【取材】レトロパチンコ&スロットを打てる場所が三重県に誕生!「一身田レトロ館」

2023/08/18

特集

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    2023年5月、三重県の一身田(いしんでん)にレトロ台を打てる場所が誕生しました! その名も「一身田レトロ館」。いわゆるスロゲーセンとは異なり、パチンコ・パチスロコーナーのほかに、メダルゲームやファミコン部屋などもある昭和レトロな施設です。全国にスロゲーセンが続々とオープンしておりますが、昔懐かしい雰囲気でレトロ台を楽しめる施設はかなりレア! 昭和生まれのP-Summa編集部員としては、ぜひ取材させていただきたい……! ということで、一身田レトロ館が生まれた経緯や設置機種のこだわりなどを館長の磯谷さんに伺いました。

    「一身田レトロ館」誕生秘話

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    ――本日はよろしくお願いします。まず、一身田レトロ館をつくろうと思ったきっかけをお聞かせください。

    レトロ館をつくりたいと最初に言い出したのは、私の同級生でもある弊社社長なんですよ。社長は地元である一身田で宿泊施設や総菜屋などを経営しているのですが、岐阜のレトロミュージアムを訪れた際に、「自分も地元で、いつかこういうことをやりたい」と考えたそうです。

    ――レトロミュージアムにインスピレーションを受けたと?

    その通りです。弊社は「株式会社あかり屋」と言いまして、“町にあかりを灯そう”という意味が込められています。レトロミュージアムのように、観光地のひとつとして地元を活性化させる施設をつくりたいという想いは、前々からありました。ところがコロナ禍になってしまい、あかりを灯そうにも灯せない、苦しい状態が続いていたんですね。でも、苦しい状況だからこそ、自分たちが率先してあかりを灯さねばならないと決意し、漠然とした「いつかやりたい」が「やる」に変わりました。

    ――逆風を追い風にしたんですね。

    ええ。そこからは事業再構築補助金も活用しつつ、急ピッチでオープンまでの段取りを進めました。そして今年5月、地元の方々のお力添えもあって、このレトロ館が誕生したというわけです。

    ――メインテーマは「レトロ」で、その中にパチンコやパチスロも入れようってことになったんですか?

    元々のコンセプトは、レトロ台を楽しめる場所でした。

    ――パチンコありきだったんですか!

    私も社長も全盛期の頃は相当打ち込んでいましたので(笑)。今から28年ぐらい前でしょうか。あの面白かった機械たちを現代に持ってこようという想いが最初にあり、そこから派生して、懐かしのメダルゲームやファミコンなどのコーナーもつくったわけです。さらにお子様も楽しめるように駄菓子やプラレールなども設置し、ご家族で楽しめる観光地を目指しました。

    日本で唯一!? 畳み部屋でレトロパチンコが打てる場所


    ――オープンまでの道のりで苦労したことはありますか?

    5号営業の許可ですね。

    ――やはり……。

    三重県でレトロ台を設置する遊興施設はレトロ館が初めてだったので、前例がなくて大変でした。許可を取るためにパチンコは循環式、パチスロはメダルレスになっていますが、機械の性能はアミューズメント仕様ではなく、実機のままです。

    ――レトロ台はどうやって集めたのですか?

    元々持っていたわけではなく、やると決めてからネットオークションで集めました。チョイスはほぼ全面的に社長の趣味です。

    ――趣味なんですね(笑)。設置台の中で思い入れのある機種はありますか?

    この中では「フィーバークイーン」ですね。社長と一緒に打ちに行った思い出があります。
     


    ――レトロパチンコが打てる場所って希少だと思います。それも、靴を脱いで畳の部屋で打つレトロパチンコって、全国でもここだけでは?

    そうかもしれません(笑)。こちらの物件、元々は仏壇屋さんなので、畳が残っているんですよ。

    ――仏壇屋さん! ホールがゲーセンに変わる事例は聞きますが、この変化は初めてです。

    今の駄菓子コーナーが店頭で、奥と二階はたぶん居住スペースだったんだと思います。そのため、あえて“家感”が残るようにレイアウトを考えました。靴箱は地元の銭湯から譲っていただいたものです。靴を脱いで家に上がる所作も、「懐かしい」というお声をいただきました。
     


    ――ちなみに元仏壇屋ってことは、防音対策に苦労されたのでは?

