【原作紹介】ネタバレ注意! 5分でわかる『北斗の拳』

2018/08/10

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  • hokuto0709
    週刊少年ジャンプでの連載終了から30年。今なお多くのファンを抱える「北斗の拳」は、パチンコ・パチスロでおなじみのコンテンツであるため、ホールでの遊技をきっかけに原作を知ったという人も少なくないだろう。
    今回は、原作漫画やアニメに触れる時間がない忙しい人のために、「北斗の拳」のイカれた!?世界をざっくりと紹介しよう。

    『北斗の拳』第一部あらすじ

    核戦争によって荒廃した世紀末、そこは暴力の支配する世界だった。秘孔をつくことで肉体を内側から破壊する一子相伝のの暗殺拳・北斗神拳の伝承者であるケンシロウは南斗六聖拳の男シンによって恋人をユリアをさらわれてしまった。
    途中で知り合ったバットとリンとともに、ケンシロウはユリアを捜し求める旅を続ける。その先に待ち受けるのは、南斗六聖拳の男たち。そして自らを世紀末覇者・拳王と名乗る北斗四兄弟の長兄・ラオウであった。

    出典:TOEI ANIMATION
    原作=武論尊、作画=原哲夫で、1983年から1988年まで週刊少年ジャンプで連載。コミックスは全27巻。1984年にアニメ化され、劇場版やOVAも数多く制作されている。
    ストーリーは、荒れ果てた世紀末を舞台に、一子相伝の暗殺拳・北斗神拳を受け継ぐケンシロウが、「KING」を名乗るシン、「聖帝」を名乗るサウザー、そして「拳王」を名乗るラオウといった強敵たちと死闘を繰り広げるというものである。

    『北斗の拳』第二部あらすじ

    激闘の末、ケンシロウはラオウを破ったが、平安の時代は短く、世は”天帝”による圧政の時代になっていた。ユリアと死別したケンシロウは再び立ち上がり、成長し「北斗の軍」を率いるリンやバットとともに、天帝による支配に立ち向かう。
    天帝側の人物が使う拳法として、北斗南斗に匹敵する元斗皇拳が登場する。伝承者ファルコは、かつてラオウに互角の力量と認められながらも、村の安全と引き換えに自身の足一本を差し出したほどの漢だった。ケンシロウは、元斗の拳士との闘いを経て、天帝の威光を笠に着て悪政を繰り広げる元凶、総督ジャコウを倒す。

    出典:5分でわかる北斗の拳の物語
    第一部のラストで宿敵・ラオウは「わが生涯に一片の悔いなし!!」という名言を残して昇天する。しかし、平和な時代は長くは続かなかった。ケンシロウは仲間たちと共に「天帝」による圧政に立ち向かう。

    天帝編のあとに描かれた修羅の国編では、もう一つの北斗である「北斗琉拳」伝承者達(ケンシロウの実兄ヒョウ、ラオウの実兄カイオウなど)との死闘が繰り広げられた。ちなみに、長兄・ラオウ、次兄・トキ、三男・ジャギ、末弟・ケンシロウの四人を総称して「北斗四兄弟」と呼ばれるが、血の繋がっている実の兄弟はラオウとトキだけで、その他は義理の兄弟である。

    なお、原作漫画では第一部・第二部という区分けはされていないが、アニメではサザンクロス編・風雲龍虎編・乱世覇道編・最終章が第一部、天帝編・修羅の国編が第二部となっている。

    ヒロイン・ユリアは「南斗最後の将」

    南斗六星の将として生を享け、南斗六聖拳においては慈母星の宿命を背負う。リュウガの妹であり、ジュウザは腹違いの兄にあたる。ケンシロウとともに生きる決意を固めていたがシンに拉致され、その後はリハクたちに預けられる。ラオウ率いる拳王軍の動きが活発になると、ケンシロウに協力するため南斗五車星を率いて拳王軍と激突。ケンシロウがラオウを打ち破ると、ケンシロウと安息の時を過ごしたのち、病が原因で息を引き取った。

    出典:北斗の拳 OFFICIAL WEB SITE
    物語の発端は南斗六聖拳のシンがケンシロウから許嫁のユリアを奪い去ることで始まるが、彼女はただの美女ではない。「慈母星」を宿星に持つ南斗正統血統であり、未来予知やヒーリングの力を持つ。一時は自殺したものと思われていたが、ケンシロウとラオウの決戦が迫った時、「南斗最後の将」として南斗五車星の戦士たちを率いて現れる。

    ケンシロウが突く「秘孔」とは?

