【取材】スロット増台! 北海道のスロットバー「REG」がリニューアル

2024/10/03

特集

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    北の大地、北海道札幌のスロットバーがリニューアル! 多くの有名ライターも訪れる人気店「Slot BAR REG」が2024年8月から新たに生まれ変わりました。保管台数はなんと、スロゲーセンを含めても全国トップクラスであろう約300台! どうやってそんなに大量の台を集めたのか? そして、スロットバーに通う方はどんな機種を好んで打つのかが気になったP-Summa編集部員。Slot BAR REGのオープンやリニューアルの経緯を含め、オーナーの加藤さんにお話を伺いました。

    北海道札幌のスロットバー「REG」誕生秘話


    ――本日はよろしくお願いします。まず、「Slot BAR REG」誕生の経緯をお聞かせください。

    私は元々、同じビルにあったスロットバーで働いていました。そこのオーナーと私は20歳ぐらい年が離れていて、客層がオーナーに近い層と私に近い層とで分かれてきたんですね。そのような状況のなか、私が「2号店は出さないんですか?」と聞いてみたら、「余裕なくて出せないから自分でやってみたら」と言われて、「じゃあやってみよう」と。残念ながら以前働いていたお店は閉業してしまったんですが、おかげさまでうちはコロナ禍を越えて続いています。今年で7年目になりますね。

    ――自分の店を持とうと決めた時点で、実機は何台ぐらいお持ちだったんですか?

    その時点では0台です。

    ――てっきりコレクションがあるものかと……!

    「お店やるならあげるよ」と、まずは知り合いから10台ぐらい貰いました。設置スペースが1台分ぐらいしかないので、最初は特に増やすつもりはなかったんですけど、お客様のリクエストで集めていくうちに、なんやかんやで300台ぐらいになっていました。その過程で販売会社さんとか、いろんな繋がりもできましたね。

    ――保管台が300台もあるのにお店に置けるのが1台だけでは、ちょっともったいない感じがしますね。

    そうなんですよ。1台だと1名しか打てないのも歯痒く思っていました。もっと設置台数を増やしたいな……というのが、今回のリニューアルの発端です。リニューアルを機にゲームセンターとしての(5号)営業許可を取って、9台置けるようにしました。

    ――一気に増えましたね!

    ですが、ゲームセンターとなると、今度は深夜営業ができないんですね。そこで、「Slot BAR REG」と「ばー れぐ」の2店舗に分けて、れぐでは今まで通りの1台設置・深夜営業としています。ちなみに、カラオケしたいというお客様も結構いらっしゃったので、れぐにはカラオケも導入したんですよ。
     

    4号機、5号機、スマスロも打てるスロットバー! 台の集め方と人気機種は?


    ――台集めの話に戻るのですが、最初の10台ぐらいから、どのようにして300台まで増やしたんですか?

    中古台の販売会社さんからの購入がメインですが、ネットオークションで落としたり、個人から安く売ってもらったり譲ってもらったものもかなりあります。コロナ前は今より中古台の価格が安かったんですよ。今となっては結構なお値段のものを無料で譲り受けたこともありました。

    ――台はどのような基準で選んでいますか?

    最初は自分の好みで集めていました。個人的にオリンピアの「アイスストーリー」(4号機)が大好きで、値段は高かったんですけど思い切って買ったんです。ところが、店に置いても全然動かない(笑)。反応が悪かったのですぐ外してしまいました。それからはお客様の打ちたい台を聞いたり、現役で人気のある台が安くなるのを待ったりしています。

    ――REGのお客さんは何歳ぐらいの方が多いですか?

    40代が中心ですね。4号機の「大花火」が特に人気です。

    ――稼働ランキングベスト3を挙げるとしたら?

    1位はやはり「大花火」です。リクエストが多いので、大花火だけは入れ替えずにずっと置くことにしました。2位は5号機「初代まどマギ」ですかね。30代ぐらいの方が好んで打たれます。3位は……難しいですね。バラバラと、本当にいろんなリクエストがありますので。今日は5号機の「織田信奈」を置いてほしいと言われました。

    ――スロットバーの人気機種って、なにか傾向みたいなものはあるんでしょうか?

