【P-スキップ】パチンコの演出スキップがブームになるかもしれない件

2025/02/04

パチンコ速報

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    「リーチ演出が長過ぎる……」パチンカーなら誰でも一度はそう思ったことがあるだろう。特に、まず当たらないであろうリーチをじっと眺めているのはなかなか虚しいものである。そこへ、朗報が舞い込んできた。今年4月にリリース予定の『eシン・ウルトラマン』には、任意で演出をスキップできる新機能「P-スキップ」なるものが搭載されるらしい。過去には演出スキップ機能を搭載したパチンコが続々と登場していた時期もあったが、なぜ最近ではほとんど姿を見なくなったのか? まずは、演出スキップ機能の歴史を振り返ってみよう。

    2003年 『CRブラボーファイブ』が演出スキップ機能を初搭載

    にわかには信じられないような、業界初(当時から業界初という冠はメーカー雑誌社問わず大好きでしたが)の機能を持った機種「ブラボーファイブ」(1/265.7 時短70回)が平和から登場したのは、2003年の夏のことでした。

    どんなに長い演出も、盤面左下に設けられたタッチセンサーに手をかざすだけで全て省略され、一瞬で当たり外れが表示される、という機能で、スキップ(機)と呼ばれました。

    このスキップ機能により、時間効率が抜群に良くなったために、ブラボーファイブの追いかけを開始し、遠征して回る台を探しました。

    出典:パチンコ・パチスロ 悠遊道
    2003年6月に平和からリリースされた『CRブラボーファイブ』は、業界初の演出スキップ機能を搭載。盤面左下のタッチセンサーに手をかざすだけで、すぐさま当落が表示されるというものだった。時間効率の良さから、この『CRブラボーファイブ』を遠くまで探して回ったというエピソードも残されている。これ以降、平和を中心に「スキップ機」が次々と登場し、人気を博していったのだが……。

    2004年 規制により演出スキップ機能が禁止

    「ブラボーファイブ」以降、主に平和の機種において複数の機種に採用され人気を博していきましたが、翌年となる2004年の風営法施行規則改定により超速で禁止になってしまいました。理由は「射幸心を煽る」とか「回転率に影響を与える」とか「出玉に影響を及ぼす」とか色々あるんですが正式な文言は見つからず。それでも見つかった文言は大体似てるんで、要するに「射幸性が高くなるから」ダメになったんだろうと思われ。

    出典:なな徹 パチンコ・スロット機種解析情報
    『CRブラボーファイブ』の登場からおよそ1年半、2004年の風営法施行規則改定により、演出スキップ機能は禁止されてしまった。理由は射幸性が高くなったためと見られている。それから約18年が経過し……。

    2022年 『Pどないやねん』が久々に演出スキップ機能を搭載

    ストーリーリーチに発展すれば全て期待度50%オーバー! さらにスーパーリーチは30秒以内で完結とさっぱりしているのもうれしいポイントだ。

     しかし、この完結の速さ故に「どないやねんポケット」を使用したスキップ機能が生かされていない事も事実。とても面白い機能なだけにここが少し残念な所だが、一瞬で変動が終わる瞬間は見物。閉店時間が迫っている時でもいいので是非1度は体感してもらいたい。

    出典:パチマックス
    2022年3月、藤商事よりリリースされた『Pどないやねん』に演出スキップ機能「どないやねんJUDGE!!」が搭載。リーチ中、右打ちをして「どないやねんポケット」に玉を打ち込むことにより、一瞬で当落がわかるようになった。しかし、もともとこの機種のスーパーリーチは30秒以内で完結というかなり短いものであったため、せっかくの演出スキップ機能が活かされていないという見解もある。

    これ以降、またしばらく演出スキップ機能付きのパチンコは登場しなかったが、通常時の時間効率向上には需要があり……。

    パチンコもタイパ時代に?

    従来のパチンコは、予告やリーチなどの演出で通常時の退屈さを緩和する必要がありました。しかし、レバブルや先バレの登場により、熱い時に熱ければ他はシンプルで良い。というニーズが生まれました。リーチや予告が減ったことにより、変動効率が向上し、結果として初当たりまでの時間を削減することができました。これが「でかヘソ」機でさらに発展し、「変動時間の短縮」が実現しました。「回る」という価値だけでなく、このような部分にも若年層のニーズを満たす要素があったわけです。

    出典:グリーンべると
    2022年1月、大都技研よりリリースされた『P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.』の大ヒットで、一気に「先バレ」が流行。望み薄のリーチはあまり発生せず、熱い時に明確に熱い演出構成がトレンドとなった。また、2024年にはSANKYOの『eF機動戦士ガンダムユニコーン 再来‐白き一角獣と黒き獅子‐』や藤商事『P貞子』の「デカヘソ」が登場。リーチの減少やデカヘソによる変動時間の短縮は、タイパを重視する若年層のニーズを満たすものであると言われている。

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    2024年 『Pモンスターハンターライズ』は演出スキップ機能「心眼スキル」を搭載

