ヘソに玉を入れると液晶画面で数字が回転し、3つ揃えば大当たり――近年のパチンコと言えば、そんな「デジパチ」が当たり前だったが、ここ最近「権利物」や「羽根物」などに分類される、玉の動きそのものが展開を左右する機種が次々に登場している。そこで、玉の動きに一喜一憂できる役物抽選タイプの台をまとめてみた。
40代の初当りはコレでした。
世間は天龍∞ブームですが、私はやっぱり天下一閃が好き(#^.^#) pic.twitter.com/ViHHEHOky0— コング誠 (@KongMakoto) 2018年5月2日
今年も数多くの新機種が登場したが、その中で最も印象に残った機種に贈られるMIPを受賞したのはDaiichiの『CR天下一閃』。クルーンに回転体、そして斬新な役物を使ったゲーム性にV入賞1回で約4000個獲得というスペックは、まさに昔の「一発台」そのもの。飛び込み口に玉が入る瞬間、回転体の振り分け、そして最終ステージでバチバチと玉が弾かれる様にオールドファンは興奮し、また一発台を知らない若い世代には新鮮なドキドキを与えたはず。
出典:777@nifty
回転体の振り分けを突破し、トゲトゲの直立型回転棒に弾かれて、中央の入賞口に入れば一撃約4000発獲得。パチンコ・パチスロAWARD 2016で「777@niftyが選ぶパチンコMIP」認定、さらに第6回遊技機アワードでも「パチンコ特別賞」を受賞した。
およそ1年半前、2016年10月に導入開始されたこの『CR天下一閃』が、最近の役物抽選タイプの先駆けと言えるだろう。
ネット上では賛否両論渦巻く『CRうしおととら』だが、オレはやっぱ近年まれに見る面白さだと思うね。当たらんとわかりきった予告やリーチは眼をつぶってやり過ごす。ロクなこと起こらんとわかってるボタン演出は『うしとらゾーン極』中でも押さず全シカト。そうすれば、マジで楽しい所しかなくなんぞ! pic.twitter.com/0UMFdi3MgF
— 貴方野チェロス (@cheross_anatano) 2018年1月15日
天下一閃では、ライトユーザーが最も敬遠した要因は、とにかく役物に玉がいかない事だった。
下段役物は勿論、上段役物へも千円で1発も入らないような昔ながらの一発台の感覚に、ついていけなかったユーザーは多いように思う。
という事で、うしおととらでは、役物までのルートを通常のデジパチと同じ感覚で打てるよう液晶化した事で、ライトユーザーにもアナログの楽しみに辿り着ける設計となっている。
出典:パチンコ・パチスロ 悠遊道
2018年1月に導入開始。『天下一閃』と同じ役物を搭載しつつ、『天下一閃』の硬派すぎる仕様をライトユーザー向けにカスタマイズしたものとされている。一般的なデジパチと同様に液晶で約1/80を当選させると『天下一閃』役物の出番。すなわち、デジパチと役物抽選タイプのいいとこどりをした機種である。
CR天龍ではしゃぎ過ぎたMayuです🙋w
今日はパチ王伝収録でしたー💕✨次回のパチ王伝収録は、一週間後の2/16(金)です\(^ω^)/
是非、番組をチェックして遊びに来て下さいね😆❣️さてさて、愛媛県に向かいまーすっ🚗💨💨#パチ王伝#ベルエアMAX荒尾店#ベルエアMAX北部店 pic.twitter.com/7y8HrhpSs4
— Mayu@熊本県6/1金馬車大津店 (@Mayv777) 2018年2月9日
負けたのも悔しいですが、何が一番悔しいかって、こんなに負けてるのにまた打ちたい! 楽しい!と思っているところなんですよね。いや~最高ですよ、「天龍∞」。特に3段目到達時の興奮はすごくて、店員さんの目も気にせず「入れっ!」とか叫びまくっていましたもん。ま、そんな客は僕だけでしたが、それくらい、ドキドキ感を味わうことができます。
出典:SANSPO.COM(サンスポ)
2018年1月に導入開始。パチンコ化もされた人気漫画『賭博破戒録カイジ』に登場する一発台パチンコ「沼」のような3段クルーンを搭載。3段目到達時の圧倒的なドキドキ感が数多のユーザーを魅了し、一部のホールでは大量の増台が実施されたらしい。万発報告も数多く寄せられている。
本日は『トキオスペシャル』を実戦。最初SPルートを12回連続でハズして、かなり不安だったんだけど、最終的には1/2,7(27/75)で当たってね。アナログは少々の試行ではわからないね。 pic.twitter.com/HhCWa4tP3d
— 邦彦・パチンコ必勝ガイド (@Kunihiko0429) 2018年4月2日
★羽根に拾われた玉がV入賞すれば大当り。
★大当り時はタワー内を玉が上昇してラウンド数を決定。
★大当りラウンド数は16or7or3Rだが、最初のV入賞が1Rとなるので実質ラウンド数は15or6or2R。
★各ラウンドの振り分けは1:1:1の均等。
★大当り中はシリーズ初搭載の下アタッカーが開放。
出典:パチ7
2018年4月に導入開始。盤面下部のチャッカーで「羽根」を開かせ、拾われた玉が回転体を通過してステージ中央のVに入れば大当たり。さらに、3or7or16Rのラウンド数振り分けにも役物が用いられ、玉の動きをとことん楽しませるゲーム性となっている。
スロログ : 勝てるスレの人「CRライジンマンのボーダーがどこにもないので作りました」 https://t.co/mdE97ITNE0 pic.twitter.com/3Ex0Em4N0Q
— スロログ (@slotlog) 2018年5月22日
A-gonは去年GoGoピラミッドという一発台を出してますが、
それとは対照的に今回のライジンマンは3段クルーン役物に一気に玉を流し込み、
1玉でもVに入れば大当たりという画的にかなりインパクトのあるゲーム性です。
出典:スロパチ立ち回り最適化
2018年5月に導入されたばかりの新台。GOチャッカー当選でアタッカーが開放し、ストッパーの手前に玉をストック。その後、ストックされた玉が一気に3段クルーンに突入し、V入賞を目指す。他の機種でたまに起こる「複数の玉が同時に突入」という現象を強制的に作り出す、エキサイティングな台である。1日でおよそ20万発を出したという噂もあるのだとか。
ディ・ライトさんの新機種『CR犬夜叉ジャッジメントインフィニティ』機種ページ、基本情報を公開しました!
