【取材】まるで家スロ! レトロ台やスマスロが打てるスロットバー「NEO」

2025/03/16

特集

  • slotbarneo00
    富山県初のスロットバー「NEO」(ネオ)をご存知でしょうか? お酒を飲みながら(!)台移動自由で打ち放題という夢のようなシステムのお店です。お店のSNSアカウントを見ていると非常に楽しそうな様子が伝わってきたので、思い切って取材をお願いしてみたところ、快く引き受けてくださいました! スロットバーNEOのオーナーと店長のヒビーシュさんに、オープンまでの経緯や人気機種などをお聞きします。

    富山県富山市のスロットバー「NEO」誕生秘話


    ――本日はよろしくお願いします。早速ですが、スロットバーをつくろうと思ったきっかけをお聞かせください。

    オーナー(以下、オ)「昔、4号機の北斗が流行りましたよね。あの時、研究用に実機を1台買ったんです」

    ――研究用ですか!?

    オ「自宅で打って、オカルトや設定ごとの挙動などを調べていたんですが、いつの間にか少しずつ台が増えて、それ目当てで友達も遊びに来るようになり、また欲しい台が増えて……と」

    ――ループに入ったんですね。

    オ「自宅にスロット専用部屋をつくっていたのですが、やがてそこもいっぱいになり、最終的には玄関にまではみ出していました」

    ――メーカーやホールに勤めていたわけではないんですよね。台のメンテナンスはどうしてるんですか?

    オ「自動車の修理業をやっていて、手先の器用さには自信があったんです。綺麗に修理することにも喜びを感じていましたね。それで、台が増え過ぎていよいよ収拾がつかなくなり、じゃあいっそのこと店を出そうということになりました。4~5年前のことです」

    ――では、オープンまでの道のりで苦労したことはありますか?

    オ「営業許可を取るのに苦労しました。富山県ではスロットバーの前例がないということで、説明のために警察署には10回以上通ったと思います」

    ――どこのスロゲーセン・スロットバーも、許可取りには苦労されていますね。

    オ「地域によって色々あるみたいですね。うちは実物のメダルを使う形で許可が取れたんですが、循環式じゃないとダメな地域もあるとか……」

    ――ちなみに、オーナーとヒビーシュさんはどういうご関係なんですか?

    オ「もともとはスロット仲間です」

    ヒビーシュ(以下、ヒ)「最初は別の方が店長で、僕はバイトとして入っていたんですけど……」

    オ「ある日突然、『昼の仕事やめてきました』って(笑)」

    ヒ「そんな感じで始まり、お酒のつくり方とかも勉強して、今は店長としてやらせてもらっています」

    ――なんか、めっちゃ仲良いですね!

    オ「昨日もホールで連れ打ちしましたからね。私はスマスロのかぐや様を打って……」

    ヒ「僕はラッキートリガーの蒼天を打ちました」

    ――お二人とも荒い台を……!(笑)

    オ「我々荒いの大好きですからね(笑)」

    所有台数300台! スロットバーNEOの人気機種とは?

    slotbarneo01
    ――お店のスロットって、保管台も含めると何台くらいあるんですか?

    オ「300台ぐらいですかね」

    ――すごい……! スロゲーセンにも匹敵する所有台数ですね!

    オ「店頭でお客さんが打てるのが17台で、在庫や飾りとして店内に40台ぐらいあり、残りは倉庫を借りて保管しています。事前にXのDMでリクエストをいただければ入れ替えるという形ですね」

    ――台はどうやって集めたんですか?

    オ「主にネットオークションとかフリマサイトです。レア台を持っているという話を聞いてダメ元で声をかけてみたり、県外まで引き取りに行ったりしたこともありました」

    ――特に思い入れのある台はなんですか?

    オ「台を集めながら、当然打ちもするんですけど、4号機サラ金で万枚出したのを記念してサラ金を買いました(笑)」

    ――それは思い出深い!(笑)

    ヒ「実は僕も自宅に10台以上持っていて、その中で思い入れがあるのは5号機の閃乱カグラですね。延長営業の日に打ったらたまたま7000枚出て……」

    ――やはり出玉がガツンと出ると記憶に残るものなんですね。では、どのような基準で台を集めていますか?

    オ「私たちが好きな台っていうのと、お客さんからのリクエストですね」

    ヒ「お店でスロットの話をして盛り上がると、好きな台も教えてくれるので、中古価格と相談して検討しています。1月に入れたスマスロのヴヴヴもお客さんからのリクエストで、以前は高かったんですけど、最近は安くなってきたので購入できました」

    ――NEOではどんな台が人気ですか?

    オ「お客さんの層がかなり広くて、特にこれっていうのはないんですけど……」

    ヒ「比較的人気があるのは萌えスロでしょうか」

    オ「初代まどマギが一番人気かもしれないですね、設置17台の中にずっといます。他にロングランでいうと、ハーデス・凱旋あたりの5号機が人気ですね」

    ――スマスロはいかがでしょうか。

    ヒ「ぼちぼちといったところです。やはり、ホールに設置されていない台を打ちに来る方が多いですね。でも、滅多に打てないスマスロの設定6を目当てに来てくれる方もいます」

    ――スマスロは何台くらいお持ちですか?
     


