パチンコ新規則機やパチスロ6号機が市場に出回り始め、規制騒ぎもひと段落かと思いきや、今度はあちこちで「広告規制」が強化されているらしい。パチンコホールは許可営業なので、お上の言いつけには従うしかないわけだが……。
広告規制とか、そういう言葉をユーザーがよく耳にするような時代ってのはあまり良い傾向じゃないなと思いますよ。
業界人でも広告規制に関してきちんと説明できない人も多く、解釈の違いや地域差もあり感覚的にしか浸透していないのが現状。
基本的には煽っちゃダメーって事です。— えっくす (@climaxxxxxxxx) 2018年4月8日
こういうの地域差がありすぎるから全国で統一規制してくれ。
つーか、これもうイベントと一緒じゃん。こんなのが許されるならイベント広告規制解除でいいやんな。 https://t.co/RSdmK16kkd
— LiLy (@LiLy_4492_) 2018年8月31日
パチンコホールは風営法を守って営業しなければならないとされている。法律は全国共通だが、実際に管理・監視するのは「国」ではなく都道府県の「公安委員会」の役目。どんな広告が風営法に触れるのか、ライター来店イベントはアリなのか……といった解釈は全国で統一されていない。そのため、広告規制が厳しい地域と緩い地域とに分かれてしまっているようだ。
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【教えて】パチンコ関連の規制がゆるい県とかあるの? なんで??
埼玉県きたー!
みなし機、撤去リスト出すから速やかに外せ
機種、日付の示唆を目的としたモバスロや従業員のコスプレ等NG
D'○○の絆プロジェクトは名指しでNG
チャリティーでは言い逃れできない取材関連の会社(第三者)が宣伝した場合でも行政処分の対象
ホールは関係ないではすまされません。— moron (@moron77) 2018年10月18日
埼玉も広告規制だってさあ。
ゆるゆる埼玉と福岡落ちたから、もうイベント屋はジリ貧やな。— しんや@コーヒーボーイ (@shinya_nin) 2018年10月18日
埼玉県では2017年5月、県警が各ホールに対し「射幸心をそそると思われる業界紙による告知宣伝の適正化の徹底について」という指導文書を出していた。
埼玉県警は5月26日、県内のホール業者に対し埼玉県遊協を通じて「射幸心をそそると思われる業界紙による告知宣伝の適正化の徹底について」という指導文書を発出した。
文書では、依然として県内のホール業者が、脱法的表現を用いて業界紙(※イベント情報誌等)、テレビ、ラジオ、ホームページ等へ風営法の趣旨に反した広告宣伝規制を行おうとしていると指摘。
出典:『遊技日本』
出していたのだが……ネット民の声によると、依然として広告規制ゆるゆる埼玉と揶揄されるほどの状況だったらしい。
しかし、2018年10月の管理者講習会にて、改めて取り締まりの強化を通達。スタッフの服装やコスプレによる示唆や、第三者による射幸心を煽る恐れのある宣伝について、行政処分の対象であると具体的に指摘。どんな言い訳も通じないと釘を刺した。非常に厳しい。さらに、みなし機も速やかに撤去するよう指導が行われたようだ。
神奈川… pic.twitter.com/vZgA8dHVMt
— 球貸業 (@tamakashigyo) 2018年10月15日
神奈川で広告規制強化されますね。
ただね、店舗内のさりげないヒントとか、店員さんとのお話とかね。
私はそういうのは残してほしー
↑我儘w
依存症対策の大義は理解しているつもりです
車内放置とか自己責任では終わらせられない問題もありますし
でも大きな大義の割に地域で規制が違うアンフェア— ノッチ@MAX編集部 (@segumax7) 2018年10月16日
2017年9月の時点では、神奈川県は比較的、広告規制の緩い地域と言われていたが……。
・神奈川県
一部店舗では店側の告知もしている
事前、事後の告知もしてる
設定示唆や特定機種もなんでもあり
ただし許されてる訳ではないので通報次第
五輪までに何らかの規制は行われるとの情報もあり
出典:スモーキーのチラシの裏 – ブロマガ
埼玉県と同様、2018年10月に指導が入った模様。今までは、出玉系イベントを想起させる広告宣伝が横行していたようだが、これは風営法で禁止されている「著しく射幸心をそそる行為」に該当し得るとのこと。ライター来店や雑誌取材の告知は媒体を問わず不適切であるという。これらの厳しい規制が、全国的に伝播していくのかと思いきや……。
ライター取材等は「月に1回限り」、告知は「店内で来店の事実のみ」/鹿児島県遊協 https://t.co/ikpa3ulrsc pic.twitter.com/Kf0U9x67L2
— パチンコ業界誌「遊技日本」 (@yuginippon) 2018年10月18日
鹿児島県では「ライター取材等の告知は月1回まで」「店内にて来店の事実のみ」という通達が出された。上記の各地域の規制強化に比べると、いささか緩くて若干拍子抜けする。全国的な規制強化の流れの中でも、やはり地域差があるようだ。
さらに広告規制以外でも、10月から警察の動きが活発になっているらしい。
岐阜県…
「キクヤ穂積」「ベガス岐阜六条」
に次いで3店舗目です。
「ゼウス高山」組合加入、等価交換店
釘確認シートが必要な機種のみ対象で稼働停止。
立入の時に稼働中だった釘シートが必要な機械に関しては例外で止められていないとのこと。岐阜県止まりません…
— 喜屋武P太郎(キャンPタロウ) (@kGceOO8GhueVQEI) 2018年10月23日
岐阜県で、釘シートでざわついてますね
釘シートとかけ離れてるのか、
釘シート保持してなかったのか、
何が問題なんだ??— とある機械購買部担当者 (@kikaikimeru4) 2018年10月23日
岐阜県では、複数のホールが稼働停止を食らったらしい。どういった理由で稼働停止になったのか明らかにはされていないものの、何やら「釘確認シート」に関係する事柄だった模様。広告規制とは別件だが、10月に入って全国で警察の取り締まりが強化された印象である。
群馬…
岐阜の流れに近いかな?
いよいよ、みなし機とも本当にお別れの時のようです。 pic.twitter.com/5wroYjvKCd— 球貸業 (@tamakashigyo) 2018年10月23日
群馬等に検定切れ機撤去の通達の流れが始まってしまった 等々みなし機たちとのお別れ会が始まってしまうのか…
— 佐々木健太 (@ankakkenta) 2018年10月23日
群馬県では「みなし機を撤去せよ」との通達が出ているようだ。実際、みなし機というのは検定・認定の期限を過ぎているにもかかわらず黙認されているという状態の台なので、外せと言われたら外すしかないわけだが、古い台のファンにとっては悲しいことであろう。
ホールも集客に必死なのだろうが、ダメなものはダメ。抜け道を突こうとすれば、また規制が強化され、最悪の場合は営業許可の取り消しもあり得る。ホールも大変なのは承知だが、広告やイベントなどで射幸心を煽らずともユーザーが集まるような営業をしていただきたいものである。