【人気版権】パチ&スロの影響で映画・続編が制作されたと思われるコンテンツまとめ

2021/04/20

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  • evac0415
    『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』が絶好調! 3月8日の公開から42日間で興行収入が77億9000万円、観客動員数が500万人を突破した。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の公開(2012年11月17日)から実に8年超。新型コロナウイルス感染拡大前から延期が相次ぎ、ネット上では「もうオワコン」という声もあったが、いざ公開されると大勢のファンが映画館へ詰めかけ、絶大な人気を証明した。

    そもそもTVアニメの放送終了が1996年で、旧劇場版「Air/まごころを君に」が1997年、そして、新劇場版「序」の公開が2007年である。アニメ放映当時、碇シンジと同年齢だった少年少女は、「序」の頃には25歳、そして「シン・エヴァ」公開時には加持リョウジの30歳をとうに超えて39歳になる。これほどの長期に渡るコンテンツを影で支えていたのは、パチンコ・パチスロではなかろうか。

    遊技機化 × 原作ファン増加の相乗効果

    TVシリーズ、劇場版が終わったのが1998年。
    そして新劇場版「序」が公開されたのが2007年。

    9年間空白をおいての新劇場版だったのですが、TVアニメが終わったあと、新たにファンを拡大することに成功しています。それがパチンコ化であり、2004年に稼働開始した「CR新世紀エヴァンゲリオン」です。

    開発メーカー「フィールズ」の「新基準機第一号」となる作品で、原作を忠実に再現した演出で、パチンコ業界に新たな客層を呼び込み、10万台以上を出荷する大ヒット作品になりました。また、逆に、パチンコユーザーもパチンコを入り口にしてTVアニメを見始め、エヴァの新規ファン獲得につながりました。

    出典:moemee(モエミー)
    旧劇場版から新劇場版まで、およそ9年間もの長い空白期間があったにも関わらず、エヴァは遊技機化によって新たなファンを獲得した。2004年の初代『CR新世紀エヴァンゲリオン』は10万台を超える大ヒット。原作ファンが好んで打ったのは勿論、遊技をきっかけに原作を見てファンになったというユーザーが非常に多かったようだ。

    その後もパチンコ・パチスロのエヴァシリーズは定期的に新台が登場。新劇場版がなかなか発表されない中、遊技機が少なからずファンの心を繋ぎ止めていたことは想像に難くない。また、エヴァは遊技機以外にも多彩なメディアミックスが展開されているが、遊技機のヒットによって企業の決裁権を持つ世代に認知が広がり、タイアップがしやすくなったとも言われている。遊技機化があったからこそエヴァは完結まで辿り着けたのかもしれない。

    映画の影響で遊技機も高稼働!?


    「シン・エヴァ」はパチンコユーザーのエヴァ熱を再燃させたようで、Twitterのタイムラインを稼働報告が賑わせている。遊技機は原作を周知するものであると同時に、ファンが作品の余韻を味わうための手段にもなりえる。「シン・エヴァ」のホールへの効果はまだ当分続くと見ていいだろう。

    そして、遊技機化のおかげで劇場版や続編が作られたと思われる作品はエヴァだけではない。

    宇宙戦艦ヤマト


    アニメ「宇宙戦艦ヤマト」第1シーズンの放送開始は1974年。第3シリーズまで放映された後、劇場版『宇宙戦艦ヤマト 完結編』が1983年に公開。2000年以降はリメイク版シリーズやその劇場版が多数制作されており、最新作『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』が2021年公開予定となっている。

    その背景には『宇宙戦艦ヤマトA』(2000年・サミー)や『CR宇宙戦艦ヤマト』(2007年12月・藤商事)に始まる多数の遊技機タイアップがあり、2011年からはSANKYOが5作続けてリリース。なかでも2016年の『CRF宇宙戦艦ヤマト‐ONLY ONE‐』は、今なお多数のホールに設置されている人気機種となっている。今月初旬には、SANKYO系列から「P宇宙戦艦ヤマト2202bs」が検定通過したとの情報アリ。エヴァ同様、遊技機と劇場版アニメのシナジーが生まれそうだ。

    ウルトラマンシリーズ


    「ウルトラマン」の最初の放送はヤマトよりさらに古く、1966年。今年で55周年を迎える。企画・脚本=庵野秀明、監督=樋口真嗣の「シン・ゴジラ」コンビで『シン・ウルトラマン』制作が発表され、大きな話題を呼んだのは記憶に新しい。ウルトラマンは続編のセブンやタロウなどを含めて、数多くの遊技機がリリースされており、4月19日には『ぱちんこ ウルトラマンタロウ2』がホールデビューを飾る。世代を超えて人気を集めている理由には、ホールでの活躍も含まれていることだろう。

