【取材】パチスロコンテンツ『絶対衝激Ⅲ』がWEBくじに! グッズ制作の裏側を調査してみた

2021/09/30

特集

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    パチンコ・パチスロユーザーの皆さんならきっと「くじ引き」はお好きですよね? 神社のおみくじとかコンビニのキャラクターグッズくじ、ホール入店前の入場抽選も楽しいものです。抽選の時間が一番楽しかった、なんてこともよくありますが……。そんなくじ引きが、オンラインで手軽に楽しめる「WEBくじ」をご存知でしょうか?

    2017年からスタートした比較的新しいWEBサービスで、これまではアニメ系コンテンツのグッズが中心でしたが、今回初めてパチスロオリジナルコンテンツ『絶対衝激Ⅲ』のグッズが登場! くじを引くごとに、ここでしか入手できないプレミアムグッズのいずれかが必ず当たる仕様となっております。
     

    しかし、WEBくじを運営している株式会社ディ・テクノさん、実はDaiichiさんのグループ会社であり、『絶対衝激Ⅲ』を作ったスパイキーさんとはライバル関係のはず。一体どんな経緯でコラボが実現したのか、気になったP-Summa編集部員。もしや今後は、他の遊技機オリジナルコンテンツもWEBくじ化するのでしょうか!?ということで、コラボまでの経緯やグッズ制作のこだわりなどをディ・テクノの企画担当者2名にオンラインで伺いました。

    WEBくじと『絶対衝激Ⅲ』の“衝激”コラボはどうやって実現した?

    ――本日はよろしくお願いします。まず、WEBくじというサービスが誕生したきっかけを教えてください。

    元々はアニメ「おそ松さん」の単発企画だったんです。

    ――おそ松さん! とんでもないブームになりましたよね。個人的にも好きなアニメです。

    初めてWEBくじを実施したのは3年半前、アニメ2期の放送中でした。本来、その1回きりで終わる予定だったんですが、システムが完成されていたので、「せっかくなので他の作品も……」という流れで続くことになりました。

    ――「おそ松くん」や「おそ松さん」は昔からDaiichiさんで遊技機化されていますよね。他にWEBくじ化している作品では「ひぐらしのなく頃に」もパチンコ化されていますが、他社の遊技機で、しかもパチスロオリジナルコンテンツの『絶対衝激Ⅲ』をWEBくじ化したのは、どういった経緯だったのでしょうか?

    まず、「おそ松さん」や「ひぐらしのなく頃に」のWEBくじでの成功が背景としてあります。どちらも大変好評で、現在も新シリーズが継続しています。我々は個人でもパチンコ・パチスロを嗜むんですが、以前からWEBくじは「アニメファンとパチンコファンの両方に親和性が高い」、そして「パチンコでしか見られない演出をグッズ化したら喜ばれるのでは?」と考えていました。

    ――個人でも打たれるんですね!(親近感)

    もちろん「絶対衝激」も打っています。市場でも『絶対衝激Ⅱ』は名機という評価が定着していましたし、『絶対衝激Ⅲ』も「コンティニュー」などが注目されて、新パネルが出るまでになりました。何より、「絶対衝激」はキャラクターコンテンツとして魅力があるんです。

    ――たしかに可愛いキャラがたくさん登場します。

    ええ、なのでWEBくじの担当者としても、1ユーザーとしてもぜひグッズ化したい……と思っていたところ、スパイキー様の販売を手掛けておられるフィールズ様とお話しする機会があり、実現に至りました。

    ――ある意味、好きが高じて提案が通ったということでしょうか?

    そうとも言えるかもしれません。他のWEBくじも現場からの提案で作らせてもらえることが結構多いですね。

    香月美子推し!?グッズ制作へのこだわり

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    ――では、『絶対衝激Ⅲ』のキャラクターコンテンツとしての魅力はなんでしょうか?

    キャラデザや設定、ストーリー性もそれぞれ魅力的なんですが、グッズ化という観点では「キャラ数がちょうどいい」というのがあります。

    ――キャラ数!

    今まで色んなアニメをWEBくじ化してきましたが、メインキャラは4人~7人ぐらいが最適ですね。少な過ぎるとバリエーション不足で、あまり多過ぎても揃え切れません。その点、『絶対衝激Ⅲ』はちょうどいいです。

    ――なるほど……。

    ちなみに、個人的には紫(ゆかり)推しです。

    ――ほう、伊勢島・妹ですか! WEBくじのグッズ一覧を見ると香月美子のアイテムが若干多いので、てっきり美子推しなのかと思っていました(笑)。

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    上位賞にはメインキャラを並べつつ、様々なキャラクターをグッズ化できるようにイラストはまんべんなく採用しました。遊技をしていて、きっとユーザーの皆様の印象に残っているな、と思ったものは一通りグッズ化しているかと思います

    ――あと、図柄のグッズ(E賞・アクリルペーパーウェイト)もありますね。
     

    遊技機コンテンツなので図柄は絶対入れたいと思っていました。

    ――他のグッズはどうやって決めましたか?
     

