
パチンコ業界にメタバース進出の兆しアリ!? 2026年5月、ユニバーサルエンターテインメントがメタバースプラットフォームのcluster内に「ユニバーチャルランド」を誕生させました。そして、7月1日にはVRChat内に常設バーチャル空間「サミーワールド」がオープン! VRChatはバーチャル空間で他のユーザーと交流したり、様々なワールドを散策したりできるのが魅力で、サミーワールドには「e 東京リベンジャーズ 聖夜決戦編」のコラボエリアも期間限定で登場しています。これまでサミーはバーチャルマーケットへの出展を何度か実施してきたわけですが、バーチャル空間を常設したのは今回が初。このタイミングで、本格的にメタバースへ進出した理由とバーチャル空間づくりのこだわりとは? サミーのプロジェクトチームの方々にインタビューさせていただきました。
\🎉サミーの遊び場がバーチャル空間に登場!🎉/
サミー初のVRChat単独ワールド『サミーワールド』が、いよいよ本日からオープン❗️✨
なんと❗️【無料】で遊べちゃいます😆7月6日(月)から順次導入開始の「e 東京リベンジャーズ 聖夜決戦編」とのコラボブースも登場👊🔥… pic.twitter.com/4WLbPkhswi
— サミー株式会社 (@sammy_corp) July 1, 2026
――本日はよろしくお願いします! まず、パチンコ・パチスロの魅力を伝える場としてVRChatを選んだ理由をお聞かせください。
長期的に見ると、遊技人口は大きく減少していますよね。今までパチンコ・パチスロに触れたことのない20代ファンの獲得が業界全体にとっての大きな課題で、何か施策をやっていかなきゃとずっと考えていました。そんなある日、ユニバさんがVRChat上のバーチャルマーケットにブースを出展したという記事をメンバーが見つけてきて、「これは面白そうだぞ」と。しかも、バーチャルマーケットを主催している株式会社HIKKYには、元サミーの社員も勤めていたんです。
――すごい偶然!
VRChatは20代を中心にユーザー数が非常に多いので、新たなアプローチ手段になると考えました。パチンコ・パチスロに興味はあっても、実際にホールへ足を運ぶのはなかなかハードルが高いと思うんですよ。でも、バーチャルで疑似体験できれば入店のきっかけにもなると考え、弊社の上層部にバーチャルマーケットへの出展を提案しました。
――期間限定のバーチャルマーケット出展という形から、サミー専用のバーチャル空間を持つ形に変えたのは何が狙いなのでしょうか?
計4回、バーチャルマーケットに出展させていただく中で、期間限定の足かせを感じていました。この業界、新台のスケジュールがけっこうズレるじゃないですか(笑)。
――確かに……(笑)。
出展期間が決まっていると、なかなか意図したタイミングで新台の宣伝ができないんですよ。それに、バーチャルマーケットは他の企業様たちとの共同空間ですから、使えるスペースに限りがありますし、オブジェクトの配置なども自分たちの思うようにはできません。ならばこの際、SNS・YouTubeに続く新たなプラットフォームとして、自分たちだけの空間をつくっちゃおうよ、という話になったんです。過去4回の出展で、オブジェクトやゲームコンテンツなどの資産がストックされていて、比較的ローコストでつくれるという利点もありましたね。

――サミーワールドには「ディスクアップのパチスロシューティングゲーム」や「ツインエンジェルの巨大パチンコ」などのゲームコンテンツが実装されていますが、これらをつくるうえでこだわったことはありますか?
パチンコ・パチスロって、初めて触れる方にとっては“難しいもの”だと思うんですよ。だからこそ、“簡略化”を意識しました。たとえば「ディスクアップ」をバーチャル空間でゲーム化するなら、遊技機の特徴を活かした目押しのゲームにしたくなりますが、未経験の方にとっては目押しと言われてもチンプンカンプンじゃないですか。そこで、シューティングゲームに置き換えて、世界観を楽しんでもらうことにしました。
――たしかにゲーム性はわかりやすかったです。でも、難易度はけっこう高いような……(笑)

繰り返し遊んでもらえるよう、FPS(ファースト・パーソン・シューティング)を意識して難易度は高めにしました。影響力のあるストリーマーの方々にプレイしていただき、それを見た方たちが実際に遊んで、「ストリーマーよりスコアが上になった!」とかそういう感じでプレイ結果を投稿してくれたらうれしいな、と思っています。
――ツインエンジェルの巨大パチンコは、PUSHボタンを1回押すだけで結果が出る非常にシンプルなものでしたね。
とにかく入り口は簡単にしたいんですよ。初見でも遊び方がわかるようにしないと、なかなか触ってもらえないですからね。とは言え、玉の動きにはこだわっていて、現実世界の物理演算に基づいたリアルな動きによって結果が決まる仕組みです。また、遊び方はシンプルでも、そんな簡単には当たらないゲージにしました。パチンコの本質は羽根モノ、つまり「玉の動きを楽しめるか」だと考えたからです。

――サミーはオリジナルIPを多数お持ちですが、その中でもツインエンジェルとディスクアップを選ばれた理由とは?
VRChatのユーザー層的に、かわいい女の子たちが刺さるはずと見て、ツインエンジェルは真っ先に決まりました。往年のパチスロユーザーであれば「獣王」で熱くなれると思うんですけど、VRChatというプラットフォームのユーザーに受け入れられるのが大切ですからね。今は推し活がブームになっていることもあり、ツインエンジェルのキャラ推しからサミーのファンという動線を描けたらいいな……と。ディスクアップは何と言っても搭載楽曲が良いので、世界感と合わせてバーチャル空間で映えると思いました。それと、バーチャルマーケット出展当時はちょうど『A-SLOT+ ディスクアップ ULTRAREMIX』のリリース前だったので、新台の宣伝も兼ねていましたね。
――空間全体として、何かこだわったことはありますか?
設計の初期段階ではわりと平面的な空間だったんですが、後半になって階段などを追加し、立体感を出しました。高低差を加えたことで見栄えが良くなりましたし、探索する楽しみも増したと思っています。

