【取材】オンライン抽選だけじゃない!?「777CON-PASS」開発の裏側を調査してみた

2020/10/18

特集

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    Withコロナ時代の新しい生活様式。それはパチンコホールにも求められています。多くのホールは営業再開後、朝一の「密」を回避すべく、オンラインでの抽選を開始しました。

    感染拡大防止のため、今後このサービスはますます重要になっていくと感じたP-Summa編集部員。開発・運用の“裏側”を聞いてみたいと思い、オンライン抽選サービスの一つである「777CON-PASS(スリーセブンコンパス)」に取材を申し込んだところ、快く引き受けてくださいました。ありがとうございます!
    ということで、同サービスを運営する株式会社サミーネットワークスの菊地さん、石橋さん、青柳さんにオンラインで話を伺いました。

    「777CON-PASS」開発の経緯


    ――本日はよろしくお願いします。まず「777CON-PASS」を開発したきっかけを教えてください。

    ここ数年、ぱちんこ・パチスロユーザー、特に休日にサラリーマンが朝から遊技したいと思った時に来店のハードルが高くなっている状況が続いており、これを何とか変えられないだろうか?と考えていました。

    そのハードルとは、行きたいと思ったホールで狙った遊技台に座る事ですが、人気のホールは競争率が高いので朝早くから長時間並ばないといけない場合もありますし、せっかく並んで抽選出来ても狙った遊技台に座れるとは限りません。すると、せっかくの休みでもわざわざ行くのが億劫になってしまいます。

    また、その頃から「予約」や「マッチング」機能のIT化が進んでいたので、ホールもITによって“事前に予約や抽選が出来る”ようになれば、ユーザーは“気軽にホールに行くか/行かないか”を考えられるので、もっと色々な人がホールに行くのではと思いました。

    そんな機能を実現することで、少しでも自分のようなサラリーマンが休日にホールに行くきっかけをつくり、ひいては少しでも遊技人口が増えるサービスになるようなサービスを作りたいと思ったのが開発のきっかけです。

    ――リリースは2019年9月でしたが、開発がスタートしたのはいつですか?

    リリースからおよそ1年前です。構想を始めたのは2年前でした。

    ――では、開発中にこだわったことはなんですか?

    当初はオンラインによる「予約」と「抽選」を中心に考えていたのですが、毎日朝からホールに行くことは少ないので、サービスとして考えた場合には利用頻度が少なく、事業として成立するかが問題となりました。そんな時、社内で並行して進めていた企画がありました。それは“勝ちにこだわった情報プラットフォーム”企画で、ユーザーが「明日どこへ行こう?」「良さそうなホールは?」と勝つために有益な情報を探せるサービスでした。それぞれのサービスは補完しあう関係でもあったので、両者を一つのサービスとしてまとめあげて、いかに「ユーザー行動支援プラットフォーム」を実現出来るのかにこだわりました。それがオンラインでの予約と抽選だけでなく、記事の投稿や閲覧、他のユーザー様のフォロー等が出来るようになっている理由です。

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    ――開発時に苦労したことは?

    サービス全般ではホール様とユーザー様のニーズのバランスを取っていくことが難しかったのですが、やはり仕様や仕組みではセキュリティー対策ですね。不正を考える人は、手を変え品を変え網をくぐり抜けようとしてきますので、アカウントと顔写真の「登録」から「入場」までをAIツールを導入して仕組み化しつつ、ツール頼みにならないよう運営側でダブル、トリプルチェックで防ぐ体制にしています。

    ――不正に関する最新情報は常にチェックしているんですか?

    はい。最新の顔認証技術動向のウォッチもしていますが、ツールだけでは解決出来ない部分が必ずありますから、ホール様からの情報も参考にしつつ不正が出来ない仕組みを日々検討しアップデートしています。

    ――オンライン抽選サービスはいくつかありますが、777CON-PASSは顔認証による本人確認を実装しているのが特徴ですよね。

    複数アカウント所持への対策の軸が顔認証です。セキュリティー上、あまり細かいことは申し上げられませんが、認証の精度向上にはかなりの時間を割きましたので、年齢や輪郭が変化しても顔認証出来るようになっています。さらにAIは学習しますから、登録数が増えていくごとに精度は高まっています。

    ――例えば、マスクや眼鏡の着用無しで顔画像登録を行い、本人認証時にマスクや眼鏡を付けていた場合、認証は出来るものなのでしょうか?

    可能ではありますが、無用なトラブルを避けるため、登録や認証の際にはいったんマスク等を外していただくようにお願いしています。

    ――可能ではあるんですね! すごい精度です。ちなみに、アカウントを登録したユーザーは全員、顔認証登録もしているのでしょうか?

    いえ、6~7割に留まっています。やはり自分の顔を登録することに心理的なハードルがあるのでしょうか。ただ、これはセキュリティーの肝ですから外すわけにはいきません。とは言え今後は、登録しやすい流れを作っていきたいと考えています。

    「777CON-PASS」の登録ユーザー数とホール契約数は?


    ――現在のユーザー登録数とホール契約数はどのくらいですか?

    ユーザー様が約25万、ホール様の契約数が約350店舗です。

    ――コロナ禍の影響で、ユーザー数や契約数は増えたんでしょうか?

