一般的にパチンコ・パチスロの新台は「導入開始」の前に「検定通過」が発表される。そもそも「検定」とは何なのか?
ペダルのパチスロ機と同時におそ松さんも検定通過してる…。 pic.twitter.com/xLomxKSWOy
— 😶黒後家たみこ🍒🍎🍓 (@TamikoKurogoke) 2016年9月7日
パチンコ店は風適法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)の第二条第一項七号の「設備を設けて客に射幸心をそそるおそれのある営業(7号営業)」と規定されていて、18歳未満は入場禁止となっているわけです。
おっと、全く関係ないですが、7号営業がパチンコで、1号はキャバレー、ホストクラブなどは2号営業、ダンスホール(クラブなど)は4号営業、バーは5号営業、ゲームセンターは8号営業なんですね(笑)。
そうです、パチンコ店営業のこれら全て許可や認可を受けて初めて営業ができる「許認可営業」なのです。だからこそ、色々な基準(?)をクリアして、初めてパチンコ機やパチスロ機が世の中に出てくる… というわけです。
出典:パチンコ・パチスロ LOVEマシーン
パチンコ店は「射幸心をそそるおそれ」がある「許認可営業」と法で規定されている。よって、パチンコ台も当局の認可を受けなければ売ることができないのである。
【記事更新】 : 保通協に電話してみたwwwwwwwwwwwwwwwwww https://t.co/Q4V7wjbK7h pic.twitter.com/Ssbox9RlGc
— パチンコ・パチスロ.com (@pachicom777) 2016年6月14日
検定自体は形式的なものでよほどのことがない限り通過するが、その前段階である「保通協(保安電子通信技術協会)」の試験はかなり厳格。保通協は警察庁から委託された検査機関であり、書類審査の他、実際に玉を打ち出す実射試験での出玉率まで検査の対象となる。この型式試験に適合しなければ、検定に持ち込むことすらできない。
出典:777@nifty
メーカーはまず「保通協」(保安通信協会)の型式試験を受け、これに通ると「適合」となる。それから「公安委員会」に販売許可を申請し、これが認可されると「検定通過」となる。
えびぱち ~パチンコ パチスロ まとめ ~ : 保通協試験業務、収入は25億円 ウハウハだな。 https://t.co/DhXzg0wGu6 pic.twitter.com/4CpAZzziG1
— えびぱち (@amaebiebipachi) 2016年8月6日
「検定」の前に必要な「型式試験」を受けるには、1回あたり100万円を超える手数料が必要。これだけ払って不合格になったら悲しい。
保通協の適合率がちょとだけ改善されたけどまだ低い https://t.co/XbwFvOPX1o pic.twitter.com/DzBUvbpt82
— おかず (@pachiokazu) 2016年4月6日
検定の有効期限は、「合格してから」ではなく、「公安委員会に申請してから」3年。これを過ぎてもただちに撤去しなければならないわけではないが、修理や部品交換ができなくなる。
パチスロ適合数 減少続く/保通協 – 株式会社近畿出版社 (プレスリリース) (ブログ) https://t.co/teHVTqsL8t pic.twitter.com/sRLLxXZpGl
— パチンコ&パチスロ最新ニュース (@kare_rengou) 2016年7月4日
保通協や公安委員会が認可せず、お蔵入りとなることもある。開発費や型式試験の手数料も水の泡。一見楽しそうに見えるパチンコ・パチスロの開発は、実は厳しい世界なのである。
「検定通過」の影には開発陣の苦労や莫大な出費がある。今後「検定通過」と聞いたら、心の中でねぎらいの言葉をつぶやいてみよう。