【旧アルゼ】ユニバーサルがカジノに手を出した結果

2016/12/16

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  • okadamanila12
    株式会社ユニバーサルエンターテインメント(旧アルゼ)の会長・岡田和生氏は、長者番付にも名を連ねる大富豪である。日本は狭すぎると言わんばかりに、何年も前からフィリピンでのカジノ事業を推進していた。

    大富豪「アルゼの岡田」

    [20位]岡田和生 ユニバーサルエンターテインメント 1,560億円

    出典:MANESTO
    アメリカ・フォーブス誌が発表した「長者番付2015」にランクインした日本人は24人。その中に岡田氏の名前もある。1999年にも日本の高額納税者ランキングで第1位に輝いている。

    夢の「オカダマニラ」

    OKADA MANILAはディベロッパーのTiger Resort Leisure and Entertainment, Inc
    によると投資額が40億ドルに達するかもしれないと発表しています。
    24億ドルはただの開発のみで全てを含むのなら第1段階で30億近くになる
    可能性も示唆しています。
    最近のカジノリゾートでは最大級の大きさになることは間違いありません。

    出典:188bet Japanese agent blog
    岡田氏はフィリピンに自身の名を冠した大規模カジノリゾート「OKADA MANILA」(オカダマニラ)を建設。オープンは12月21日の予定となっている。

    始まりは10年前

    岡田は、2006年に3億ドル(約330億円)で30万平方mの区画をこの地に買い、フィリピンでギャンブル規制を担当するパグコー(政府所有のカジノ公社)からエンターテイメント・シティにおける期間限定の営業ライセンスを得た。
    当時フィリピンは「アジアの病人」とみなされており、後に世界でトップクラスの経済成長を遂げることになるなど、誰も想像していなかった。しかし岡田は、現地の労働力や税金の現状をリサーチし、「地価がとんでもなく上昇する」という確信に至っていた。

    出典:クーリエ・ジャポン
    岡田氏がカジノ建設用地を買い、政府から営業ライセンスを得たのは2006年。当時「アジアの病人」と呼ばれていたフィリピンのポテンシャルを岡田氏は見抜いていた。

    先見の明

    「岡田さんがウィンと一緒に組んでカジノリゾートの事業に乗り出すことについては役員は当時反対だった。日本のパチンコで十分にやっていけていた、そんなことやる必要はないと。しかし、岡田さんは日本のマーケットではパチンコはこれ以上伸びないと分かっていた。もう限界までパチンコとかパチスロの市場は膨れ上がっていたからだ」

    出典: Wsj.com
    2000年、スティーブ・ウィン氏と組んで「ウィン・リゾーツ」という会社を創設。パチンコ・パチスロの市場はすでに限界に達しており、やがて縮小していくということを岡田氏は誰よりも早く予言していた。

    訴訟にも発展

    朝日新聞が、UE社のカジノビジネスを巡って【フィリピン政府関係者に対する「接待」と不明朗な「巨額送金」が行われたのではないか】という疑惑を一面で報じたのが、今からちょうど3年前の年末、2012年12月30日だった。

    その後、2013年2月までの間に断続的に掲載された合計5本の記事が名誉毀損に当たるとして、UE社は1億円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めていた。

    出典:現代ビジネス)
    一見華やかな岡田氏のカジノ建設だが、裏では不当な献金が疑われるなど、苦労も多かったようだ。朝日新聞との訴訟は、一審では朝日新聞側に330万円の損害賠償命令が出され、二審ではその額が33万円に減らされたが、いずれにせよ岡田氏側の勝訴となった。

     

    日本は今まさにカジノ法案で大騒ぎになっているところだが、フィリピンの岡田氏はどこ吹く風であろう。長者番付に載るような人物はやはり目のつけどころが違うのである。

    TOP:YouTube

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