    A賞が下パネルを模した「アクリルパネル」なのは、やはりこれがパチスロユーザーの間で一番人気だからです。ユニバカサミフェスでもツインエンジェルのパネルが速攻で売り切れますからね。B賞以下はキャラクターの要素をふんだんに活かしつつ、ヒロインの女の子たちと添い寝できる「まくらカバー」(B賞)や普段使いできる「マグカップ」(C賞)、願掛けに使える「絵馬キーホルダー」(D賞)とか、いろんなバリエーションを揃えました。キャラクターグッズでありながら、遊技機発という特徴を活かしたグッズラインナップを意識しています。

    ――絵馬は遊技機のグッズならではという感じがしますね。
     

    願掛けにこだわる方って結構多いんですよ。やはり運の遊技ですからね。

    ――マグカップは「着替え演出」のイラストですよね?
     

    その通りです。ちなみに、アクリルパネル・アクリルペーパーウェイト・マグカップを全部揃えると、パネル・リール(図柄)・液晶と、筐体をほぼ再現できるようになっています。

    ――あっ、本当だ! パチスロユーザーとしてのこだわりを感じます……!

    遊技機オリジナルコンテンツの再WEBくじ化は? 反響と今後の展望を聞いてみた

    ――ユーザーからの反響はいかがですか?

    リリース前は、SNS上で遊技機オリジナルのグッズ情報がどこまで拡散されるか、ちょっと不安がありました。アニメファンの方々は、グッズ関連の情報をこまめにRT・ツイートしてくれる傾向があるんですが、パチスロユーザーの皆様って、あまりそういうことをつぶやかないイメージだったんです。ところがいざ発表してみると、想定していた以上に拡散していただけて、「出てくれて嬉しい」とか「出たからには買わないと」といった声もありました。アニメ化されていなくても『絶対衝激Ⅲ』がキャラクターコンテンツとして認知されていて、ファンがしっかりついているということがよくわかりました。

    ――1セット100枚のプレミアムセットも……?

    売れています。

    ――すごい……!

    初の遊技機オリジナルコンテンツでしたが、このチャレンジは成功と言っていいと思います。

    ――では、今後、他の遊技機オリジナルコンテンツもWEBくじ化される可能性があるということでしょうか?

    そのラインも作れたらと思っています。1パチスロユーザーとして、他社様のコンテンツで、WEBくじで展開させていただきたいタイトルがいくつもあります。ただ、すでに自社でグッズやマーケットをお持ちのところが多いのと、うちはあくまでDaiichiのグループ会社ですから、他社コンテンツのWEBくじ化は一筋縄ではいきませんね。でも、今回『絶対衝激Ⅲ』で実績を作ることができましたし、メーカー間の垣根を超えた連携は積極的にやっていきたいと考えています。メーカー様のほうで「WEBくじで商品化したい」というお話がありましたら、ぜひご連絡いただきたいです。

    ――あり得なくはない、ということですね! Twitterアカウントをフォローして、続報を楽しみにしています!

    許可関連以外でもう一つ課題となるのは、ファンの皆様にどう情報を届けるかですね。「おそ松さん」や「ひぐらしのなく頃に」の情報はアニメファンの方々が拡散してくれて、『絶対衝激Ⅲ』も上手く広まってくれましたが、遊技機オリジナルコンテンツの情報が毎回ちゃんと広まるとは限りません。アニメファンではない、パチスロユーザーの皆様に対してどうやってお伝えするのが効果的なのか、模索していきたいと思っています。

    ――オンラインでいつでも気軽にグッズをゲットできるのがWEBくじの良いところですよね。存在を知れば「引いてみたい」となる人はかなり多いのではないかと思います。本日はありがとうございました!

     

    インタビューを通じて、お二人のパチスロ愛・作品愛がよく伝わってきました。メーカーの垣根を超えたコラボが実現して、いろんな機種のWEBくじが出たらきっと楽しいでしょうね。なお、『絶対衝激Ⅲ』WEBくじの販売は10月7日(木) 16:59までとなっております。気になる方はどうぞお早めに!

    P-Summa編集部

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