本体を各法人に一機ずつお借りして練習していました。
     


    ――参加にあたり、代表選手にお願いしていたことはありますか?

    「顔出しOKであること」を条件とさせていただきました。ただ、「実名」は条件としていなかったので、ニックネームで参加されている方もいらっしゃいましたね。

    ――顔出しOKの店員さんと言えば、最近アイドル店員が流行っていますよね。「アイドル店員部門」みたいな案はなかったのでしょうか。

    う~ん、考えはしたんですけど……視聴される方々の目が肥えているはずなので、顔がかわいくても目押しのできない子が来たら滅茶苦茶に叩かれるだろうな……と。

    ――確かに……特にディスクアップのファンなら、技術を見たいでしょうしね。

    コロナ禍でなければ、アイドル店員さんに応援団として来てもらう手はあったかもしれませんね。
     


    ――今回は各法人のキャラクターが応援に来てましたもんね。それはそれで面白かったです! ほかに大会をより面白くするために工夫したことはありますか?

    業界初の法人対抗っていう触れ込みではあったんですけど、すでに多くのファンを抱えているライターさんや演者さんとは格が違って、こちらは言うなれば素人です。ただの素人が打っているのを素人が解説しても面白くないでしょうから、司会進行をこりゃめでてーなの伊藤こう大さん、ゲストをチェリ男さんとヒラヤマンさんにお願いして、面白く観られるような要素を作りました。
     


    ――素人とはおっしゃいますが、結構皆さん喋り慣れている感じでしたよね?

    そこはやはりエンタメ系の業種といいますか、普段からお客様とコミュニケーションを取っていますからね。舌が回る方は多いと思います。

    ――ナレーションや代表選手の異名もエンタメ系だったので、見ていて楽しかったです。個人戦と団体戦に分けて競い合ったのも面白くするための工夫ですか?

    そうです。個人戦だけでも良かったのですが、せっかくの法人対抗なので、団体戦も行いました。不調なチームメイトをエースが助けるとか、チームの声援を受けて実力以上の力が発揮されるとか、そんなドラマチックな展開が生まれれば良いな、と。あと、団体戦の代表選手には、女性スタッフを1名入れるようお願いしましたね。最近は女性スロッターの活躍も目覚ましいですし、見た目も華やかになると思いましたので。

    第2回の開催予定は? 今後の展望を聞いてみた

    ――本大会の反響はいかがでしたか?

    ライターさん・演者さんが出ているマルハンチャンネルの他の動画が20万とか30万再生いくのに対して、決勝は個人・団体共に3万もいっていないんですが、この数字は想定内です。反省点としては、「液晶無しの機種を素人が打っているところを延々流しても面白くないだろう……」と踏んでいたんですけど、コメントで「もっと画面を映してほしい」という声もあって、そこはちょっと我々の認識不足でした。

    ――超ディスクアップを打てるところがまだ少ないというのもありそうですね。

    他に開催して良かったと思ったのは、垣根を超えたコラボのきっかけが生まれたことですね。ホールとメーカー、あるいはホール同士が連携して何かをやることってまだまだ珍しいので、大会のあと「第2回はぜひうちも呼んでほしい」とか「うちとも何かコラボできないですかね」みたいなお声をいただきました。

    ――「第2回」はあるんでしょうか?

    元々は単発の予定だったんですが、なんか流れの中で「第1回」って言ってしまったんです(笑)。でも今回でノウハウは蓄積されましたし、「目押しの上手い店長がいる店」は愛着を持っていただけると思うので、第2回をやってもいいと思っています。現役の店長より上手い人が本社に多くいたのはちょっと意外でしたけどね。

    ――隠れた名人が発見されたわけですね。

    一般参加の第1回超ディスクアッパー選手権は「ホール法人関係者NG」だったんですが、今度の第2回ではOKになるそうです。法人対抗戦に出た方がそちらにも推薦選手として出るかもしれません。

    ――それは熱いですね! ユーザーの頂点と店員の頂点、どちらが上手いのかは気になります。

    実は、参加された法人様からは「マルハンさんから声をかけられるなんて」とびっくりされることが多かったんですけど、オープンマインドなつもりだったので逆にこちらが驚いたりして……ともあれ、これでひとつ交流の実績がつくれました。垣根をとっぱらった企画が他にもあれば前のめりでやっていきたいですね。

    ――他機種での対抗戦とか、やれることは色々ありそうですしね。今後どんな企画が飛び出すか楽しみにしています。本日はありがとうございました!

     

    何かとギスギスすることも多い今の世の中、ライバルの法人同士がひとつの機種を通じて交流している姿は大いに和むものがありました。見どころいっぱいの「超ディスクアップ選手権」、大会の結果がどうなったのか、まだ視聴されていない方は是非ご覧ください!

    P-Summa編集部

     
    個人戦決勝

     
    団体戦決勝

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