    注目は、独自の「HUNTING-V」システム。RUSH中は狩猟演出発生後、球の打ちだしで狩猟ゲートを狙い、ゲート通過により当落告知を行う。球の打ち出しに時間制限はなく、プレイヤーは任意のタイミングで打ち出すことができる。狩猟成功で大当たり、1,500個を獲得できるというパチンコならではのシステムとなっている。

    さらに、RUSH中に3連続で狩猟を成功させると、演出スキップ機能「心眼スキル」が解放。この機能は、演出を省略してすぐに当落判定を行うことができるなど、「HUNTING-V」システムがさらに進化した形だ。

    出典:DMMぱちタウン
    2024年11月、サミーよりリリースされた『Pモンスターハンターライズ』は、RUSH中限定ではあるが演出スキップ機能を搭載。RUSH中に3連を達成することで「心眼スキル」が解放され、盤面右上に設置されている「狩猟ゲート」に玉を通すことで即座に当落が分かるようになった。
     

    2024年11月9日
    通常時が終わり過ぎてて無理。通常時の演出スキップ入れようとしたけど間に合わず販売になったんだろうなって台。右打ちはそんなに悪くないけど前作で十分

    2024年12月2日
    演出スキップしたいのはつまらない通常なんだけどなー まあ無理か

    出典:ちょんぼりすた
    RUSH中の演出スキップ機能について、「斬新で良い」とも言われているのだが、「演出をスキップしたいのは通常時」という声が多数。楽しい時間より、待ちの時間である通常時を短縮したいと望むユーザーが多いようだ。

    そんな中、「P-スキップ」という新機能を搭載したパチンコ新台が発表された。

    2025年 スマパチ『eシン・ウルトラマン』が「P-スキップ」を搭載

    「P-スキップ」を初搭載する機種として注目を集めているのが『eシン・ウルトラマン』です。大当たり確率1/199という遊びやすいスペックに加え、継続率75%、ALL3,000個のRUSHを搭載。さらに1回転で決着というスピード感も備えています。

    「P-スキップ」の効果により、通常時の変動時間を最大23%短縮できるという試算もあります。従来の1/199スペック機と比較すると、初当たりまでにかかる時間が約43分から約35分程度となり、おおよそ10分短縮することが可能になります。

    出典:グリーンべると
    2025年4月7日、京楽ブランドよりリリース予定のスマパチ『eシン・ウルトラマン』は、初当たり確率1/199のライトミドルで、RUSH・LT共に右打ち中はオール3000発という破壊力抜群のスペック。そして、パチンカーが待ちわびた通常時の演出スキップ機能「P-スキップ」を搭載しているらしい。変動中に玉をゲートに通すことで、大当たりの場合は告知が発生、ハズレならば変動を即停止させることが可能で、ゲートの先には1玉賞球のポケットがあるとのこと。これにより、通常時の変動時間を最大23%短縮でき、従来の1/199スペックと比べて初当たりまでにかかる時間が10分ほど短くなると言われてる。

    「P-スキップ」の前評判

    どうせ回らんしスキップしてもあまり変わらんやろ

    600:2025/01/15(水) 08:10
    みんなスマホ見てるのにスキップとか意味あるんか
    オートスキップなら良いけど
    イチイチ画面触るの面倒臭いぞ

    出典:パチンコ・パチスロ.com
    「P-スキップ」の感想について、ネット上では「なぜデカヘソにしなかったのか」とか「スキップが必要になるほど回らない」、「ストロークを直すのが手間」など、懐疑的な意見が見受けられた。しかし、実際に試打をした業界関係者によると……。
     


    「正真正銘の演出スキップで新しい楽しみ方が生まれそう」や「当たらないリーチを見たくない今のプレイヤーのことをしっかりと分析した良い機能」、「強い変動が来た時にスキップすると羽根モノのVゾーンに入るときみたいな腰浮き感がある」など、好意的な意見もあるようだ。きちんと回るなら、時間効率を求めるユーザーから大いに歓迎されそうな雰囲気である。ちなみに……。

    『e真・北斗無双 第5章 ドデカSTART』にはスキップ演出ボタンが搭載?


    2025年3月17日にサミーからリリース予定の『e真・北斗無双 第5章 ドデカSTART』にも演出スキップ機能が搭載されているという噂が一時期流れたが、本機の場合は当落を即座に知れるだけのようだ。リーチ発生時にスキップボタンを押すことで、当落の結果が分かるものの、本来かかるはずだった時間は短縮されず、カウントダウンを終えるまで次の変動が始まらないとのこと。変動時間には影響がないようだが、「台移動したい時には便利」とも言われている。

     

    パチンコのタイパと言えば、一昔前まではRUSH中の出玉スピードを競っていたが、今後は通常時の変動効率を競う時代になるかもしれない。確かに通常時の時間効率が上がれば、遅い時間からでも打ちやすくなるし、短時間での勝負も可能になる。「P-スキップ」の場合は“任意”で演出をスキップ可能という話なので、ユーザーにとってはメリットの方が大きいのではないだろうか。

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