    北斗神拳といえば、なんといっても「経絡秘孔」。ケンシロウが経絡秘孔をひと突きすると、敵の頭や胴体が破裂するという、スペクタクルなシーンはとても印象深い。
    けど、この経絡秘孔っていったい何だろう。体が破裂することはあり得ないにしても、現実にこうしたピンポイントな急所が人体には存在するのだろうか? 
    「結論からいえば、これはやはりフィクションでしょうね。医学系の文献にも、『秘孔』という言葉は見当たりません。一方、『経絡』というのは漢方の世界で想定される、全身を巡る脈のこと。経絡は経脈と絡脈に分類され、経脈は内臓に、絡脈は皮膚や筋肉など表層部分につながり、気や血液の通り道になっていると考えられています。この経絡から鍼灸の刺激を伝達することで、内臓の変調を調整する作用がある、というのが漢方の考え方のようです」
    経絡秘孔の正体を探るカギは漢方、つまり東洋医学にあった。

    出典:藪野鍼灸接骨院
    「北斗の拳」の世界で特徴的な要素の一つが、ケンシロウの用いる北斗神拳の「秘孔」という概念。人体に多数存在する秘孔を突くことで、肉体を内側から破壊するのが北斗神拳の極意であり、突いてから破壊までのタイムラグが「お前の命はあと○秒」という名言の元になっている。
    「経絡秘孔」はフィクションではあるが、経絡やツボといった概念は東洋医学に存在しており、これらが北斗神拳のモデルになったと考えられている。世紀末のヒャッハー! な時代に生まれていなければ、ケンシロウはツボ押しの名人になっていたかもしれない。

    激アツ!?演出でお馴染みの「北斗百裂拳」とは?

    ケンシロウが使用した北斗神拳の奥義の一つ。相手の体に連続で拳を叩き込み、身体に点在する複数の秘孔を指突する。3秒間に50発というスピードで叩き込まれる拳は、相手の体を徐々に浮き上がらせるほどの威力を誇るが、打撃によるダメージを与えるのではなく、的確に秘孔を突くことを目的とした拳であるため、実際には蚊に刺された程の痛みも残らない。しかし致命の秘孔を突かれたその肉体は既に死んでおり、数秒後に相手はその身を爆ぜて死亡する。

    出典:北斗西斗 -北斗の拳を異常に研究するサイト-
    上述の「秘孔」を超高速で連打するのが、おなじみの必殺技「北斗百裂拳」。豪快だが、決して力任せの乱れ打ちではなく、数多の秘孔を正確に突きまくるという繊細な技なのである。ちなみに、原作での初登場シーンは第1話。Z-666(ジード)を倒すさいに使用しており、その後も技名こそ叫ばないものの、ジャギやウイグル、ラオウなどといった強敵と相対するさいに使用されている。

    作品の評価

    シリアスでバイオレンスな話なのだが、敵の下っ端たち(所謂『モヒカン』)のマヌケな挙動などギャグ要素も多い。これに関しては原作者もそういった面を意図的に表現していると発言しており、「モヒカンたちのボケとケンシロウのツッコミによるギャグマンガ」という見方もできる。中でも連中の雄叫び「ヒャッハー!」は、暴力性や無法地帯ぶりを表すスラングとしてネットのあちこちで流行。

    出典:ニコニコ大百科
    ハードな世界観の本格派バトル漫画でありながら、敵のザコが「ヒャッハー! 」「あべし」といった奇声を上げるなど、ギャグ要素も強い。シリアスとギャグが共存するドラマと、個性的すぎるキャラクターの数々が、今も多くの読者・視聴者を惹きつけている。

     

    ちなみに、パチスロの初代『北斗の拳』がサミーからリリースされたのは2003年。この機種は「62万台」というパチスロ史上最大の出荷台数を記録し、「第3次北斗ブーム」とまで呼ばれる社会現象となった。パチンコ・パチスロとタイアップしたことで、「北斗」の新しい伝説が始まったと言えるだろう。

    TOP:YouTube

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