うしおととらと同様の液晶演出+役物での抽選システムで登場!
今作の最終決戦チャレンジは“ウニ”ではなくピンボール?のようなイメージになっています(;´゚д゚`)https://t.co/ROPvdPQ8kD pic.twitter.com/EkM0p33lGj— ぱちガブッ!【公式】 (@pachigabu_jp) 2018年5月10日
初当りの大半が、この最終決戦チャレンジから発生する。突入契機は最終決戦図柄停止で、左右から打ち上げた玉が中央下段にあるV穴に入れば大当りだ。左右のハズレ穴に入らない限り、ピンボールのように何度でもV穴に挑戦できる点が目新しい!
出典:ぱちガブッ!
2018年6月4日に導入開始。一般的なデジパチと同じ感覚でヘソに玉を入れ、約1/69.9 (スペックEXは約1/99.9)の「最終決戦チャレンジ」を引き当てると、役物クルーンの出番。クルーンに投入した玉が、まるでピンボールのような軌道を描き、V穴かハズレ穴に入るまで、手に汗握る展開を楽しめる仕様だ。
「CR今日もカツ丼」の機種情報を公開しました。https://t.co/rrqVRaJn27
人気シリーズ「CR餃子の王将」に続く「食べ物機シリーズ」の最新作はV入賞で約4300個の出玉を獲得!更に、Vに保留を搭載することで連続入賞時のガッカリ感を払拭しているのが嬉しい点です^^ pic.twitter.com/tTirm6BUaQ
— しゅう@一撃 (@ssmz1207ssmz) 2018年5月31日
表面上1/3となるルーレット役物のTARGET穴入賞率は約1/5弱程度、シーソー役物の左右振り分け率は見た目上と同じ1/2。つまり、役物入賞時の大当たり期待度は約1/10弱程度か。
大当たり中は、04チューリップの右下にある入賞口に入りやすいこともあり、約4328個の出玉(メーカー発表値)を得ることができる。
出典:パチンコビレッジ
2018年6月18日に導入予定。『CR餃子の王将』でおなじみの豊丸産業が送り出す食べ物機シリーズ。ルーレット役物を突破し、シーソー役物で右に流れてVに入れば大当たりとなる。プロモーション映像に、「冷やし中華はじめました」がヒットしたピン芸人AMEMIYA氏が出演したことでも話題になったとか。
『CR綱取物語~横綱7戦全力~』の基本情報を掲載https://t.co/WR9AVw9bHR https://t.co/Y71XMPO2bT pic.twitter.com/2oAkaJiww3
— パチンコビレッジ (@pachinkovillage) 2018年5月21日
大当たりまでのゲーム性はシンプルかつ単純明快。液晶下部の「入」から役物内に入った玉が、左右に可動する1穴クルーンを通って始動口に入ると液晶が変動。図柄揃い確率1/29.9に当選すれば、大当たりだ。右打ち中はアタッカー上部に搭載した「ごっつあんポケット」が、こぼれ玉をサポートしてくれる。
5セット目の最終大当たりを消化した後(リミット到達時)は、ワンチャンスの「金星チャンス」に突入。ここで時短中大当たり確率1/9.63に当選すれば、再び16R×5セットを獲得できる。
出典:Amusement Japan
2018年7月2日に導入予定。役物を通過させて液晶を変動させ、図柄が揃えば大当たり。『極閃ぱちんこ CRうしおととら』や『CR犬夜叉JUDGEMENT∞』とは逆の手順を踏む役物・デジタル融合機である。すべての初当たりで16R×5セット、およそ6450個の払い出しを獲得できるという非常に力強いスペック。最近の役物抽選タイプは、撤去されたMAXタイプ級のマシンに進化しつつあると言えるかもしれない。
メーカー各社が工夫を凝らした役物はこれまでにない玉の軌道を生み出し、どこかレトロでありながら手に汗握る新しいゲーム性を創出している。シンプルに熱くなれる三段クルーンから、液晶抽選と役物抽選を組み合わせたものまで、多種多様な役物搭載機が登場。2018年は、前のめりになって玉の動きを凝視するユーザーがホールに溢れるかもしれない。