――続いて、「e 東京リベンジャーズ 聖夜決戦編」とのコラボを実現させた経緯をお聞かせください。
サミーワールドのオープン予定日が、『e 東京リベンジャーズ 聖夜決戦編』の全国ホール導入日(2026年7月6日)とピッタリなタイミングだったので、是非ともコラボしたいとは考えていました。でも、実現できるかどうかがわからなくて、躊躇していた時期もあったんですよ。
――サミーのオリジナルIPじゃないですもんね。実現までのハードルは高そうです。
「東リベだとお客様いっぱい来てくれそうだなぁ。でも大変そうだなぁ、どうしよう……」と悩んでいたら、プロジェクトチームのボスが「日和ってんじゃねーぞ」と背中を押してくれました(笑)。
――東リベだけに(笑)。では、「e 東京リベンジャーズ 聖夜決戦編」コラボエリアをつくるうえで、こだわったことは何ですか?
解釈違いが起きないことが第一です。東リベが好きで遊びに来てくれた方に「東リベのことわかってないじゃん」って思われてしまわないよう、考慮しました。自身のアバターが入り込んで記念撮影ができるフォトスポットも、原作ファンの方に喜んでもらえる場所を選んでいますし、期間中のBGMもぜひお聴きください! あと、『バーチャルパチンコ e 東京リベンジャーズ 聖夜決戦編 大寿バトルチャレンジ』も簡略化を意識しましたね。実機にはもっと多彩な演出パターンとか、複雑なLEDの光り方もあるんですが、かなり絞って実装しているんです。今後、新たなバーチャルパチンコを導入する際、どこまで実機に近づけるかは今回の反響をもとに検討していきたいですね。

――サミーワールド内のゲームで獲得したポイントは景品交換カウンターで3Dアイテムと交換したり、東リベの3D缶バッジなどが当たる「ジャンボカプセル」用のコインに換えたりできるんですよね。
この「景品交換カウンターで交換できる」という動きが、サミー専用のバーチャル空間になって初めて実現したことの一つですね。
――あと、サミーワールド内で撮影した写真を投稿するXのキャンペーンもやっていましたね。
\🎊サミーワールド オープン記念キャンペーン🎊/
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サミーワールドで遊んで、豪華賞品をゲットしよう😆👽👇参加方法は超カンタン❗️
1️⃣ この投稿をリポスト🔄
2️⃣ サミーワールド内で楽しく写真撮影📸
3️⃣ 撮影した画像と一緒に【… pic.twitter.com/O9nM1g8Ggg— サミー株式会社 (@sammy_corp) July 1, 2026
過去の出展から、VRChatのユーザーは自撮りが上手いということがわかっていました。「e 東京リベンジャーズ 聖夜決戦編」のコラボエリアに設置してあるキャラクターパネルは自由に動かせるようになっていますし、景品として獲得した3Dアイテムはダウンロードして自身のアバターに組み込めば、継続的に装備できます。
――#SammyWorld で検索してみると、面白いポストもたくさん投稿されてますよね。
自由に遊べる場を用意しておけば、我々が想像しないような写真を撮っていただけるんですよ。中にはオリジナル動画をつくってくれた方もいて、大変ありがたいですね。
VRChatに、サミーの世界がやってきた。
思わず時間を忘れて楽しんでしまった📹✨#VRChat #SammyWorld pic.twitter.com/LCGga7C5xm— ティキレス | VRC動画×BAR店長 (@VRTikiRes) July 1, 2026

――サミーワールドの反響はいかがですか?
当初は東リベに注目が集まるかと思っていたんですが、ディスクアップやツインエンジェルも初めて体験した方から「面白かった」というお声をいただいています。早速アイテムをコンプしている方もいらっしゃいました。
――パチンコ・パチスロ未経験のVRChatプレイヤーはどうやってサミーワールドを知ったのでしょうか?
ログインした時に表示される最新ワールドや、SNSだと思います。東リベのサムネを見て「おっ!」と反応する方も多いみたいですね。それと、「バーチャルマーケット2026 Summer」の会場内からサミーワールドへ直接アクセスできる誘導ポータルも設置しました。
――最後に、今後の展望をお聞かせください。
YouTubeが「見る広告宣伝」なのに対して、VRChatは「体験できる広告宣伝」になり得ると考えています。新しく手に入れたアプローチ方法を使って、パチンコ・パチスロファンを増やしていきたいですね。VRChatをきっかけに、実際にどれくらいの人がホールへ足を運んだか、その効果測定は非常に難しいんですが……弊社は遊技機だけでなく、ポーカーやライブエンタメの事業もやっておりますから、それらのアピールにも活用できるのではないかと。サミーはエンタメ企業で、我々は新しいことにチャレンジするのが好きなマインドのチームですから、今後もいろいろな手段を模索していきたいです。
――サミーワールドが今後、どのような広がりを見せるのかが楽しみです! 本日はありがとうございました!
VRChatはVR機器がなくても、Windows PCなら気軽にプレイ可能。今まで触れたことがなかった方も、この機会にサミーワールドを訪れてみてはいかがでしょうか? 新しい世界が広がるかもしれません。
P-Summa編集部
© 和久井健/講談社 © 和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会 © Sammy