【取材】全国設置台数1台!?レア台の聖地「ニュー大根」に行ってみた

2019/03/11

特集

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    風適法の施行規則改正から早1年。各メーカーが競い合うように6号機をリリースしていますが、ふとした拍子に5号機の古い機種を打ちたくなることはないでしょうか?
    P-Summa編集部では時折そんな話になるのですが、この手の話題になるとまず間違いなく出てくるのは「ニュー大根」(ニューオオネ)というホール。

    調べてみると、神奈川県秦野市にあるパチスロ専門ホールで、全国設置台数1台といった激レア台を多数残し、「レア台の聖地」と呼ばれているのだとか!
    うん、調べれば調べるほど興味が湧いてきました。ということで、懐かしい機種との再会を求めて、遊び取材に行ってきます!

    レア台の聖地「ニュー大根」に到着!

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    ニュー大根は新宿駅から小田急線で約1時間。東海大学前駅を出てすぐのところにありました。昭和の香り漂う外観……!(※パチスロゲームセンターは、残念ながら2017年7月30日で閉店しています)

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    入口では、こんなハードルの高そうなことを言っていますが……。

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    店内にはスロ愛が伝わってくる手作りの比較表が!

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    さらに「この機種のここが面白い!」といったユーザーからの投稿も紹介。こういうのいいですよね~。
    店内はほぼ全機種1台ずつのオールバラエティー。そのなかには、「全国設置店:1店舗」と記された台も数多くあるので、その一部を紹介したいと思います。

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    まずはグラビアアイドルグループとコラボしたAタイプ『バビロン(with桜丘ショコラ)』にハイライツ製A+RT『SOLAR7』、スパイキーの市場投入第1弾『パチってスロット』。

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    続いて、DaiichiのAタイプ『ワニワニパニック~キミのハートをワニづかみ~』やオルカの激レア台『せみ』、コナミの『イルカ夫人』。ワニ、セミ、イルカと生物の名前が入ったレア台たちです。

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    さらに日本で1台! 『チェリーパラダイス』。ほかにもアリストクラートの『恐怖新聞~第二章~』や根強い人気を誇る『悪魔城ドラキュラ』。

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    そして、JPSの『2027(2007年)』に『パチスロ機動戦艦ナデシコ』、『スカイラブ』などなど。以前はホールで見かけることも多かった機種から、生粋のレア台まで驚愕のラインナップ!
    これはもう、打つしかないでしょう!まず編集部員が選んだのはコチラ!!

    超レア台!初代『新世紀エヴァンゲリオン』実戦!

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    伝説の初代『新世紀エヴァンゲリオン』です! REG後に100GのRTが付いてくるA+RTタイプで、設置ホールは(おそらく)ここのみ! これを触らずに帰る手はありません。
    いそいそとサンドに諭吉さんを……あっ! 千円札限定サンド! しみじみと風情を感じつつ、野口さんを投入します。

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    打ち初めて数G目……!? 特に何も引いていないのに、しれっと発展……!

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    これ結構熱いのでは? と思ったら、左リール上段スイカで小役非成立のリーチ目!

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    撃破シーンが見たかったので外していますが黄7! 投資わずか1kでした!

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    その後も、持ち玉でまったりと回していきますが、コイン持ちが素晴らしい!朝一ノーマルのエヴァに座ってベルをカウントしていたあの頃……懐かしいなぁ。

    後半の5号機に比べて通常時がおそろしく静かなだけに、発展時のメリハリがあって良いですね。時代の節目節目に出るエヴァ台は良い仕事してくれるイメージが強いです。この後またすぐに黄7を引き、ちょっと回してヤメ。「レイチャンス」や小役矛盾なども見てみたかったですが、他のレア台も打ってみたいので移動します! (持ち球移動NGのコーナーなので、いったん出玉を流しました。)

    激レア台!『幕末浪漫 月華の剣士外伝~あかりと七つの妖珠~』実戦!

