年末恒例の業界人座談会が今年も開催され、2017年導入のパチスロの中から「クソ台オブ・ザ・イヤー」を選定した。去る2016年は「クソ台大豊作の年」と呼ばれたが、今年は大丈夫だったのだろうか?
1月から6月の間でクソ台にノミネートされたのは以下の3機種となった。
まずは1月にエンターライズからリリースされた『パチスロ モンスターハンター ~狂竜戦線~』。
「これはもう大コケでしたね」とバッサリ。珠が割れるとなぜか敵が全回復する仕様のため、肝心のARTがまったく楽しくないという声が相次いだ。
続いて、2月にD-lightからリリースされた『パチスロ おそ松さん』。
社会現象にまでなったアニメとのタイアップ機なのに、まさかのクソ台ノミネート。液晶なしという思い切った筐体は「完全に失敗」と断定された。
最後はエンターライズからもう1機種。5月の『パチスロ 逆転裁判』である。
こちらも非常に多くのファンを抱えるコンテンツだが、あえなくクソ台ノミネート。ある業界人は、「こんなにストレスが溜まる台は他にない」と一蹴。それに対し「異議あり!」の声は出なかった。
7月から12月の間でクソ台にノミネートされたのは以下の3機種である。
1つ目は8月にミズホからリリースされた『イノキロードトゥゴッド』。
「猪木」と「ゴッド」というビッグタイトル2つの融合であるにもかかわらず、完全に客が飛んでいるという。「おふざけ感が中途半端だったのでは」との指摘もあった。
2つ目は9月に京楽からリリースされた『ぱちスロAKB48 勝利の女神』。
初代は初当たりの軽さが人気だったのに、新しいAKBは完全に事故待ち。業界人は「もうAKBの台は(作るのヤメたほうが)いいんじゃないですかね……」とこぼした。
そして3つ目は、同じく9月にサミーからリリースされた『パチスロ北斗の拳 新伝説創造』。
いわゆる無理ゲー台。『強敵』はわりと評判が良かったのに、同じ『北斗』でもここまで差が出るのか――と、業界人も驚いている。
2017年のクソ台オブ・ザ・イヤーは1つに絞り切れず、ベスト3が選ばれることとなった。結果は以下の通り。
第3位 D-light『パチスロ おそ松さん』
【記事更新】 : 【画像あり】パチ屋が「パチスロおそ松くん」を導入し腐女子さんをホールに呼び込もうとした結果wwwww https://t.co/smWktnPvJQ pic.twitter.com/BayG4tTVRb
— パチンコ・パチスロ.com (@pachicom777) 2017年4月20日
第2位 エレコ『アナザーゴッドポセイドン』
オレが打った2017年パチスロクソ台オブザイヤーはアナザーゴッドポセイドンに決定しました pic.twitter.com/Po6qG6fkar
— 太門 (@tamon87garo) 2017年12月14日
第1位 エンターライズ『パチスロ モンスターハンター ~狂竜戦線~』
モンスターハンター狂竜戦線はなんで人気が出なかったの?10,000時間遊べるパチスロ… https://t.co/xvsxKTunoZ pic.twitter.com/iWimlYSP4V
— かずまめ (@kazumame18) 2017年5月17日
お気づきだろうか。『アナザーゴッドポセイドン』は、上半期でも下半期でもノミネートされていない。なのに今年第2位のクソ台認定されたのは、業界人たちが「忘れていた」からである。「やっぱりポセイドンじゃないですか?」→「ああそんなのありましたね……」という残念な流れにより、滑り込みでのランクインとなった。記憶から消えるほどのクソ台だったが、それでも『狂竜戦線』のクソっぷりは超えられなかったようだ。
振り返ってみると、クソ台認定されているのは知名度の高いコンテンツとのタイアップ機ばかり。期待していただけに落胆も大きかったのだろう。メーカー各社には今後、名前負けしない機種づくりをお願いしたい。