    比較的音の出るパチンコ・パチスロとアーケードゲームは鉄筋構造の1階に置いて、小さめの音量に設定しています。あとは窓などに簡易的な防音対策を施しました。

    人気のレトロ台は「CRジャマイカ」とアレパチ系


    ――お客さんからはどんな機種が人気ですか?

    「CRジャマイカ」は全国でレトロ館にしか設置がないようで、遠くからわざわざ大勢の方がいらっしゃいます。今日も京都や大阪からのお客様が来てくださいました。

    ――県外からのお客さんも多いんですね。

    ええ、大変ありがたいことです。地元の方もよく遊びに来てくれますが、遠征してきて話しかけてくださる方も多いんですよ。お客様と当時の話やリメイクについての話で盛り上がることもあります。私自身は現役スロッターで、「スマスロ北斗」とか「ハードボイルド」のようなおっさんホイホイにまんまと釣られて打っていますので(笑)。

    ――いいですね! 他にはどんな台が人気ですか?

    「アレジン」とか「エキサイト」、アレパチ系ですね。パチスロよりパチンコを目当てにいらっしゃる方が多い印象です。

    ――ホームページに記載されていない保管台はどのぐらいありますか?

    10~15台ぐらいでしょうか。社長がちょくちょく買ってきます。

    ――今後手に入れたい機種やリクエストされている機種はありますか?

    「フィーバーファイター」とか「ギンパラ」が欲しいんですけど、ネットオークションに出品されているものはブラウン管が壊れていたり、値段が高かったりで、なかなか手に入りません。お客様からは、パチンコは羽根モノ、パチスロはジャグラー・ハナハナを置いてほしいと言われることがあるんですが、やはりこれらも予算の都合でなかなか手が出せないんです。設置台では「ポップカルチャー」はかなり高かったようなんですが、どうしても欲しくて買ったみたいですね。

    「一身田レトロ館」が目指すものとは?


    ――お客さんからの反響をお聞かせください。

    レトロ館は5月21日から開催された高田本山の特別法要に合わせてオープンしたんですけど、その時も、最近の七夕祭でも、大勢のお客様が遊びに来てくださいました。お子様たちも大喜びでしたね。

    ――すっかり観光名所のひとつになっているんですね。

    一身田のキャッチフレーズは「ほっとする町いしんでん」なので、レトロ館もそういう空間にしたいです。

    ――靴を脱いで、レトロなパチンコ・パチスロやゲームで遊べたら、とてもほっとすると思います。

    あと、親子でファミコンのテニスを対戦されている姿は微笑ましかったですね。「息子にファミコン欲しいと言われたので、買って帰ります」という方もいらっしゃいました。プラレールもお子様に大人気です。
     


    ――家族で来ても一日中遊べますね! 最後に、これからやりたいことはなんですか?

    営業していない月曜日~木曜日に学童さんを無料で招待したり、地元の食堂の出前を頼めるようにしたり……といったことを考えていて、もう少しで動きが始まる予定です。

    ――地域密着型……というより、もはや町の一部という感じですね。

    会社の理念が「町にあかりを灯すこと」ですからね。現時点でも、時間無制限のプランで入場された方の多くは、地元のお店にランチへ行かれます。そんな風に、訪れた方が巡回していただける町づくりをしていけば、相乗効果でさらに盛り上がっていくと思います。

    ――レトロ館を起点に、一身田の町が変わっていきそうな予感がします。本日はありがとうございました!

     

    コロナ禍をバネに「いつか」を実現させ、町と共に成長していく「一身田レトロ館」。パチンコ・パチスロが持つ本来の面白さを思い出させてくれそうな場所です。大人だけでなく、子どもも楽しめる設備が充実しているので、夏休みにご家族で出かけてみてはいかがでしょうか?

    P-Summa編集部

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