    ヒ「ヴヴヴの他に、シンフォギア・マクロス・鏡があります。あと、まだ100万円ぐらいするので手が出ないんですが、オーナーはスマスロのからくりサーカスをめっちゃ欲しがってますね(笑)」

    オ「SANKYOは筐体の形も好きなんですよ(笑)」

    ヒ「からくりの他にも、今後は現役で稼働しているスマスロを手に入れて、設定6で遊べる店にしていきたいです」

    ――4号機時代から今にかけて筋金入りの打ち手とお見受けしましたが、3号機の台もいくつか集められたんですね。

    オ「ホールで打ったことはないんですけど、雑誌とか動画で『〇〇打法』とかがあったっていうのを知ると欲しくなるんですよね。これはお客さんからのリクエストではなく、完全に私の趣味です(笑)。最近は『マジカルベンハー』を買いました」

    ――ちなみに、スロットバーNEOはTikTokに力を入れてますよね。ホールやスロゲーセンを含めても活用しているお店は少ない印象ですが、宣伝・交流ツールとして効果的ですか?

    @slotersbar.neo スマスロマクロス超時空VAJRUSH‼️ #富山 #スロット #スロットバー #スロットバーネオ #スマスロ #スマスロマクロス4 #マクロス #SANKYO #超時空vajrush ♬ オリジナル楽曲 – slotersBAR NEO


     
    ヒ「めちゃくちゃ効果的だと思います。SNSは最初、Xだけだったんですが、もっと広くお店を知ってもらおうとTikTokとInstagramを始めたら、常連さんがかなり増えました」

    ――はっきりと成果が出ていますね!

    ヒ「北陸でレトロ台が打てるお店って珍しいみたいで、新潟や石川の方から来てくれる方もいらっしゃいます」

    ――SNSでアップする動画って、何か撮影のコツとかはあるんですか?

    ヒ「それはもうこちらが教えてもらいたいくらいなんですけど……(笑)。一応、Xでは『お客さんが出した画面』を撮らせてもらって、TikTokでは『台全体を映した動画』っていうすみ分けでやっています」
     

     

    4号機「初代北斗」や5号機「バジ絆」の出玉大会も開催! スロットバーNEOのこだわりを聞いてみた


    ――超出玉大会や一日店長イベントなど、さまざまな催しをされていますが、反響はいかがでしたか?

    オ「バジ絆(5号機)の出玉大会が一番盛り上がりますね。うちは絆だけで10台持っています(笑)」

    ――うわ、めっちゃ楽しそう!

    オ「北斗の拳(4号機)も12台あるので、北斗だけの出玉大会もかなり盛り上がりました。その次が凱旋・ハーデスの大会って感じですかね」

    ――同じ台で競うのは熱くなれますね。

    オ「普通に営業しているだけじゃ味気ないので、お客さんに来てもらうにはどうしたらいいか、話し合って色々とやっています」

    ――熱いイベントも開催されているスロットバーNEOですが、お店のコンセプトってあるんですか?

    オ「ずばり“家スロ”ですね。友達同士で飲みながら吸いながら、わいわい打って遊ぶっていう……。あ、うちは店内で紙タバコも吸えます」

    ヒ「お酒が入ると、知らないお客さん同士でも盛り上がれるんですよね。誰かがフリーズ引くとみんなでわーっとなったり…‥」

    ――あ、細かい話なんですが、打つ時に自分の飲み物はどうすればいいのでしょうか?

    ヒ「台と台の間にグラスを置けるスペースがあるんです」

    ――流石の配慮! 最後に、今後の展望や検討しているイベントなどをお聞かせください。

    オ「ホールさんがやっていることをNEOでもやってみたいなと思っています。すでに一日店長は何度かやっていますが、来店系のイベントは増やしていきたいですね。お客さんにはとにかく、わいわい楽しく打ってもらえれば……と」

    ヒ「それが一番です。楽しく飲んで、楽しく打ってほしいですね」

    ――これからも楽しい家スロ的空間をつくっていってください。本日はありがとうございました!

     

    オーナーとヒビーシュさんは本当に仲が良く、スロットの話をするのが楽しそうで、終始笑顔が絶えないのが印象的でした。イベントなどでお店が盛り上がるのは、お二人のスロ愛のなせる業なのだろうと思います。お酒とスロットを楽しみながら、レトロ台の思い出から最新スマスロの話までできるスロットバーNEO、富山県や近県にお住まいの方は足を運んでみてはいかがでしょうか?

    P-Summa編集部

    ■□関連記事□■
    【4号機や5号機が打てる店】全国のスロットバーをまとめてみた

| TOP |