株式会社ユニバーサルエンターテインメント(旧アルゼ)の会長・岡田和生氏は、長者番付にも名を連ねる大富豪である。日本は狭すぎると言わんばかりに、何年も前からフィリピンでのカジノ事業を推進していた。
ブログを更新しました。 『勝手に頭髪検査 1999年長者番付一位 岡田 和生氏』
⇒ https://t.co/xPo1uit2cl— 大平 法正(政治家髪型評論家) (@zangiri_nori) 2015年12月10日
[20位]岡田和生 ユニバーサルエンターテインメント 1,560億円
出典:MANESTO
アメリカ・フォーブス誌が発表した「長者番付2015」にランクインした日本人は24人。その中に岡田氏の名前もある。1999年にも日本の高額納税者ランキングで第1位に輝いている。
夕暮れ時のオカダマニラを撮る人が多いね。
黄金の建物と青みがかった噴水部のグラデーションが非常に魅力的だ。 pic.twitter.com/vnP0jDZ6ng— よくぶか (@dokusai_kenka9) 2016年11月22日
OKADA MANILAはディベロッパーのTiger Resort Leisure and Entertainment, Inc
によると投資額が40億ドルに達するかもしれないと発表しています。
24億ドルはただの開発のみで全てを含むのなら第1段階で30億近くになる
可能性も示唆しています。
最近のカジノリゾートでは最大級の大きさになることは間違いありません。
出典:188bet Japanese agent blog
岡田氏はフィリピンに自身の名を冠した大規模カジノリゾート「OKADA MANILA」(オカダマニラ)を建設。オープンは12月21日の予定となっている。
フィリピンのニノイ・アキノ国際空港第3ターミナル(NAIA3)と、カジノやホテル、商業施設などからなる複合開発地区「ニューポート・シティ」を結ぶ歩道橋が、来年上半期(1~6月)に完成する見通しだ。 https://t.co/KPla7BYD4e
— フィリピン情報 (@akaihachi) 2016年12月6日
岡田は、2006年に3億ドル(約330億円)で30万平方mの区画をこの地に買い、フィリピンでギャンブル規制を担当するパグコー(政府所有のカジノ公社)からエンターテイメント・シティにおける期間限定の営業ライセンスを得た。
当時フィリピンは「アジアの病人」とみなされており、後に世界でトップクラスの経済成長を遂げることになるなど、誰も想像していなかった。しかし岡田は、現地の労働力や税金の現状をリサーチし、「地価がとんでもなく上昇する」という確信に至っていた。
出典:クーリエ・ジャポン
岡田氏がカジノ建設用地を買い、政府から営業ライセンスを得たのは2006年。当時「アジアの病人」と呼ばれていたフィリピンのポテンシャルを岡田氏は見抜いていた。
パチンコ白書によると、2015年の遊技人口は前年比80万人減の1070万人となった。2009年の1720万人から減少し続け、2013年には1000万人を割り込む970万人にまで減少。なんだかんだ着実に減ってるんだなw pic.twitter.com/XhjgBy2PAy
— jazzyfish (from 冷℃) (@jazzyfish6) 2016年7月19日
「岡田さんがウィンと一緒に組んでカジノリゾートの事業に乗り出すことについては役員は当時反対だった。日本のパチンコで十分にやっていけていた、そんなことやる必要はないと。しかし、岡田さんは日本のマーケットではパチンコはこれ以上伸びないと分かっていた。もう限界までパチンコとかパチスロの市場は膨れ上がっていたからだ」
出典: Wsj.com
2000年、スティーブ・ウィン氏と組んで「ウィン・リゾーツ」という会社を創設。パチンコ・パチスロの市場はすでに限界に達しており、やがて縮小していくということを岡田氏は誰よりも早く予言していた。
朝日新聞に賠償命令 カジノ記事、名誉毀損認定
朝日新聞は2012年12月~13年2月、ユニバーサル社が、カジノ事業を監督するフィリピン政府高官に多額の接待をしていたなどと報じた。 :日本経済新聞 https://t.co/IoNIZ5e9TW— 泉佐野りんくう国際観光振興協議会事務局 (@izumisano_IR) 2015年12月21日
朝日新聞が、UE社のカジノビジネスを巡って【フィリピン政府関係者に対する「接待」と不明朗な「巨額送金」が行われたのではないか】という疑惑を一面で報じたのが、今からちょうど3年前の年末、2012年12月30日だった。
その後、2013年2月までの間に断続的に掲載された合計5本の記事が名誉毀損に当たるとして、UE社は1億円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めていた。
出典:現代ビジネス)
一見華やかな岡田氏のカジノ建設だが、裏では不当な献金が疑われるなど、苦労も多かったようだ。朝日新聞との訴訟は、一審では朝日新聞側に330万円の損害賠償命令が出され、二審ではその額が33万円に減らされたが、いずれにせよ岡田氏側の勝訴となった。
日本は今まさにカジノ法案で大騒ぎになっているところだが、フィリピンの岡田氏はどこ吹く風であろう。長者番付に載るような人物はやはり目のつけどころが違うのである。