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    こちらも全国に1台、『幕末浪漫 月華の剣士外伝~あかりと七つの妖珠~』。ボーナスだけで出玉を増やすAタイプです。懐かしい~! パチスロ覚えたての頃によく打っていました。

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    ・バトルは敵の弱点をつけば大チャンスで、弱点属性じゃなくてもたまに勝てるバランス。
    ・萌え好きに媚びない作画。
    ・キャラ同士の掛け合いが和む。
    ・BIGの曲が最高。
    などなど、好きなところが色々あります。

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    ちなみに、ボーナスを引くと「妖珠」を獲得できる場合がありまして……。

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    7つ集めるとエンディングが発生します。しかもエンディングが複数パターンあるという作り込み。

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    おっ、高設定示唆の終了画面「メイド風」! この他に「全員集合」のパターンも出たので、もしかしたら高設定だったのかもしれません。

    が! 惜しくもエンディングには届かず時間切れ。でも十分楽しめました! このお店、遠方組が本腰入れて打つなら「前乗り」ですね……隣駅の鶴巻温泉で一泊なんかして……。
    なんて妄想はさておき、今回は実戦だけではございません。なんと、オーナーの江川様にインタビューの機会を頂けました!ニュー大根は何故レア台の聖地となったのか?
    6号機時代の展望は? 色々聞いてみたいと思います!

    ニュー大根誕生秘話!?オーナーにインタビューしてみた

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    聞くところによると、ニュー大根がオープンしたのは今から約40年前。最初はパチンコ・パチスロ併設店で、0号機!?の『アメリカーナ』が爆発的に人気だったのだとか。そして、3号機から4号機に移行する頃、大手ホールとの差別化を図って、おそらく日本初のスロット専門店になったそうです。

    さらに4号機のみなし機撤去の際、残してほしい台のアンケートを取って、3階でこれまた日本初(推定)のパチスロゲームセンターを開店。その過程で、ギャンブル性でなくゲーム性が好きという人の多さに気づかされたとのこと。

    レア台を残す理由については「娯楽だから」。
    「ビジネスとしては売り上げの取れる機種、人気機種を設置するのが常道だけれど、うちは『よくこんな台を置いてあるな!』と笑ってもらいたい、そしてマイナー台の面白さを伝えていきたい」――というのが江川さんのスタンス。
    「1日でなく、1ヶ月で3万円使ってくれればいい」という言葉が印象に残りました。

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    ちなみに私、遊技していて台の綺麗さに驚いたのですが、実際メンテナンスには相当気を遣っているとのこと。7年とか8年、あるいはそれ以上使われ続けているとは、信じられないほどのピカピカ具合。古い機械は何となく「ご機嫌を伺いながら」電源を入れるのだとか。まるで生き物であるかのように大切に扱っているんですね。ちなみに、基板が大丈夫でも先に液晶がダメになってしまう場合もあり、メーカーによって液晶の寿命に差があるそうです。

    昔の台を大事に使っているのは素晴らしいことですが、ここで気になるのは設置比率の問題。射幸性の高い旧基準機は2017年12月1日時点で各店舗の設置比率を30%以下にしなければならないと定められていました。
    ニュー大根の場合は……?と尋ねると、「該当する旧基準機はすでに10%以下」とのこと!
    高射幸性パチスロ機のリストに入っているのはほとんどAT機・ART機で、Aタイプはもともと撤去対象外だったんですね。

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    まれに行われる新台導入はどんな基準で選んでいるか? も聞いてみると、「特にない」との回答(笑)。
    たまたまタイミングが噛み合った時、入れたいと思った機種を入れているそうです。ちなみに、最近では「ディスクアップ」を導入したそうですが、それは「ディスクアップ」を開発した方がプライベートで来店されたときに勧められたものなのだとか!個人店ならではの豪快な経営……!

    6号機の導入に関しては「入れるしかなくなるギリギリの状況になるまで待つ」とのこと。江川さん的には大量獲得できるAタイプが出てほしいようですが、規制でリアルボーナスの上限は減らされてしまったので、純Aでは難しいかもしれませんね……。メーカー各位にはボナ連などで上手く見せていただきたいところです。

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    現在、9台だけ「2.5スロ」を設置していますが、これは学生さん向けなのだとか。そう言えば最寄りが東海大学前駅! 低貸しのレートを色々試した結果、2.5スロに落ち着いたそうです。地域性とニーズに合わせたってことですね!

    また、「ニュー大根」にはレア台目当てで、遠方から来てくれるお客さんが後を絶たず、「これからも頑張ってください」とエールを残して帰っていくそうです。そういう方々にこれからも娯楽を提供していきたい――と江川さんは語りました。

     

    ということで、ニュー大根に行って参りました! 周辺のホールが減っていくなか、ニュー大根が健在なのは、ユーザーと台を大切にしてきたからなのでしょう。これからも遊べる「聖地」であり続けてほしいですね!!

    P-Summa編集部

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