【業界人が語る】2018年に訪れる6号機 そして今後のパチスロは?

2018/01/14

特集

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    2018年からパチスロ界に、さらなる逆風が吹き荒れる。そんな現状を設定師はどう見ているのか?パチスロのこれまでとこれからを現役設定師が熱く語ってくれた。

    ─2017年のパチスロ界で一番の話題は?

    やはり、良くも悪くも『イミソーレ』ですね。最初は誰も注目していなかったのですが、沖縄で先行導入されて「あれ?この機種って……Aタイプだよね?」と騒然としましたね(笑)全国導入後は皆さんもご存知の結果になりました。
    多分、確信犯だと思います(笑)ただし、今の『イミソーレ』では、同じ夢は見れないとだけ言っておきます。

    ─確信犯だったんですね(笑)正統派の機種で一番評価が高かった機種は?

    やはり『番長3』ですね。設定師としては設定に比例して稼働してくれる台がいい台と判断します。その点で、『番長3』はユーザー、設定師の両面から見ていい機種と言えるのではないでしょうか。

    後は、今年見直されたのは『ジャグラー』ですかね。Aタイプの人気が高まり、設定を入れなくても回ってくれるので最強です(笑)同じことが言えるのは『絆』。設定1でも回ってくれる。業界内では「飛んだ後に設定を入れろ」という格言があるとかないとか(笑)

    ─それはどういった意味ですか?

    よく回る人気機種は設定が入ってなくても回ってくれます。でも、設定が入らなすぎたら、お客さんがいなくなってしまう。そうなった時に設定を入れると「やっぱり、この店設定入れてるじゃん」とお客さんが戻って来る仕組みです。

    ─意外と奥が深いんですね。ちなみに、5.9号機はどうですか?

    3000枚規制がある中で、『ブラックラグーン3』は評価が高いですね。3000枚到達率が50%と、設定に比例してくれる。旧基準機の撤去が本格的に始まったら『番長3』と『ブラックラグーン3』がメインになるんではないでしょうか。
    1月最後の新台入れ替えと6月の撤去時期に合わせて設定を入れ始めてくる可能性が高いと思います。

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    ─パチンコが封入式に変わりますが、パチンコの設定はどうなりますか?

    スロットの設定師が受け継ぐ可能性もありますが、パチンコに強いコンサルタントに頼む可能性が高いです。どう変わるか分かりませんが、物珍しさで打ったユーザーをどれだけつなぎとめられるかですね。スロットの新基準機は、魅力的な機種を用意できず、失敗しました。

    ─2018年のパチスロ界は……??

    2017年の反省を活かして還元はしたいと思います。2018年以降は6号機が登場します。そこで、ユーザーのハマる台を試行錯誤していく形になるかと思います。

    これから、各社が力を入れて開発したAタイプが登場してきます。RTがどれだけ面白いのか。そこがAタイプのポイントになっていくのではないでしょうか。

    逆に、5000枚出ると言われている『まどマギのAタイプ』の設定6や80回転回ってしまうと言われている『タロットエンペラー』の設定6など、使いづらい設定6の機種は、ホール&設定師泣かせですね(笑)

    ─導入が予定されている機種で、期待している機種は何かありますか?

    各メーカーが6号機になるのを待っている状態。規制が変わらない限り魅力的な機種は出てこないので、年明けから徐々に、メーカーは機種の発表を行っていくのではないでしょうか。

    個人的に注目しているのは、やはりAタイプ。特に『エヴァの30パイ』に注目しています。BIGが400枚を取れるのが現行機種で唯一なので、設定次第で人気機種になる可能性を秘めています。

    ─メーカーが鍵を握ってるんですね。ホールはどうなっていきますか?

    弱い店が淘汰していく中で、1000店舗は確実に減っていくと言われています。

    中小のホールは生き残っていくために、大手ができないことを率先してくるところが増えていくと思います。実例としては、客が付いてない中小のホールがジャグラーの特定機種を毎日全6にしているところもあります。
    そうして出玉感を感じさせて、頭どりの時に大企業にプレッシャーをかけにいくと思われますね。

     

    さらに激変すると言われている2018年のパチスロ業界。6号機という大きな壁にどう立ち向かうのかが、彼らの大きな課題になりそうだ。

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