    そうですね。サービス当初は認知も少なかったので、ユーザー様の新規登録は月に1万程度でしたが、この6~7月は一気に月に3~5万に増加しました。契約数についても、月ベースで5店舗程度であったのですが、月ベースで100店舗と急増しております。

    ――時節柄、オンライン抽選システムはユーザーにもホールにもニーズがあったんですね。

    緊急事態宣言中、パチンコホールに対してのネガティブな報道が連日行われていましたよね。あの当時から、多くのホール様が「朝の並び」について意識されていたようで、緊急事態宣言が解除された後、多くの利用申し込みをいただきました。

    「777CON-PASS」を導入している店舗ではアプリがないと抽選を受けられないので、必然的にユーザー登録数も増えていったと思われます。自粛明けの営業に期待感を持っていたユーザー様も多かったようですね。

    ――ユーザー目線で見ると、契約ホール数は非常に重要ですが、今後も増えていくのでしょうか?

    はい。10~20店舗のグループで加盟したいというお問い合わせがあるので、今後また一気に増える予定です。

    ――利用したいと申し込んでから実際に使えるまで、どのぐらいの時間がかかりますか?

    最短で3営業日ですね。ホール様の予定に合わせられるよう、スピード感を大事にしています。

    「カチナビ」と連動も!?進化を続ける「777CON-PASS」


    ――ところで……7月7日にサーバーダウンが起きてしまい、ユーザーは騒然としていましたが、原因はアクセスの集中だったのでしょうか?

    はい、この日に相当数のアクセスがあるだろうと見越して、事前に対策していたのですが、こちらの想定を超えるアクセスが集中してしまったのが原因です。あの後、サーバーを増強し、処理の効率化を徹底的に洗い出して、改修と改善を行いました。その結果、8月8日や9月9日にも7月7日と同程度のアクセスがありましたが、無事耐えることが出来ています。

    ――ほかのサービスでもサーバーダウンはたまに起こることですが、アップデートされたのなら安心ですね!
    ちなみに、ユーザーからは、ほかにどんな感想をいただいていますか?

    オンライン抽選サービスが複数ある中、「777CON-PASS」は「不正対策がしっかりしている」「多数の店舗が登録している」「予約状況が分かりやすい」といったポジティブな評価をいただけているようです。先ほども申し上げたように、顔を登録することに抵抗感がある方もいらっしゃるようなので、そのハードルを下げることが今後の課題の一つです

    ――そう言えば、「777CON-PASS」という名称の由来は?

    まず、サービスの中心である「入場」を意味する「PASS」という単語が先に挙がっていました。これに連れ打ちなど仲間で打ちに行く時の楽しさを表現したかったので、「一緒に」とか「みんなで」を意味する接頭語の「CON」を付けて、「CON-PASS」となりました。綴りは違いますが、方位磁石の「compass」、“勝ちへの羅針盤”も掛かっています。最後に「777」は、言わずと知れたぱちんこ・パチスロ業界の代名詞的な意味合いと、弊社サービスのブランドロゴです。

    ――「みんなで」と言えば、記事を投稿(共有)するとポイントが獲得出来る仕組みになっていますね。将来的には景品と交換出来るとのことですが、どんな景品を予定されていますか?

    Amazonギフト券などを検討しています。

    ――では、最後に今後の展望をお聞かせください。

    アナログ抽選をデジタル抽選に置き換えるだけでなく、ホールに行くという体験や機会をもっと増やし、もっと便利で、もっと快適になる、楽しくなれる、ことに貢献出来るようなサービスを作っていければと考えています。
    現状は、旧イベ日や出そうなホールの予想など、「勝ち」に繋がる情報が多いのですが、今後はエンタメ性を付加して、ホールに関連する「楽しみ」も同時に提供していきたいと考えています。

    楽しくなるという点では、皆さんにどんどん利用して頂き、その中でユーザー間のコミュニケーションを活性化させるようなSNS機能も付加することで、勝っても負けてもぱちんこを打ちに行くことが楽しい体験にしていきたいですし、その延長として以前サミーグループで”連れぱち”を推進していましたが、仲間で打ちに行きやすい、打つと得するような機能も検討していければと思います。
    同時に、既に抽選時に演出効果を入れていますが、個々に抽選カスタムが出来たり、版権IPで表現出来たりとサミーグループならではのエンタテインメント性も強化していければと思います。先程のユーザー投稿での発展では、「777CON-PASS」から有名になっていく方が出れば嬉しいですし、投稿することがきちんと目立つような仕掛けもしていきたいと思っています。

    また、遠くない将来、リニューアルを検討しています。アプリの操作性、特に記事やホールの探し方や見せ方も改善する予定です。あとは、「カチナビ」等、弊社が運用している色々なサービスとの連動も考えています。そういったことがスムーズにやれるのがグループ会社の強みですからね。

    ――どんな風に進化していくか、楽しみにしています。本日はありがとうございました!

     

    セキュリティーの高さが評価され、ユーザー数・契約ホール数共にどんどん増えている「777CON-PASS」。オンライン抽選だけでなく、今後はポイントの仕組みも充実していきそうです。まだお使いでない方はこの機にインストールして、何かつぶやいてみてはいかがでしょうか?

    P-Summa編集部

    「777CON-PASS」のインストールはこちら

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