2016年11月26日に『CRハクション大魔王』が検定を通過した。
ハクション大魔王のパチンコはこれで5代目、2000年から続く長寿シリーズである。
初代『CRハクション大魔王』から4代目『ぱちんこCRハクション大魔王』まではSammyが手掛けていたが、今回は七匠からのリリースとなる。
七匠は2009年に設立されたパチンコ・パチスロメーカー。
これまで開発してきたのは『パチスロ バルタン星人』や『パチスロ ロードオブヴァーミリオン』などパチスロが中心で、パチンコは『CRアメイジング・スパイダーマン』のみ。
実は今度の『CRハクション大魔王』がパチンコでは2作目となる。
七匠はこれまで実写ヒーローなどリアル系の版権を取り扱うことが多く、ほのぼのとした「ハクション大魔王」の世界観をどう演出するか見ものである。
Sammyが手掛けた前作『ぱちんこCRハクション大魔王』の登場は2015年。
スペックはライトミドルSTと甘デジSTの2種類で、巨大なドラムを搭載。
ドデカ図柄や7図柄が揃えば大当たりというシンプルさと、液晶とは一線を画す斬新な演出が功を奏し、全国に納品された約10000台はまずまずの好評を得た。
スペック
ぱちんこCRハクション大魔王
賞球数 2&3&7&15
確率 低確率 約1/199.8
高確率 約1/75.3
確変タイプ 100%/ST74回
カウンド 9カウント
ラウンド 4R or 15R
大当たり出玉 約540個 /約2,025個
デジハネCRハクション大魔王
賞球数 2&3&7&12
確率 低確率 約1/99.9
高確率 約1/72.0
確変タイプ 100%/ST50回
カウンド 8カウント
ラウンド 4R or 15R
大当たり出玉 約384個 /約1,440個
今作、七匠版『CRハクション大魔王』のスペックは現在のところ不明だが、形式名を見ると『CRハクション大魔王LSTA』と『CRAハクション大魔王ASTK』の2種類が存在していることから、Sammy版の前作と同様、2種類のスペックを準備しているものと見られる。
さらに、パチスロ開発の経験を活かして、巨大ドラム演出を踏襲・進化させてくることも大いに考えられる。
1969年から翌年にかけて放映されたギャグアニメ「ハクション大魔王」が初めてパチンコ化されたのは2000年。
初代は50%の確変機で、初当たり確率は1/318.5と1/228.5という2種類のスペックがあった。
2代目は2004年、スペックは3種類存在し、うち1つは初当たり確率1/481.9・連チャン率75%というドMAX仕様。
続く3代目は2009年、大魔王の娘「アクビちゃん」を前面に押し出した機種で、1/348.6のハイミドルと1/278.9のローミドルが先行し、翌年には1/99.9の甘デジも追加された。
そして4代目は2015年、スペックは1/199.8のライトミドルと1/99.9の甘デジの2種、演出面ではシリーズ初の巨大ドラムが採用された。
一方、パチスロの「ハクション大魔王」はこれまでに2度リリースされており、メーカーはいずれもSammy。
初代『ハクション大魔王』は2002年、原作の雰囲気とは裏腹に強烈な爆裂AT機として登場した。
2代目『出ましたハクション大魔王』はSammyの5号機第1弾にあたり、すべてのボーナス後にRTへ突入、ボーナスの種類によってRTのゲーム数が変わる仕様となっていた。
さまざまなスペックで何度もパチンコ化・パチスロ化されてきた人気コンテンツ「ハクション大魔王」。メーカーがSammyから七匠に移ったこともあり、5代目『CRハクション大魔王』は大いに注目されている。
昨年末には『CRパチンコおそ松さん』(Daiichi/2017年2月頃導入予定)が巨大ドラム搭載機と報じられ、話題となった。
今後も既存のコンテンツが演出を刷新するため「ドラム化」されていく可能性もある。そんな中、頭角を現すのは、パチスロ開発に定評のある七匠の『CRハクション大魔王』となるかもしれない。