    ホールさんも同じ悩みを抱えてると思うんですけど、何が動くかってわからないんですよね(笑)。ちょっと前に6号機の「バジ絆2」を入れてみたんですけど全然動きません。6.5号機の「カバネリ」は気軽に打たれる方もいて、比較的動いてるかな……。あと、今の若い方は液晶無しの台をあまり打たれないですね。

    ――今後欲しい台はありますか?

    現役機種で勢いがあるのはSANKYOさんの台ですよね。「ヴヴヴ」とか「からサー」とか。中古機価格が安くなったら検討するかもしれません。個人的には荒い台ってあんまり好きじゃないんですけど(笑)、自分の好みは極力出さないようにしようと思っています。

    ――スマスロも置けるんですか?

    はい、「鏡」を買った時に専用ユニットも買いました。好きな設定で打てる鏡って、結構面白いですよ。
     

    300台の保管台の管理方法


    ――お客さんからのリクエストを受けて、設置台を入れ替えるんですよね。300台もの保管台はどこに置いてるんですか?

    知り合いの不動産屋さんに使ってない車庫を借りて、3ヶ所ぐらいに分けて置いています。札幌市内ではあるんですけど、遠い車庫は車で30分ぐらいかかりますね。

    ――じゃあ、どの車庫に何を置いてあるか、正確に管理しないといけませんね。

    はい、間違えると悲劇です(笑)。車庫に行って車に乗せて、お店に着いたら台車に乗せて、エレベーターでガラガラと運んできて、設置しています。

    ――かなりの重労働ですね……。

    設置台数が増えたから以前より大変になりました。特に最近の台って、かなり重い台が多いんですよ。

    ――それだけ大変な思いをして、もしすっぽかされたらやり切れませんね。

    そうですね。いろいろと考えた結果、大変心苦しいのですが、初見の方のリクエストはお断りしています。あと、リクエストはお越しになる一週間前ぐらいにご連絡くださいとお願いしていますね。

    ――ところで、スタッフさんたちのSNSを拝見したのですが、皆さんお若いですね。

    5人のスタッフがいて、うち4人が20代です。

    ――意図して若い人を集めたんですか?

    いえ、うちは求人を出したことがないんですよ。常連さんに「うちで働いてみる?」と声をかけて集めていったら、自然とこうなりました。

    ――ジェネレーションギャップのようなものは……?

    感じますね。自分がいま56歳ですから。独立した時と同じような状況がいつの間にか起きてるんだなあ……と。最近の若い方は、期待値とか天井とか「稼ぐ」話が中心になってて、温度差は感じるんですけど、自分の意見を押し付けるのは好ましくないので黙って見守ってます(笑)。私は同世代のお客様が来た時に懐かし話をする担当になってますね。

    リニューアル後の反響


    ――リニューアル後の反響はいかがですか?

    お客様は「こういう雰囲気が良い」と言ってくださっていますし、新規のお客様も来てくださるようになりました。もともとボックス席があったところに棚を作って台を置いたので、大人数を迎えるとなると店としては少し使いづらいところもあるんですが、お客様は楽しんでくれていると思います。

    ――北海道にはレトロ台を打てるところがほとんどないですよね。設置台数が増えて、レトロ台ファンの方はかなり喜んでいるのではないでしょうか。

    ありがたいことに、本州からわざわざ来てくださる方や、北海道旅行のついでに寄ってくださる方もいらっしゃいます。

    ――そういえば、「ジャグオフ」ってイベントも開催されていますね。
     


    以前から月イチぐらいでやっています。北電子の代理店の方と仲が良くて、グッズとか送っていただいているんですよ。

    ――台選びもそうですけど、自分の趣味よりお客さんに喜ばれることを考えているんですね。

    はい。個人的には、昔の台を懐かしんでいただけるとありがたいんですけど、どんどん時代は変わっていくものですからね。その時その時のお客様が楽しんでいただければ良いかなと思っています。

    ――今後もご盛況をお祈りしています。本日はありがとうございました!

     

    スロットの設置台数が増えた「Slot BAR REG」と深夜まで歌って飲める「ばー れぐ」に分離して、楽しみが広がった北海道の名店。昔を懐かしみたい人も若い人も、幅広い世代が素敵な時間を過ごせそうですね!

    P-Summa編集部

     
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