    牙狼


    爆裂機として名高い「牙狼」の原作は、2005年から2006年に放映された特撮テレビドラマ。続編やスピンオフ、劇場版が次々と発表され、2018年にも映画「牙狼〈GARO〉神ノ牙-KAMINOKIBA-」とドラマ「神ノ牙-JINGA-」などが公開されたが、その背景にはやはり初代『CR牙狼XX』(2008年・サンセイR&D)に始まる遊技機シリーズがある。今年の6月以降には「P牙狼MAXX」のリリースを控えており、牙狼の歴史は遊技機と共にあると言っても過言ではない。

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    コードギアス 反逆のルルーシュ


    2006年10月から始まったアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」は、2008年にテレビ版の物語が完結。しかし、2012年に『パチスロ コードギアス 反逆のルルーシュ』(サミー)がリリースされ、その後も次々と遊技機化。その影響もあってか、10周年プロジェクトがスタート。2019年には新作アニメ映画『コードギアス 復活のルルーシュ』が公開された。さらには「コードギアス Next 10years Project」として、新作スマホゲームと新作アニメシリーズの制作が発表されている。コミカライズ・ノベライズ・舞台化と、幅広くメディアミックスが展開されており、ホールでの人気も健在。今年1月にリリースされた『Pコードギアス 反逆のルルーシュ』も高稼働を維持しているようだ。

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    魔法少女まどか☆マギカ


    社会現象を巻き起こしたアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』は2011年の放送。2013年10月の劇場版「[新編] 叛逆の物語」は深夜アニメの劇場版作品として初めて興行収入20億円を突破、2021年1月には10周年記念プロジェクトの始動が発表された。わずか1クールのアニメがここまでの長寿コンテンツになったのは、『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』(2013年・メーシー)を始めとする遊技機化の功績が大きいと考えられる。

    交響詩篇エウレカセブン

    交響詩篇エウレカセブンの視聴率だが、第1クールは2.0%越えが多いのに比べて第2クールでは2.0%を超えた回は3回しかない。第3クールに至っては2.0%越えは今のところ一度しかなく、しかも1.0%にも満たない回がある。確かに日曜日朝7時から見るようなアニメではなないが、これはあまりにも低いだろう。

    出典:apoPTOSIS:mod.HB
    2005年のアニメ「交響詩篇エウレカセブン」は、2009年に劇場版『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』が公開された後、長い空白期間を経て2017年から3部作『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』がスタート。3部作の完結編は今年公開予定となっている。アニメ放映当時は低視聴率だったらしく、『パチスロ交響詩篇エウレカセブン』(2009年・サミー)が5号機A+ART機の始祖としてヒットしていなければ、3部作の制作は難しかったかもしれない。

    バジリスク~甲賀忍法帖~


    アニメの放送が2005年だったことを覚えている人は果たしてどれだけいるだろうか。2009年の初代パチスロ『バジリスク 甲賀忍法帖』(ミズホ)や2014年の『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』(エレコ)がなければ、多くの人にとって遠い過去の作品となっていたかもしれない。スピンオフ『バジリスク ~桜花忍法帖~』のアニメ放映及び遊技機化も、パチスロのヒットあってのことだろう。

    ガールズ&パンツァー


    アニメ「ガールズ&パンツァー」の放映は2012年。まどマギと同様、原作はわずか1クールのみであるにも関わらず、ガルパンおじさんが今でも多数存在し、聖地・大洗の経済に寄与するなど、圧倒的な存在感を放っている。現在、最終章の劇場上映が順次行われているが、2015年の『パチスロ ガールズ&パンツァー』(オリンピア)や翌年の『CRガールズ&パンツァー』(平和)の影響でガルパンおじさんと化したユーザーも少なくないはず。なお、今年はパチ・スロともに新台がリリースされるようだ。

    Re:ゼロから始める異世界生活

    アニメやゲームなどをパチスロ台にする際に、アニメやゲーム製作者は版権収入が得られます。その金額は、数億円とも言われています。リゼロではどういう契約になっているかわかりませんが、おそらく基本利用料金と売上の〇%というようなものと推測します。

    これにより、アニメ制作者はさらにファンを増やすために新シリーズを製作できるという訳です。新シリーズのアニメができれば、パチスロ台の続編にも使える、そうするとさらに版権収入が得られます。そうしたら、またファンを増やすために新シリーズを作れると、経済的な相乗効果を発揮します。

    出典:エンタメライダー
    アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」は、2016年4月に第1期が放映開始され、2020年7月には第2期がスタート。その前年には大都技研からリリースされたパチスロが大ヒットしており、一部からは「パチスロのおかげで2期が決まったのでは」と見られている。さらに、パチスロの後続機も開発中との噂である。

     

    遊技機タイアップが新たな原作ファンを増やし、続編や劇場版の制作に繋がることは、これまでの名作たちが証明していると言えるだろう。中には「魂を売った」などと嘆くピュアなファンもおられるが、認知を広め、コンテンツの成長を支えていることは間違いない。遊技機のヒットと原作コンテンツの続編制作、この好循環により、双方の業界がより盛り上げることに期待したい。

    TOP:YouTube

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